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LNJ Logo かわら版・ジャパンユニオン第256号〜差別する心は消えてほしい
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//     かわら版・ジャパンユニオン 2010/11/1 第256号
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<INDEX>---------------------------------------------------------

 1.今号のきめゼリフ
 2.こんな時どうする
 3.二週間・Newsスッぱ切り
 4.Focus of News
 5.ほっかほか・ほーこく
 6.「No.ゼロ」のぶつぶつつぶやきスペース
 

<今号のきめゼリフ>----------------------------------------------

 今年6月1日、朝日新聞「声」欄に載った千葉県の17歳の高校生の投書
 です。

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 <差別する心は消えてほしい>
 高校生 清宮 未来
 (千葉県 17)
 私のお母さんは韓国人です。小さい時に日本に来て、学校でよくいじめ
 られたそうです。そのいじめは社会人になった今でも続いています。
 最近も仕事場で「日本語わかる?」と馬鹿にされたそうです。どこの職
 場でもよくあり、いつもお母さんは嫌な気持ちになっています。そんな
 ことがあるので、運送やら食品の工場などお母さんの仕事はよく変わり
 ます。でもお母さんはどんな仕事でも文句を言わず頑張っています。な
 ぜこんなに頑張っているのに馬鹿にされるのか、私は悔しく、不思議で
 しょうがないです。
 小さい頃はお母さんの仕事場の人をどうやって殺すか、お姉ちゃんと毎
 日考えていました。でもお姉ちゃんがダメと言うのでやめました。小学
 校の授業参観にお母さんが来てくれた時にお母さんの話し方をまねて、
 当時名乗っていた韓国名を連呼して馬鹿にした男子のことは、今もどう
 にかしてやりたいと思います。
 差別する人が早くいなくなってほしいです。でも、この世から差別がな
 くなるとは思えません。差別をする人は私達の気持をわかっていません。
 私には差別をする人の気持ちが全くわかりません。

 ****************************

 「小さい頃はお母さんの仕事場の人をどうやって殺すか、お姉ちゃんと
 毎日考えていました。でもお姉ちゃんがダメと言うのでやめました。」
 涙が止まりませんでした。清宮未来さんとお姉さん。お母さんへの想い。
 これは<祈り>です。全ての人々に読んでもらいたい。切に願います。

 理不尽な差別と本気でたたかいましょう。


<こんな時どうする>----------------------------------------------

 労働相談センター・メール相談より
 「転勤拒否で賃金カット」

 <質問>
 当社は静岡と東京の2拠点となっており、本社は静岡となります。
 社員は半々で静岡と東京で勤務しています。

 会社より今後、現在と異なる勤務地への転勤を拒否すると社員への考課
 (業績考課と能力考課の両方)を1ランク下げるという通達がありまし
 た。

 現在、静岡勤務でその人が東京勤務を拒否した場合、考課1ランクダウ
 ンが適用されるということになります。

 転勤を拒否することが、考課ダウンしいては給料ダウンにつながるのは
 どうなのでしょうか。


 <回答>
 メール拝見しました。
 転勤を拒否したからといって、会社が考課を1ランク下げたことにあな
 たが怒るのは至極当然だと考えます。そもそも転勤問題と賃金は別問題
 です。

 しかし、残念なことですが、現在の日本社会での転勤・配転命令権は会
 社に有利にされているのが現状の裁判判例です。

 配転命令に従わない場合、考課ランクを下げると社内の規定や労使協定
 で締結されている場合合法となる可能性もあります。

 ただ、配転・転勤拒否の理由が労働者の側にとって「正当・相当」な合
 理的理由がある場合は、その転勤拒否は正当なものとされ保護されます。
 「正当・相当」な理由とは、労働者本人や家族の病気や健康上の理由や
 家族の介護などがあたります。

 このような「正当・相当」な理由がある場合、転勤を拒否した労働者の
 考課ランクを下げることは違法行為となり、絶対に認められていません。

 もう一つは、入社時の労働契約の中身によります。
 入社時の労働契約書の中に、具体的に就業場所(静岡等)が明記されて
 あり、かつ、賃金の規定もある場合には、労働者には静岡以外転勤を拒
 否する権利があります。
 また契約書に賃金が具体的に明記されてあれば、会社が一方的に賃金を
 下げることは違法となります。
 
 NPO法人労働相談センター


<二週間・Newsスッぱ切り>------------------------------------
  
 10/14 ・10年の年休取得率は47・1% 0・3ポイント減 
     ・フランス、ストで国内製油所の大半が燃料供給を停止 
 10/15 ・うつ病による経済的損失を国が試算 自殺死亡率トップの日
      本は約2兆7千億円 
 10/16 ・AOKI労組が救済申し立て 「違法な勧奨で8割脱退」 
 10/19 ・「パワハラで自殺」と両親が提訴 岡山県貨物運送の社員
     ・中労委、退職後も団交義務認定 佐川急便に応じるよう命令 
 10/21 ・連合、春闘は非正規対策重点 正社員上回る上げ幅を要求 
     ・政府、待機児対策に要件緩和も パート保育士活用促進へ 
     ・生活保護世帯、9年連続で最多を更新
 10/26 ・来月1日に給与関係閣僚会議=人勧の完全実施決定へ─政府 
     ・「市職員自殺は過重労働」=公務外認定取り消し求め妻が提
      訴─神戸地裁 
     ・日航の希望退職、3次募集へ 
     ・有期労働契約、規制強化へ=具体策の検討開始─厚労省労政
      審
 10/27 ・青森3人死亡事故:業過致死の罪で責任者を略式起訴
     ・就労支援関連5事業を「廃止」=ジョブカードなど対象─特
      会仕分け1日目
     ・東横イン“ノルマ地獄”カード会員の入会金負担/顔写真に
      ペットまで! 
 10/28 ・10月の独失業者数は300万人割り込む、92年以来の低水準=
      労働社会相  


