女性自衛官人権裁判〜訴状と手記「人権と尊厳取り戻すため国とたたかう」 | |||||||
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大地実です。 以下、訴状と記者会見における被害者女性の手記です。 ―――――――――――――――――――――― 本日、私は、自衛隊を相手とする国家賠償請求訴訟を起こしました。 最初に申し上げたいのですが、加害者には家族があります。今回の事件で、ご家族には何も非はありません。マスコミ関係者の皆様にお願いしたいのは、加害者の家族に迷惑をかけるような報道やインタビューは決して行なわないでほしいということです。私には、加害者のお子さんと同じ年の弟がおります。私はご家族のことを大変心配しております。ですから、ご家族に対する報道は控えるよう重ねてお願い申し上げます。 私の事件は、民主主義の国において、決して許されないことです。加害者、そして部隊の上司が私に行なった数々の行為は、私の人権や女性としての尊厳を著しく踏みにじるものでした。 私は、現在21歳です。現職のまま裁判でたたかうことを決意しました。現職で裁判を行なうことがどれだけ難しく、又、どれだけ大変かは理解しているつもりです。私は加害者や上司を許すことができませんでした。被害者に対する陰湿な嫌がらせや、退職に追い込み、被害者が泣き寝入りする現状があってはなりません。 私は現職のままたたかい、そして勝ちたいと思います。裁判所には、公平な裁判をお願いします。自衛隊には、事実を確認して、一刻も早く私の働く環境を整備することを強く要望します。 今回、国家賠償請求という裁判を起こすまで大変な苦労をしました。父や北海道合同法律事務所の佐藤弁護士のサポートがあり、裁判を起こすことができました。大変感謝しております。 私は、通信制大学に通っています。事件後約8ヶ月の間、上司に陰湿な嫌がらせを受け、通信制大学に通わせないと脅されたり、一人孤立させられたりしましたが、つらくなったりした時には勉学に励みました。 「働きながら学ぶという尊さ 働きながら通教生としての奮闘働きながら大学生としての勉学 これほど美しく これほどすばらしき人生はない」 これは、大学の月刊誌の表紙に書いてあった言葉ですが、この言葉に励まされました。 私は、私の人権と女性としての尊厳を取り戻すため、国とたたかいたいと思います。 3年前、自衛隊に入隊したころ、私は自衛隊に対する大きな期待と夢を持っていました。今でも私は自衛隊に期待をしております。それは、今後自衛隊が社会常識が通用する普通の組織となり、女性が安心して働ける職場になれるかどうかにかかっていると思います。 最後に、私が立ち上がることで、同じ体験をされた方に勇気と希望を与えることができればと思います。 本日は、お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございました。 2007年5月8日 原 告 Created by staff01. Last modified on 2007-05-13 12:21:48 Copyright: Default |