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LNJ Logo 元群馬県警、内部告発者の大河原宗平さんの冤罪逮捕を検証する。
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警官内部告発・免職取消訴訟〜裁判の行方

■公益通報被害としての検証

捜査費不正支出から始まった逮捕劇。 大河原氏は裏金作りの元である『捜査捜査情報提供 謝礼支払い名目』の報告書の虚偽作成に抗議した所、エリートコースから外され、町交番に単身赴任を命じられ、私生活の監視を受けるに至った。 支える会の資料には(古典的な張り込み、尾行、Nシステムによる動向監視)とある。

公務員としてのコンプライアンスを発動させ、ニセの領収書作成にを抗議した後に、県警本部からのエリートコースから捜査権限の無い町交番へと飛ばされた。 そして群馬県警本部からの私生活の監視まで受けている。 これは公益通報被害のなにものでもない。

■パワハラ被害としての検証 尾行、張り込み、Nシステムの行動尾行を避ける為に大河原氏は車のナンバープレートにナンバーを書いた紙を貼付けて走っていた。

公益通報被害として、警察から監視を受け、犯罪者さながらの捜査線上にリストアップ。 捜査権限とは市民の安全を守るため、犯罪者の検挙の為の特権であり、何ら非が無い氏に尾行張り込みなどとして使う事は職権乱用・義務違反なのではないのか? または明らかに人権侵害であり、警察機構内のパワーハラスメントの酷い実例である。

内部告発をする為に監視を避け、ナンバープレートのナンバーを書いた紙をプレートに付けて走る。 さながら悪徳上司と闘うハリウッドの刑事ドラマの主人公のようだ。

さらに群馬県警の車両差し押さえの前に、ナンバーを書いた紙を破いたとした等で逮捕、免職される。(公務執行妨害・不倫・道路運送車両法) しかし、氏に全く非がないのにも拘らず、警察の捜査権限を行使して、氏の私生活の行動を監視し、(被疑者と同様の捜査対象)においた県警の非は問われないのであろうか。

公務員職権濫用罪が適用されるべき概要なのではないか。 これは群馬県警が裏金の告発を押さえる為に無実の警察官を罪に陥れ、社会的に葬り去ろうとした、冤罪ではなく、組織的犯罪行為なのではないのか。 逮捕されるべきは、氏を監視し、逮捕した群馬県警に居る警察官達ではないのか? 組織犯罪犠牲者が行政から不起訴処分を受ける、なんとも異常な構造である。

■報道被害としての検証

そして、ナンバーの紙を剥がしただけでは逮捕状にある公務執行妨害としては逮捕出来ない事を知ると、氏から体当たりを食らった、としてその(逮捕理由)を差し替えたのである。 証拠のビデオには逮捕に当たった警官の『紙を破ったんだから良いよな』という音声が残っており、氏が体当たりした様子もビデオに残って居ない。(県警は当初ビデオの存在を否定) にも拘らず、氏は『警察官が体当たりで公務執行妨害により逮捕』として報道された。 のちに群馬県人事委員会では(体当たり)や当時報道された(不倫)も事実では無いと認定。 これも警察ーマスコミラインの冤罪の生み出されるシステムを啓示している。 当事者である氏に全く取材が行われなず、警察の発表を一方的に流した当時のメディアは今、この裁判をどう思って見ているのだろうか? 地元新聞、放送局はこの大河原氏の現在行っている裁判を“黙殺”しているそうだ。 群馬で一番長い裁判なのに?

人事委員会が体当たりは無かった、として認定しているのなら、氏が逮捕された理由自体が消失する。(ナンバー偽造は監視回避行為として) なら不当逮捕事件として、逮捕に当たった警官達は逮捕・処分されるべきではないのか?何故地元新聞は検証しないのか? いったいこの国の行政・マスコミはどうなっているのか?

■人権侵害と人権蹂躙としての検証 およそ、この検証を見ていると、罪なき内部告発者が、出世の道を閉ざされ、それでも左遷先で精勤していた(資料によると地元民に多いに感謝されたとの事) その職務を全うする事を阻まれ、監視対象から逃れる為に(当然の行為であろう)ナンバープレートに番号をそのまま書いた紙を挟んだという事で身柄を拘束され、いつの間にか警官に体当たりして怪我をさせたとしての逮捕理由をねつ造され、拘置・勾留された。(19日間)

そして虚偽の報道を流され、それまでの氏の積み上げて来た社会的信用、地位、名誉を徹底的に破壊したという事実は一市民として戦慄を覚える。 この“事件”を組織ぐるみの人権侵害、人権蹂躙として誰が異論を唱えるというのであろうか。

余談ですが。 大河原氏は県庁の駐車場の駐車券発行を拒否されている。 車でしかいけない所の駐車場発券拒否とは。 県警だけではなく、県庁も氏に対してパワハラを行っているのである。 氏は犯罪者でも不法移民でもない。 県民権侵害ではないのか。

■不当解雇としての検証 ナンバープレートの紙を剥がしたしたという事での懲戒免職は不当解雇なのではないか。 群馬県警の処分の異常さ。 その前に体当たりで、とした群馬県警がでっちあげ調書を作り上げた事は公務員の信用失墜行為として何故裁かれないのか。 この『』内のニュースを見てもらいたい。

