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LNJ Logo 東莞市のコニカミノルタなど日系企業2社でストライキ
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2月28日、広東省東莞市にある2つの日系企業の工場でストライキが発生した。あわせて8000人の労働者がストライキに参加した。争議は継続中である。うち一社では十数名の労働者代表が解雇された。 (2008年2月29日 李建・Radio Free Asia)

コピー機を生産している日系企業コニカミノルタと液晶機材を製造している日本電産サンキョーは、東莞市石龍鎮で隣通しで並んで工場を持っている。2月28日にそれぞれ大規模なストライキは発生した。それが偶然なのか協議の上でのものなのかは不明である。

ストライキに参加した日本電産サンキョーの労働者は、29日に次のように記者に語った。工場の二つの部門の労働者3000人が、最低賃金や残業手当の問題で労働契約法を遵守していないことに不満を持っていたことがストライキにつながったという。この労働者によると、経営側は、労働者の要求に明確な回答をすることなく、労働局のバックアップのもとで、十数名の労働者代表を解雇し、二日間の操業停止を宣言した。週末の休み明け以降も操業停止が続くかどうかは分からないという。「うちの会社の二つの部門の労働者がストライキに突入した。三千人くらいだ。操業停止二日間だが、今後、どうなるか分からない。工場側はこちらの要求に対してはっきりとした回答を出さない。労働者代表何人かが解雇された」とこの労働者は語った。またこの労働者によると、コニカミノルタの工場でも同じ日にストライキが打たれたという。

日本電産サンキョーの職員は29日のインタビューで、昨日ストライキが発生したことを明らかにした。だがどのように終結したのか、またストライキの詳細については、はっきりした事は分からないとしか回答しなかった。

コニカミノルタの労働者から、インターネットを通じて資料が提供されてきた。資料によると2月22日に工場全体を巻き込んだストライキが発生した。休暇、残業手当、賃金などをめぐって不満が爆発したという。その後、工場側から労働者の要求に対して回答を行うと伝えられ、ストライキはいったん収束した。しかし28日になっても、合意に達することができなかったことから、再度ストライキが打たれたという。

29日に、コニカミノルタ石龍工場に事実確認をしたところ、電話に出た職員はストライキがあったことを認めた。だがその後、別な職員はそれを否定し、ストライキがあったのは別な会社だと伝えた。

石龍鎮労働局に問い合わせたところ、鎮の労働局職員は、情報を伝える権限はないと答え、市の労働局に問い合わせるようにと述べた。市の労働局職員は、質問に答えることを拒否した。

東莞市には多数の外資系工場が立ち並ぶが、この一年の間、台湾資本と香港資本の工場などで、解雇手当の内容や「労働契約法」の脱法行為などに対する不満からストライキが発生していた。

同市には現在400社以上もの日系企業関連工場があり、その過半数が石龍鎮に設立されている。投資は80年代中ごろから始まり、いまでは、石龍鎮は日系企業関連工場の集積地となっている。

Radio Free Asiaより
http://www.rfa.org/cantonese/xinwen/2008/02/29/china_labor_strike/

訳:新田和夫(APWSL日本委員会)

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