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LNJ Logo インチョン労働文化祭〜「ノレの会」は日本の歌を紹介
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87年労働者大闘争20周年記念
第20回仁川(インチョン)労働文化祭に参加して

尾澤邦子(ノレの会)

1987年、韓国では民主化を求める労働者の大闘争が巻き起こった。あれから20年、9月7〜9日、韓国仁川市で行われた第20回目となる韓国のレイバーフェスタ「インチョン労働文化祭」に「ノレの会」(写真下)として参加した。

参加のきっかけは、2005年12月に「希望の歌 コッタジ」と共に来日した韓国の労働文化活動家たちのよびかけによるものであった。労働文化活動家たちは、常に労働運動・民主化運動の先頭で、楽器をならし、歌を歌い、壁絵を描き、旗をつくり、漫画を書いたり、詩をつくったり、映画や演劇をつくったりしてきた。闘う者たちの士気と団結を高揚させ、闘いを続けることに大きな役割を果たしてきた。その、韓国の労働文化活動を直接見て、交流することが、今回の「ノレの会」参加の大きな目的だった。

第20回仁川労働文化祭の企画団長であるチョ・ボンホさんは、よびかけ文のなかでこのように語っている。「いつの間にか20年の過ぎた今年。私たちは共に生きる者たちが助けあい励ましあう、人らしい世の中をめざして闘い続けている。高度の搾取体系を固めていく資本に対抗して私たちは、苦しい闘いを決してあきらめなかった。私たちの姿を87年大闘争の記憶を思い起こしながら、お互い見つめなおしたい。」

会場であるインチョン大公園の中央広場に舞台が設置され、そのまわりに解雇撤回を求めて現在闘争中のEランド労組や韓国新幹線乗務員のKTX労組などの展示とひろばがあり、87年大闘争当時の労組新聞や写真が展示されていた。また子供たちの遊び場がつくられ、「森の中の広場」には美術作品が展示されていた。小劇場ふうの舞台では、ひとり芝居やミニコンサートが行われていた。

メインである「企画創作音楽劇『飯と仕事20』」は8日(土)夜7時から中央の特設舞台で行われた。音響と照明が立派なのには驚かされた。開会あいさつはGMテウ自動車富平(プピョン)工場の非正規職労組委員長が行った。9月2日に25名の組合員で結成された非正規職労組は、正規職労組からは協力が得られず、弾圧を受けたりして、厳しい闘いを行っているが、組合員は70名になったとのことだった。

「ノレの会」はオープニングで4曲を歌い、日本で韓国の民衆歌謡を韓国語と日本語で歌って活動していることを紹介した。また国労の元組合員がつくった「闘いはいつも」という歌を日本語と韓国語で歌い、日本の労働運動を紹介した。また今回の「ノレの会」参加のもうひとつの目的であった在日コリアンメンバーの渡韓・登場と、南北統一を願う「ハナ」という歌の紹介は、韓国の人たちに大きな感動を与えた。

企画創作音楽劇は、87年労働者大闘争から現在までの労働者の闘い、そして現在の状況を、映像を中心に音楽と歌、踊り、詩の朗読などで構成されていた。日本でおなじみの「希望の歌コッタジ」(写真下)も歌っていた。

9日(日)、仁川市チュアンのビデオ映像センターを訪問した。50%を地方自治体に補助してもらって設立されたセンターは、日曜日でお休みだったが、仁川労働文化祭の運営委員をしているセンターの所長が、特別に案内し、「君が代不起立」の上映会を行った。このセンターは、行政からは、撮影の技術を教えるということで認可されているが、労働者や市民が、自分たちの生きざま、生きがたさを生活の中で撮影し、編集・上映・討論できる場である。貸し出し機材も豊富であり、立派なスタジオや編集室を備えていた。

9日、仁川大公園では、「プンムルテドンクッ」が行われた。韓国伝統の楽器を打ち鳴らし、みんなで踊った。組合旗や「労働解放」などのスローガンを書いた旗を先頭にして楽しく踊った。楽しく、意義ある訪問だった。

*10月20日発行「日韓ニュース」に掲載予定のレポートを、関係者のご厚意で先行紹介させていただきました。(編集部)


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