本文の先頭へ
LNJ Logo 写真速報:2・3「日の丸君が代」総決起集会
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1170545650586st...
Status: published
View


2月3日、教基法改悪に反対し、「日の丸・君が代」解雇・処分撤回を求める総決起集会が開かれ た。会場は東京・千代田区一ツ橋の日本教育会館ホール。子供たちとこの国の未来に想いを馳せ、安 倍政権の国家主義的教育「再生」にNOを突きつける教育労働者、支援者ら550人(主催者発表)が集まった。

 開会に先立ち、昨年の国会前でのリレーハンスト、座り込み闘争のスライドが上映された。

 最初に主催者である「都教委包囲・首都圏ネット」の見城さんがあいさつ。「昨年の集会との違い は、改悪された教基法が成立してしまっていることだ。これはまさに戦後民主主義の危機であり、本 来は一大国民運動に発展するはずだ。しかしこの低迷状況を補完したのが、全国連運動のがんばりで あった」。「学校現場の闘いは資本の論理、国家の論理に対する闘いだ。それは組合や活動家を守っ ていく闘いでもある。状況は厳しいが絶対にくじけない」。

 仲間からの報告が始まる。「被処分者の会」の福島さんは、ハンストの回数が最も多かったことで 発言を求められたという。子供たちには自然の豊かさや生命の大切さを教えたいと言う。穏やかな人 柄が伝わってくる。

 全国連の大内さん(写真)が登壇。「私には全国から多くの『心配メール』が届く。お金の心配、身体の心 配、そしてお嫁さんの心配までしてくれる(笑)」。総括として、若い人々の参加や幅広い連携の構 築を実現したことなど、五つの成果と三つの課題を挙げた。中央公聴会に参加した際のエピソードも 披露した。そして「格差の是正は、現代資本主義の方向と対立する。まさに社会主義運動である。1 0万人が集まる運動をつくろう」と、労働運動の再生、憲法改悪阻止の闘いをも呼びかけた。

「予防訴訟の会」からの報告。都高教の永井さんは「9・21判決」の意義を再確認。今年の卒入 学式の取組みの重要性を訴えた。弁護団の澤藤さんは、「過去と同じ過ちを犯す危機感がある。戦争 はある日突然起こるのではない。軍事力の増強だけでなく、法の改悪だけでもない。国家は、戦争に 反対する危険分子をあぶり出しつつ、国民の心理が徐々に戦争を賛美するように仕向けていくのだ」 。

  被処分者たちは2月9日、処分撤回を求めて東京地裁へ提訴する。原告数は172名、過去最大規 模だ。伏見さん(写真)は「負けるわけにはいかない。教師たちは人権を奪われ、思考を奪われている。柳沢 大臣は『女性は子供を生む機械だ』と暴言を吐いたが、私たちは『しつけの機械』になるわけにはい かない。多くの仲間が『不起立』で立ちあがっている。共に勝利を味わおう」。

 「根津さん・河原井さんらを解雇させない会」の河原井さん(写真下)は、「よく『がんばっているね』と言 われるけど、そうじゃない。あきらめていないだけ」と謙遜し、ビデオプレス製作の作品を紹介した。

 

 今年の卒入学式に向けた取組みが提起された。毎年学校前での情宣活動を防衛している雪竹弁護士 が登壇。「昨年は63校中30校に公安がいた。ひどいケースでは彼らに校門前を制圧され、学校に 近づけないこともあった。これは異常な光景だ。子供たちの晴れの門出の日に、警察の出る幕はない 。彼らの挑発に乗らず、今年も笑顔でビラをまきましょう」。

 杉並教組の長谷川委員長は、都教委による教育破壊の現状を訴えた。杉並には独自の小学校教師養 成塾「師範館」があり、区費採用で複数配置されている。彼らは「天に代わって教育する」と豪語し ているという。北海道教組の吉田さんは、数千の規模で「不起立」を闘っている経過を報告した。

 限られた時間のなか、発言は次々と進む。一人ひとり、言いたいことの多くの部分を割愛したに違 いない。それでも参加者たちの闘志と連帯、運動への誠実さがひしひしと伝わってくる、密度の濃い 集会となった。

 最後に、「やらせ」改悪教基法を許さず、「日の丸・君が代」強制反対、民主的な職場と教育を守 り発展させるための決議。および柳沢厚労相の辞任を求める特別決議を全体で採択。「団結がんばろ う」で閉会した。(写真と文/T・横山)


Created by staff01. Last modified on 2007-02-04 17:48:08 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について