ラムズフェルド去るべし〜米軍関係紙が論説 | |||||||
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*以下の記事はその後の調べで、「米国の陸海空軍と海兵隊が」というわけではなく、「米国の陸海空軍と海兵隊」の軍人を主な購読対象とする民間のミリタリー・新聞が、ということです。訳者も了解していますので、米軍紙のところは米軍関係紙に訂正しました。(aml続報・および読者からの指摘がありました〜レイバーネット編集部11/6)
*amlメーリングリストより サンフランシスコ・クロニクル 2006年11月3日 http://www.sfgate.com/cgi-bin/blogs/sfgate/indexn/detail?blogid=16&entry_id=10582 米四軍関係紙揃ってラムズフェルド辞任要求の社説 月曜日に陸海空軍および海兵隊の関係紙「アーミー・タイムズ」「エアフォー ス・タイムズ」「ネイヴィ・タイムズ」「マリンコープス・タイムズ」が揃っ てラムズフェルド国防長官の辞任を要求する論説を掲載することが決まった。 タイトルは「ラムズフェルト去るべし」 * * * 朝鮮戦争のとき、ピュリッツァ賞に輝く著名なジャーナリスト、マーグリー ト・ヒギンズは「政府が健全な世論の強い支持を必要とする限り明かさなけれ ばならない辛い真実がある」と書いた。イラク戦争でブッシュ政権はそのよ うな真実を隠して、調子のよいことばかり言ってきた。 軍指導層もそれに従ってきた。退役した数人の元将軍が批判の声を挙げた だけだった。だが、今や現役の軍指導層の間から、イラク戦争の計画、執行、 見通しに対する批判の大合唱が始まろうとしている。 中央軍司令官ジョン・アビザイド陸軍大将は、9月に上院軍事委員会で、イ ラクでのセクト間の暴力がかつてなく深刻化しており、このまま行けば内戦 になると発言した。 先週、ある人物がニューヨークタイムズに、イラクの市民間の衝突が今や 「壊滅的混乱」へと向かう「臨界」に達したと説明する中央軍の説明用スラ イドを提供した。米国はイラクの軍と警察を訓練すれば米国のあとを引き継 ぐことができると見積もってきたが、イラク社会の分裂は手の施しようがな く、米国の目論見は失敗が確実である。 過去2年間、イラクの現場にいる米軍の下士官から少佐級の軍人はくりか えし上官に、イラク軍には国家の意識がなく、金だけが目当てで、軍に出て こようともせず、彼ら自身の生活も成り立たない状態だと報告してきた。他 方、大佐や将官は上に軍の増派を要求し、各軍の参謀長は予算増額を要求し てきた。 その間ずっと、ラムズフェルドは情勢は十分掌握していると請合ってきた 。そして今、大統領は残る任期、ラムズフェルドに国防総省をひきつづき任 せると言っている。 これはまちがいである。 This is a mistake. 米国民の多数がラムズフェルドは失敗したと思っていることは措くとして も、現役の軍指導層が公然と国防長官を見限るなら、彼には軍に対する指導 力はもはやない。 この将校たちは政府の戦争政策の忠実な遂行者としての役割を務めてきた が、その多くが個人的にはこの戦争が失敗するのではないかという不安を語っ てきた。だが、過去2世紀の米国におけるシビリアンコントロールの伝統を 守って、意見の表明を控えてきたのである。 しかし、危機感を共有する将校の数は増える一方である。 ラムズフェルドは制服組指導層の、兵士らの、議会の、そして広く国民一 般の信頼を失った。彼の戦略は潰えた。彼にもはや指導力はない。しかも、 イラク戦失敗の責任は長官にこそあるというのに、その結果を現地で身に引 き受けさせられるのは兵士らなのだ。 中間選挙などは問題ではない。7日の選挙でどの党が勝とうが、大統領よ、 辛い真実に直面する時は来た。 ドナルド・ラムズフェルド去るべし。 Donald Rumsfeld must go. -- hagitani ryo Created by staff01. Last modified on 2006-11-06 10:27:26 Copyright: Default |