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小林たかしです。
木下昌明著『映画は自転車にのって』発刊される!

【績文堂刊 四六判・275頁/2200円+税】

「小林たかしの談話室」では拙文を読んでいただき、ありがとうございます。
きょうは、わたしの働いている「績文堂出版」の最新刊を紹介します。

ご存じ!「自転車おじさん」こと木下昌明さんの5冊目の映画評論が発刊されました。書名もズバリ
『映画は自転車にのって』です。サブタイトルに「チャップリンからマイケル・ムーアまで」とある
ように、守備範囲の広い、楽しい本ができました。装丁も素敵に仕上がりました。

元祖・非正規雇用労働者を自称する木下さんは、若いころから映画が好きでした。田舎にいたときは
山ひとつ越えた町までみに行って、夜おそく帰ってきてお母さんから「うちの子じゃない」と放り出
されたそうです。上京した木下さんは働きながら学校に通い、ヒマさえあれば映画をみていました。
そのころから木下さんにとって自転車は労働手段であると同時に、映画館への交通手段だったのです
。(「序にかえて」より)

「レイバーネット」に関連したものもたくさんあります。
『フツーの仕事がしたい』『遭難フリーター』『君が代不起立』『レールは警告する』などなど。そ
れから3分ビデオ『娘の時間』の採録(写真とシナリオ)や「三分ビデオづくりのすすめ」といった
ものもあります。いかに「レイバーネット日本」の活動を中心に、批評を展開されているかがよくわ
かります。
 わたしははじめ、これらのドキュメンタリーに描かれているギリギリのところでの抵抗と闘いが、
現代の厳しい雇用条件のなかでの、少数の労働者の先鋭的な行動と思っていました。しかし、彼ら彼
女らの闘いは特別なものではないことが、木下さんの文章を読んでわかったのです。不当な搾取や抑
圧をはねかえすには、なにかのきっかけがあれば、フツーの労働者でもたたかえるのだ、という希望
が見えてくる批評なのです。


*写真=レイバーネットTV出演中の木下さん(中央)
ドキュメンタリーの紹介・批評だけでなく、批評精神にあふれた映画時評の数々も収録されています 。 たとえば、「イーストウッド映画 異論」は、『グラン・トリノ』について、労働者の立場からその インチキぶりを暴いています。また、ケン・ローチ監督の『この自由な世界で』を「労働者が労働者 を食う」と題して、木下さんは自己批判的感想をまじえながら、ケン・ローチの世界を評価していま す。映画を観ていなくとも、いきいきとした文章で場面々々がイメージできます。いま、わたしたち が当面している現実をどう変えればよいか考えさせてくれます。 わたしがとくにおすすめなのは、「韓流ドラマの魅力」と題して『砂時計』『宮廷女官チャングムの 誓い』『スターの恋人』『アイリス』などを楽しく論じているくだりです。こうしたドラマが誕生し た歴史的背景もドキュメンタリーの批評で明らかにしています。 とくに『私たちは風の中に立つ』は、サブタイトルに「韓国・東一紡織労組1972〜2006」とあるよう に、仁川にある紡績工場の女工たちの30年におよぶ闘いの歴史を描いているドキュメンタリーであ り、木下さんは、ここに韓国社会を大きく変えた民主化運動の源流をみています。女工たちの厳しい 闘いを支えたのは、文字通り寝食をともにした生活と学習をとおしての強力な仲間意識でした。彼女 たちの闘いと生活の場には、近代的な人間関係を超越した一種のコミューンが形成されたのです。こ ういう闘いが背景にあって韓流ドラマは生まれたのだ、ということがよくわかりました。 ・そのほか各章のタイトルだけを羅列しますと、 「チャップリンもう一つの見方」「映画から見えてくる世界」「韓流ドラマと民主化の関係」「日本 人の戦争と戦後」「つくること・訴えること」「内側からみた社会主義」「老人になりきれない老人 」「マイケル・ムーアの世界」 ・取り上げている映画も、 『殺人狂時代』『モダン・タイムス』『パラダイス・ナウ』『戦場でワルツを』『ビルマVJ』『ウ ィンター・ソルジャー』『インビクタス』『ハート・ロッカー』『ザ・コーヴ』『トンマッコルへよ うこそ』『外泊』『出草之歌』『蟻の兵隊』『母べえ』『長江哀歌』『ディア・ピョンヤン』『モー ターサイクル・ダイアリー』『カティンの森』『死んどるヒマはない』『人生に乾杯!』『華氏91 1』『シッコ』『キャピタリズム』等々、全56本。 後日、読後感を、多くの方が寄せていただけることを期待し、このへんで筆をおきます。 【購入申し込み方法】書店に並んでいますので書店で購入するか注文してください。 また績文堂に直接注文されても結構です。定価は、2200円+税(送料無料)です。 績文堂出版は、〒162-0801 東京都新宿区山吹町364番地 03-3260-2431 Fax03-3268-7202です 。ご注文をお待ちしております。

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