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LNJ Logo チャンポン動画配信・龍山虐殺に抗議する韓国大使館行動
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アジアのメディアアクティビストのグループ「チャンポン」は、 6月28日にヨンサン虐殺に抗議しる韓国大使館行動の動画をアップした。以下は、文章によるレポート。動画は同サイトへ。

http://mediachampon.net/ja/node/153

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6.28龍山(ヨンサン)虐殺に抗議する韓国大使館行動レポート

2009年6月28日、私たちは「龍山惨事」に抗議するべく、韓国大使館に向かった。総勢約20名。反戦運動や反グローバリゼーション運動、労働運動など、様々な運動にかかわってきた仲間が、この日だけの1日共闘グループとして「龍山虐殺に抗議する市民の会」を結成して集まったのだった。

「龍山惨事」とは、 1月20日、ソウルの龍山で、立ち退きを拒否してビルに立てこもる住民たちに警察が特殊部隊を投入、その過程で発生した火災により、住民5名、警官1人が死亡した事件だ。住民たちは、このビルで小さな店を開き、暮らしていた。この地域全体の再開発によって立ち退きが迫られると、彼らはわずかな補償金の支給ではなく、まっとうな移住対策を求めて抵抗を続けていたのだった。

昨年の洞爺湖サミット反対運動を通じて、私たちは多くの国々で闘う仲間たちと出会うことができた。そのなかで韓国の仲間たちからは、キャンドルデモやスクワットなど、創意にあふれた韓国の運動の様子を紹介してもらい、感嘆するとともに、抗議行動に賠償請求まで行うなど、あらゆる分野で抑圧を強めている李明博政権の姿勢に怒りを覚え、隣国の仲間たちに、連帯のエールを送りたいと考えてきた。

そんななか、飛び込んできた龍山惨事のニュースは、あまりに衝撃的なものだった。私たちはここで、日本でも声を上げるべきだと考え、韓国大使館への抗議行動を準備した。

当日は、李明博が来日するとあって厳重な警備が敷かれていた。先に現場をレポしに行った仲間は、李明博を乗せた車列が通り過ぎる間、刑事たち4〜5人に取り囲まれ、通行を阻止されるほどだった。

集合場所から大使館に向かおうとした私たち20名も、大使館のはるか手前、200メートルのあたりで、警官の壁に阻まれた。その場で大使館に電話すると、窓口の人間は「大使館の人間は対応できないが、申し入れ文書の投函は可能だ」と言っているのにもかかわらず、警視庁は、代表数人を大使館前に送ることさえ、警察は認めようとしなかった。

私たちは、法的根拠もない警察の妨害に抗議し、その場で龍山惨事に抗議する声明を読み上げ、シュプレヒコールをあげるしかなかった。

韓国大使館の姿さえ見ることができなかったのは残念だったが、一瞬でも、韓国の仲間たちとの「路上の連帯」を実現できたことはよかったと考える。

これまで、日本での社会運動に対して、またそれらへの弾圧に際して、世界各地の仲間たちが、地理的な隔たりをあっさりと乗り越えて、日本大使館などへの抗議行動や、声明の発表などの形で連帯のエールを送ってくれるのを何度も見てきた。私たちは、そのたびに驚き、見知らぬ遠い国の友人たちから、国際主義の大切さを学んできた。韓国の仲間たちも、日本の運動に関心をもって、ときに支援の声をあげてくれている。

私たちも、国境を超えて呼びかけあう「身軽さ」をもつべきだと思う。今回の行動がそのささやかな一歩になればいいと考える。

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※「龍山虐殺に抗議する市民の会」による抗議申し入れ書の全文は以下。

抗議申し入れ書

大韓民国大統領 李明博 殿
駐日大韓民国特命全権大使 権 哲賢 殿

「龍山虐殺に抗議する」

本年1月20日ソウル市龍山洞4街、「龍山惨事」と呼ばれる国家権力による住民5名、警察官1名の死者を出した殺人鎮圧事件が起こった。

龍山地区は現在、韓国全土で吹き荒れている新自由主義的再開発計画で経済危機から脱出しようとする李明博式経済政策の攻撃の最先端にある。 再 開発指定区域にある龍山4区域の住民達は2006年5月から行政に対して生存権を求め再三の移住対策を要求し続けてきた。住民達が要求してきたのは、「再開発の間に商売できる代替市場や賃貸商店街を用意すること」、「住宅居住者には臨時の住居地を用意すること」、「わずかな補償金で解決せず、暮せる方法を作ってくれ」ということだった。

忘れもしない1月20日、日本で生活する私達の下にも訃報が舞い込んできた。 強制退去に抗議し最後まで抵抗した住民ら50数人が篭城している所に龍山警察署長はソウル地方警察庁に対テロ特殊部隊である警察特攻隊を投入を要請し、当時ソウル地方警察庁長官キム・ソッキが陣頭指揮する中、住民5名と警察官1名の死者を出したということだった。 生存権を求め立ち上がった民衆に国家権力が出した答えは殺人だった。また5ヶ月以上が過ぎた現在もなお、事態解決の兆候は見られず、政府は責任逃れを続けており、また遺族は死者の葬儀すら果たせない状況にある。

現在私達が住む日本でも同じようにして強制排除の嵐が吹き荒れている。 東京渋谷区にある宮下公園でもまた、渋谷区がグローバル資本のナイキ社と結託し、今まさに強制排除という名で公園に生活拠点を置く野宿者達への殺人行為に乗り出そうとしている。

私達はもうこれ以上仲間が殺されていくのを黙って見過ごすことは出来ない。 私達は龍山虐殺に「抵抗するものは武力で制圧する」という李明博政権の本質を見る。龍山だけではなく現在に至るまで、街頭においての弾圧をはじめ、言論、労働運動などへの様々な弾圧や、集会結社の自由の侵害、重罰化、職権濫用などに李明博独裁政権を見た。

私達は李明博政権の蛮行に強く抗議する! 龍山遺族への全面謝罪、真相究明、これ以上の強制退去断念を要求する。

新自由主義打倒!

2009年 6月28日
6.28龍山虐殺に抗議する市民の会


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