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厚労省のヤラセ検討会議〜「生活保護」扶助基準の引き下げ容認
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写真:雨の中厚生労働省前で抗議する当事者と支援者。

写真と報告 by 大地実

■厚労省のヤラセ出来レース検討会議 <生活保護>扶助基準 の引き下げ容認

 この日も寒さと雨の中、厚労省前では生存をかけた当事者た ちと支援者たちの抗議の声が響き渡った。 

 07年11月30日、厚労省の検討会議が霞ヶ関ビル33階 の東海大学校友会館・藤の間で、9時より10時40分まで行 われ、この第5回を持って終了した。

 今回は場所を上記に変え、傍聴期限のお知らせを26日にし 、その期限をたった3日後の29日にするという姑息な手法を 採り、「さすがにヤラセのアリバイづくり会のやることらしい 」と皮肉られていた。    今回も肝心な当事者の話を真摯に聞く姿勢は一切なく、御用 学者を集めてのヤラセの出来レース検討会とも指摘されている とおり、それに相応しくお座なりでお粗末なもので、扶助基準 を引き下げを容認する報告書を出し、見え透いた儀式は終わっ た。    当日配布された資料は、「生活扶助基準に関する検討会報告 書参考資料」/(A4版16頁)、「生活扶助基準に関する検 討会報告書(案)/A4版11頁だった。

 腐った官僚はいらない! 腐った御用学者はいらない!

 後日のために倫理知らずで恥知らずで腐った中村秀一厚生労 働省社会・援護局長と御用学者(下記)の名を再度記しておく 。なお、当方は、どこかの国のマスコミのように反論権も与え ないでの一方的なバッシングはしませんので、反論があれば載 せますから、どうぞ。

 座長:樋口美雄慶応大学商学部教授。委員:岡部卓(首都大 学東京都市教養学部教授)、駒村康平(慶応大学経済学部教授 )、菊池肇実(ヨシミ/早稲田大学法学部学術院教授)、根本 嘉昭(神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部教授)。

追伸

 以下はSさんからの怒りのメールです。

―ココカラ―

 Sです。
 冷酷非情、人道上許されない政策の実施を政府厚労省は決め てしまいました。

 最初は小さかった市民の反対の声も、日増しに大きくなり、 先日はおそらく憲政史上初めての「反貧困院内集会」が開催さ れ、ほとんど全ての党派から出席した議員たちの口からも、次 々と「貧困は日本政治の産物」との認識が語られました。

 姑息な厚労省中村秀一社会援護局長は、ここに至って、なん と霞ヶ関ビル33階に検討会の場を移し、平日朝八時半という 時間帯を設定してきました。反対する市民運動を封じるためで す。
 私たちは、一方的に決められ舛添大臣が実行しようと画策し ている生活保護基準切り下げを絶対に認めません!
 局長の私的勉強会で、153万の生活保護受給者、1700 万のワーキングプア、多くの独居高齢者、母子家庭が生活の危 機にさらされることになります。
 私たちは、その密室性をも問題にしてきました。
 また、この政策は、初めに2200億の社会保障費切り捨てあり きという、小泉内閣時代の骨太の方針06に沿って造られた今 日では全く意味の無い政策です!
 前回の参院選で政治課題とされたのは、格差是正を軸とする 国民の生活問題です。

 この政策が実施されれば、福田内閣は間違いなく「国民虐殺 内閣」舛添大臣は「不公正労働大臣」の汚名を免れないでしょ う!

 私たちはこれからも闘い続けます。
 私たち抜きに私たちのことを決めるな!
 生存権を貶めるな!

―ココマデ―


Created by staff01. Last modified on 2007-12-01 11:14:44 Copyright: Default

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