<Focus of News>-------------------------------------------------

 =東横イン「ノルマ地獄」カード会員の入会金負担・・・顔写真にペッ
  トまで! (夕刊フジ2010年10月27日)
  
 ビジネスホテルチェーン大手の東横イン(東京)の厳しいノルマが波紋
 を広げている。会員カードの獲得ノルマを達成するため、社員が自己負
 担で入会金を支払って複数加入、なかには会員証に必要な顔写真が足り
 ず、ペットや雑誌のモデルまで使うという、まるでお笑いのような例も
 あったという。フロントの裏側で何が起きていたのか。

 関係者によると、東横インは今年に入り、全国約220ホテルの支配人
 に対し、客室数分の「東横インクラブカード」の新規会員獲得を指示し
 たという。

 カードの入会金は1500円(キャンペーン価格)で、10泊に付き1
 泊分の無料宿泊券や割引特典などが付く。社員が新規の会員を獲得する
 と1枚につき100円のインセンティブが付与されるが、自己負担で複
 数加入すると1枚につき1400円が自腹になる。

 東横イン労働組合(三田圭子委員長)の調べでは、判明した昨年7月と
 12月分だけでも、社員4人が総額6万4500円を負担、1人当たり
 計11〜12人を自腹で獲得していた。社員のなかには会員証の顔写真
 が足りず、ペットや雑誌のモデルを転用し、架空の名前で実在しない人
 物のカードを作っていた。

 同社では月ごとの支配人会議で、ノルマ未達の支配人を名指しするなど
 プレッシャーをかけ続け、その結果、支配人が現場の社員に自腹での加
 入を強制するケースがあったという。

 労組では「支配人は目標が達成しそうにない月に、配下の従業員に自腹
 加入を強いてしまったようです。他の複数の現場からも同様の事例が報
 告され、根は深いと考えています」(担当者)と説明する。

 東横インは正社員約1800人のうち9割以上が女性で、約220人い
 る支配人もほぼ女性。今回判明した自腹加入の社員4人も20代から40代
 の女性で、労組では「同性が多く集まる席でさらし者にされるのは想像
 以上の屈辱だったでしょう」(同)と事態を重くみる。

 東横インの場合は、労組の調査でたまたま表沙汰になったが、多かれ少
 なかれ、どの企業でも厳しいノルマはある。大手旅行代理店の現役社員
 がこう明かす。

 「旅行以外にクレジットカードの加入や商品券の販売も取り扱っていま
 すが、カードについては年数回のキャンペーンのたびに提携するクレジ
 ットカード会社ごと複数枚を加入するのが当たり前です。
 商品券は100万円近く買い取ることもザラですが、金券ショップで転
 売しても差額5〜8%分が自腹になるので相当な痛手です」

 ここ数年、年賀状の販売ノルマに窮した郵便会社の社員が自腹で買い取
 り、金券ショップに持ち込むケースも相次ぎ、問題視されている。

 東横イン本社は夕刊フジの取材に対し「現在、詳しく調査している。落
 ち度があれば改善していきたい」(広報部)と話している。
 

<ほっかほか・ほーこく>------------------------------------------

 =派遣法の抜本改正をめざす共同行動が国会前アピール=

 「労働者派遣法の抜本改正をめざす共同行動」が10月25日午前11時、国
 会前で派遣法改正の今国会での実現を求めるアピール行動を展開し、全
 国一般東京東部労組も参加しました。

 国会前には「連合」「全労連」「全労協」というナショナルセンター
 (労組の全国団体)の枠を超えて各労組から約160人が参加。各労組
 からは「派遣切りを繰り返すな」「今国会で改正を」といった訴えが相
 次ぎました。

 国会議員からも高橋千鶴子衆院議員、吉田忠智参院議員、福島みずほ参
 院議員が駆けつけ、派遣法改正の徹底審議と早期成立に向けた決意を語
 りました。

 午後からは日本労働弁護団主催の「労働者保護の派遣法改正を目指そう
 !」院内集会に合流しました。

 派遣法改正案は国会で継続審議扱いとなっていますが、現在も審議が再
 開されていません。10月14日には日本経団連が派遣業のさらなる規制緩
 和を求める要望を公表しています。この間、派遣業界が「派遣法を規制
 すると失業者が増える」といった悪質なデマ宣伝を流しています。派遣
 会社が仕事を生み出しているわけではありません。不安定で低賃金の派
 遣ではなく、労働者を使いたい会社が直接雇用すれば済む話です。

 現場の派遣労働者を先頭に、早期の派遣法抜本改正を勝ち取りましょう。


<「No.ゼロ」のぶつぶつつぶやきスペース>-------------------------
 
 ●本部スタッフの間でツイッターが流行っています。今のところ、始め
 ていないのは僕くらい。●事務所では、「ツイート」「フォロー」「リ
 ツイート」などの「ツイッター用語」が飛び交っているのです。僕には
 その言葉の意味するところが分からず・・・。●「始めてみようかな」
 と思うのですが、なかなか踏ん切りがつかず・・・。(存)


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