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LNJ Logo 報告:いよいよ大きな山場を迎える、木村百合子さん自死事件裁判
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News Item 1224hokoku
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12月24日、新採半年で自ら命を絶った木村百合子さん(享年24歳)の公務外認定処分取消訴訟裁判(弁論手続)が静岡地方裁判所で開催された(民事第2部 山努裁判長)。

木村百合子さんは、2004年新人の年の9月に自らの命を絶った。その背景には、クラス運営の難しい状況、新人教師に対する管理職の支援の無さと過酷な状況を後押しするかのようなパワハラがあった。その時の様子を木村さんは自らの日記に克明に書き残している。

百合子さんの両親(写真)は、200412月地方公務員災害補償基金静岡支部に公務災害の認定を求めたが裁定は、公務外。その根拠は、「パワハラはなかった」「初任者研修等で充分支援をした」「残業は月あたり20時間程度であった」など、現実とは程遠いものであった。

そして両親は、認定取り消しを求め2008年静岡地裁に提訴し、この間弁論が続けられてきた。

今日の裁判は、次回から行われる証人の採用の可否を決める非常に重要な弁論のための手続きであった。法廷には、用意された30席を埋め尽くす支援者がかけつけた。

審議の結果、原告の申請した証人全員は認められず、一部は今後検討するということとなった。保留となった証人の中には、百合子さんがクラスの中で出会った「発達障がい」の疑いのある児童と関わった過程の職場のフォローが充分であったか否かについて論じうる、同じようなクラス状況を経験してきた現職教員も含まれていた。

この証人申請に対して被告(地方公務員災害補償基金、以下「基金」)側代理人は、「そのような『教育関係者』の意見は、陳述書を読めばわかる」と述べ、証人採用に反対した。百合子さんの悩みに職員や管理職がどう応えたかについて、周囲が「一生懸命やった」で終わらせるのではなく、学校教育環境をいかに現実にあわせ整備していくのかという大局的な見解を現場の経験を通して提案するということが今いかに大事かを理解せず、「本人が未熟」「自己責任」ですべて片を付けるという「基金」の本性があらわになった法廷であった。

報告集会(写真)では、弁護団から「裁判の決め手になる証人が認められないケースが、最近増えてきている」という報告があった。それについては、つい最近行われた都立七生養護学校の「こころとからだの学習」裁判控訴審や疋田教諭分限免職取消訴訟控訴審が想起される。

木村裁判は、いよいよ証人尋問に入る。今後の裁判の行方を決める重要な局面に入ってきたといっていい。全国からこの裁判を注目し、傍聴席を埋め尽くしたい。(湯本雅典)

・裁判の予定

4月14日(木)午後1時30分 

百合子さんが自死された当時の教頭と研修主任の証人尋問

場所:静岡地方裁判所(JR静岡駅から北口からバス「中町」下車5分 054-252-6111

*精神疾患で休職した公立校教員5458人、記録更新の記事

朝日コム
http://www.asahi.com/national/update/1224/TKY201012240345.html
毎日JP
http://mainichi.jp/life/today/news/20101225ddm012040021000c.html

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