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LNJ Logo トヨタへ申し入れ〜233名の原職復帰・団交実施を求めて
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Oidonです。

6月20日、本日東京総行動が行われます。その一環でフィリピントヨタ労組への不当
な弾圧を止めるように三井物産(午後2時〜)、トヨタ東京本社(午後4時50分〜)へ
申入れ行動を行います。
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233名被解雇者の原職復帰・団体交渉の実施を要求する!トヨタには何の正義もない!

フィリピントヨタ労組を支援する会・全造船機械労働組合関東地方協議会


違法に団体交渉を拒否

 二〇〇〇年三月にフィリピントヨタ一般従業員投票でフィリピントヨタ労働組合(TM
PCWA)が過半数の支持を得て団体交渉権を獲得しました。しかしトヨタは団体交渉を
拒否して、監督職労働者の票も表決に加えるべきだと訴訟を起こした。この訴訟で高等裁
判所はTMPCWAの団体交渉権を仮に差し止めることを認めたが、二〇〇三年九月最高
裁はこれを破棄ました。したがってトヨタはTMPCWAと団体交渉を行わなければなら
なくなったのですが、現在に至るまで団体交渉を拒否し続けています。

二三三名の労働者解雇とストライキ‐操業停止

 この団体交渉をめぐる争いの中で二〇〇一年三月TMPCWAは有給休暇の申し出を
行った上で公聴会へ三〇〇名程度の組合員が参加しました。それに対しフィリピントヨタ
は無断欠勤であるとの理由で二三三名を解雇した。 労働者はこれに抗議しストライキに
入り、会社の操業は完全にストップしました。しかし、トヨタと日系企業商工会議所は
フィリピン政府を「早急に解決しないと資本を引き上げるぞ」と脅し、政府はスト中止命
令を出し、ストは終結しました。
 この解雇問題も裁判で争われています。二〇〇三年高裁では解雇有効の判決が出ている
が、以来最高裁は判決を出していない。その背景にはこの労働者の欠勤の原因となった会
社の団体交渉拒否が法律違反行為であると最高裁が判定したこと、また、国連の国際労働
機関(ILO)がこの解雇を批判しフィリピン政府に原職復帰などを図るように勧告を出
していることなどの事情がある。最高裁は、高裁判決をそのまま容認し難く、裁定を先延
ばししているものと思われる。

世界のトヨタへの非難

 むろん、このフィリピントヨタの団交拒否は現地法、国際条約、OECD多国籍企業ガ
イドラインなどに完全に違反しています。この問題をめぐる二三三名にも及ぶ大量の解雇
も法律が禁じる労働組合潰しのためのものであることは明かです。また、ストライキに対
して「資本を引き上げるぞ」といった脅しは「ILO多国籍企業三者宣言」、「OECD
多国籍企業ガイドライン」などに違反する行為であることは明らかです。
 そのため、この間トヨタに対する批判が世界中で起き、昨年九月には、国際金属労連
(IMF)を中心に世界四五ヵ国でトヨタに抗議するキャンペーンが行われました。

第二組合作りに奔走

 しかしトヨタはそれでも団体交渉拒否と二三三名の解雇撤回を拒否しています。トヨタ
は会社と平等な関係で交渉する労働組合をどうしても認めようとしません。
 トヨタは第二組合を作り会社内では第二組合幹部にあらゆる特権を与えました。会社と
第二組合はフィリピントヨタ労組を抑圧しました。トヨタはフィリピン政府に働きかけ、
法律を歪めて第二組合の団体交渉権の承認投票を認めさせました。政府は法律に違反して
第二組合に承認投票での勝利を宣告しました。そしてトヨタと第二組合は労働協約を結び
ました。

品質のトヨタは死んだ

 私達がトヨタを批判すると、未だにトヨタは品質の優れた環境にやさしい車を作る立派
な会社じゃないかという人がいます。確かにトヨタは耐久性に優れ、中古になっても高く
売れる車を作ってきました。しかし、この耐久性に優れた車は、会社を批判する者を異端
者として排除し、労災や精神障害を多発し、過労死を生み出す世界一苛酷な労働強化の下
で作られたものです。下請けに労働強化と貧困を蓄積することで作り出されたものでし
た。
 そしてトヨタの品質は近年全く当てにならなくなってきました。トヨタは二〇〇〇年以
後毎年のようにリコールの数を増やし、ここ三年連続で百万台を超えるリコールを出し続
けています。もはやリコールのない品質の優れたトヨタは過去のものになってしまってい
ます。
 トヨタはハイブリッド車で「環境」の波に乗っています。しかし、トヨタは労働者はむ
ろん今や消費者に対しても決してやさしくはありません。トヨタは労働者を苛酷に搾取
し、消費者に不良品を提供し続けています。

一兆六千億円の利益は何処から出たのか?
   
 トヨタ本社、トヨタグループの現場でも派遣や臨時従業員などの非正規労働者が三分の
一を越えました。下請けでは更に非正規労働者が多く、底辺の下請け業者は今や人入れ企
業になり、有給休暇がないとか残業割増がないとか、社会保険がないなどといった違法が
構造化しています。最底辺には現代の奴隷労働=研修生・実習生労働者を使っています。
送り出し国で補償金を取って労働者を拘束し、日本国内で上納金を取りたて、残業さえも
最低賃金を大きくしたまわる三五〇円だの四五〇円で労働者を働かせているのです。トヨ
タは日本ですら下請けの外国人労働者をこのように使っています。このトヨタが発展途上
国でどんな違法行為をやっていても私達はなにも驚く必要はありません。

九月反トヨタ世界キャンペーン

 昨年九月には反トヨタ世界キャンペーンに世界四五ヵ国の労働者市民が参加しました。
今年九月にも(1) フィリピントヨタ労組二三三名の被解雇者の原職復帰、(2) 団体交渉の実施
を求めて反トヨタ世界キャンペーンを実施します。
 九月九日(日)一〇日(月)TMPCWAと支援者による愛知トヨタ本社抗議行動を行
います。
 一二日(水)前後に反トヨタ世界キャンペーンを実施します。
 世界から、そして日本でも全国から私達の行動への賛同者を募ります。全国で様々な行
動への参加者を募ります。創意工夫で様々な反トヨタの意志表示を生み出そう。

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