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LNJ Logo 勇気づけられた『君が代不起立』
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里美 羊です。

「君が代不起立」「恋人たちの失われた革命」ブリジストン美術館「じっとみる・ 印象派から現代まで」を見てきました。

「君が代不起立」(1/13市川上映会)はみていて何度も目頭が熱くなってしまいました。根津先生も一度処分された後の式では始めは立ったそうです が、そのわずかな時間の葛藤・苦しみが直ちに再び座らせたようです。そして一ヶ 月の停職・三ヶ月の停職となっていっています。いま免職になっても戦いを継続し ていくと決意されていました。多くの先生は不当でも、たたざるを得ない状況に追 い込まれています。私自身も職場で何度も首にしてやると脅されつづけました。し かし三ヶ月の減給の後、屈してしまいました。当時とても大事なものを失ったよう で悲しい日々が続きました。さみだれ的な抵抗はその後もしてきましたが、基本的 には負けてしまっているのです。彼女のような決意と実行は私にはできませんでし た。ただ人間一度負けるとずるずると後退・退廃してしまうことが多いようにも聞 いていますので、そうはなりたくないとふんばれるところはどこでもいいから、ど こまで負けてもしょうがないからひざを屈しながらでも前を向いていきたいと思っ ています。そんな私を勇気付けてくれるような映画でした。

それに対し「恋人たち・・」はフランスの68年の5月革命を題材にした三時間にわたる映画でした。”世界を変えられると思 い、愛は永遠に続く”と思っていた青年が退廃と破局を体験・体現していくのです が。”愛の物語と情熱の革命物語が見事に融合した”とはとても思うことができま せんでした。なんとなくわかるような気もしましたが、基本的にちんぷんかんぷん でした。でも眠くなることはなく三時間の長丁場でも最後まで見ることはできまし た。革命への希望・挫折・屈折?を描いたもののようで、実際この監督はパリの五 月革命を先頭で戦ったのでしょうが、映像としては間延びしたものに感じてしまい ました。これは私がフランス語をわからず字幕がよく見えなかったことにもだいぶ 影響しているのだとも思います。

「じっとみる・・」は本当にゆっくりみてきました。イヤホンガイドを借りちびい すを持って入りました。少し恥ずかしかったけど絵の前でイヤホンからの説明を聞 くときいすを出し座ってみながら聞きました。備え付けのいすにもずいぶん座って しまいました。それでもだいぶ心臓には負担がきたようでだいぶしんどかったです。 色彩がきれいで穏やかな絵が素敵に見えます。名のある人の絵はやはり歴史を生き 抜いてきただけありやはり心が安らぐ(心臓はドキドキ)感じがします。別に反戦 平和を書いたものではないですが、平和への願いや思いが感じられるようです。た だそのようなすばらしい物が金持ちによってしか支えられていないのは残念です。 社会主義国家に支えられた絵はプロパガンダばかり先立ってしまうようです。丸木 位里・としさんのように明るくはないけど素敵な絵を書く人はいっぱいいるだろう に芸術家の生活となると厳しくなってしまうのも残念なことです。丸木美術館もずっ と経営危機にあるようですし・・・。小雑感で失礼します。(07.1.15)


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