『神奈川県警、盗撮警官に退職金1080万円(読売新聞) http://www6.big.or.jp/〜beyond/akutoku/news/2005/0702-11.html

ケータイ盗撮警官、立件されず(中原署) http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1121710665/ 』

氏が謂れの無い監視を受けての回避行為でのナンバープレートの偽装(偽装だろうか?)そして身に覚えの無い(体当たりで逮捕)の調書作成。 そして不起訴になる前の段階での懲戒免職処分。

この冷血な処分が、氏の行った内部告発への県警からの“制裁”なのである。 功労のあった警察官として穏便に済ませる事も出来た筈だ。 身内同士の逮捕劇なのだから。 『』内のニュースの悪質性と比べるまでもなく、大河原氏の場合は不当解雇として争うべき処分の内容でありましょう。

そもそも、でっちあげでの逮捕に何が不起訴か、と呆れずには居られなくなる。 不起訴(起訴猶予)自体が無効なのではないのか。 不起訴処分は裁判になって被告(大河原氏)が法廷で事の真相を語られると、困るのは群馬県警の方だったからであろう事は容易に想像出来る。警察も検察も同じ穴のムジナなのだ。

弁護士の解説と支える会の資料によると、この件について、上司は誰も処分されてないと言う。 これこそが氏が冤罪、でっちあげで逮捕、警察から受けた内部告発制裁での逮捕劇だったという事を示している。 大河原氏はこの提訴はでっちあげ逮捕として、不当解雇、免職取消の復職を求めている。 警察を憎んでの裁判ではない、警察に戻りたいのだ。

大河原氏が群馬県人事委員会に「懲戒免職処分の取消審査」請求を2004年に起こしてから、この長きにわたる裁判、前橋市で一番長い裁判が結審を迎えようとしている。 2010年11月5日、前橋地裁で。 是非、衆目を集め、市民の監視の元、この裁判が適正に行われ、氏が復職出来る判決が下る事を信じている。

■市民は注目を! 氏を支援する事は、内部告発の正常化と供に警察機構の不正をただし、市民が直接、行政改革に参加する事になる。 この大河原氏への冷血な制裁がそのまま警察機構の内部告発者への見せしめとしての“成功例”にしてはならない。

是非、非の無い氏を、警察の職務を愛する氏を、追いつめ逮捕させた事件概要を知り、なおかつ復職を支援する市民が今までのようにこれからも現れるよう事件裁判内容の注目・告知・拡散をお願いしたい。

市民メディアこそがこの裁判の真相を暴き、警察機構の不正を正す事が出来る。 警察の財産とは何か?裏金ではない、市民から愛される善良な警察官である。

裏金の搾取の元に、内部告発をした正義の警察官を市民から奪った県警本部の冷血な制裁を非難の声と眼で持って抗議する事、市民の眼を警察が脅威に感じるような監視の姿勢が今後このような警察の違法な捜査、権力を嵩に着た職権乱用、冤罪逮捕を無くす事に繋がる。

氏が復職し、名誉と地位、人権を回復した日こそが警察の正義と威信が回復する日でもある事を信じている。

この記事内容については、『大河原宗平さんを支える会』作成の 『群馬県警<裏金>裁判』からの 詳細な資料(三上英次記者・取材)を参照して雑駁な内容ですが、裁判内容の論点と概要を 検証させて頂きました。 写真は支援会で逮捕ビデオででっあげ逮捕を実証する大河原氏。 ビデオ動画 http://www.youtube.com/user/sadao24#p/a/u/1/gP08yOLYOyk

大河原宗平さんを支える会

http://happytown.orahoo.com/keiseikyou/

裁判日程2010年 〔日時〕11月5日(金)午前11時〜  場所 群馬県前橋地方裁判所 2階21号法廷 支援の為の市民の皆様の応援傍聴を宜しくお願いします。 傍聴券配布裁判につき、お早めにお出かけ下さい。(10時頃より配布予定)

略歴と経緯 大河原宗平(おおかわらそうへい)氏略歴 1953年(昭和28年)群馬県倉渕村生まれ。  村の剣道場で修行、新聞配達をしながら高校を卒業、 両親や剣道の先生の勧めで試験を受ける。 1972(昭和47年)4月群馬県警に採用 巡査 拝命 新任警官で実務2年で勤務成績優秀警察官として「特別昇給」を受ける。 1977(昭和52年)4月    巡査部長 昇任 1982(昭和57年)3月       警部補  昇任 群馬県警 剣道特練9年(全日本剣道連盟 剣道練士六段) 群馬県警警察本部 警護係長      4年 群馬県警察学校  教官        4年 群馬県警本部   交通指導課係長   3年

裏金抗議後

藤岡警察署 吉井町交番所長      5年 ここから尾行、張り込み、Nシステム監視なのどの私生活の監視が始まる。

2003年テレビ朝日『ザ・スクープ』に顔を隠して裏金告発する。 2004年2月16日でっちあげによる(冤罪)公務執行妨害で現行犯逮捕。      3月17日 懲戒解雇

拡散、転載を歓迎します。青山真澄


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