フランス : 労働者・学生の共闘崩れず3/28ストへ | |||||||
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パリの飛幡祐規(田代優子)です。
フランス政府が強硬採決した若者向けの初採用契約(CPE)への抗議運動のその後について。 18日の大規模なデモにもかかわらず、ド・ヴィルパン首相は強硬な態度を崩さず、保守内部からの批判も出ています。 24日(金)の五大労組との会見もまったく意図のわからない妙なものでした。学生の運動と労組のつながりに水をさそうとしただけなのか、世論やメディア も首相があまりにも「自閉症的」だと批判的なのでジェスチャーだけしたのか・・・ いずれにせよ、労組と学生・高校生組合の共闘体制は崩れず、28日の統一デモ・ストに向かいます。 学生・高校生は先週21日と23日に2度デモを行いましたが、レイバーネットに寄稿された「フランス大衆デモとストライキ」というテキストとはちがって、わたしはかなり気がかりな現象を目撃しました。 詳しくは今週の「先見日記」に書きますが、これまでもデモの解散後に機動隊との衝突や破壊を目的でデモに参加する人たち(「壊し族」と呼ばれる)がいましたが、先週のデモでは最初から、携帯電話やカメラ、バッグなどを盗むためにデモ参加者を攻撃する若者グループの存在が 非常に目立ち、被害が続出しました。 昨年の3月8日、高校生のフィヨン改革反対デモの際にも、同様の盗みグループ(「剥ぎ族」とよべばいいでしょうか)が高校生を攻撃して大きなトラウマを 与えて以後、運動がもりあがらない状況になりました。 郊外からグループでやってくる彼らが警察にマニピュレートされているという説もインターネットなどで流れていますが、真偽がどうであれ、「壊し族・剥ぎ族」の存在は平和的・開放的な学生・市民運動を弱体化する危険性があります。 ご存知のように、暴力・破壊が大々的にメディアに流れると、秩序を求める世論の反応が大きくなるからです。 フランス政府は、パリなどの学生・高校生が春休みに入る4月8日までに、暴力がさらに増大して運動が腐っていくのを待っているのでしょうか。 なお、SUD-PTTの組合員はいまだ昏睡状態ですが、少し状態がよくなったという情報が報道されています。 23日のデモでも頭に負傷した若者がいて、入院中です。 では、28日のデモにはまた参加して、報告します。 Created by staff01 and Staff. Last modified on 2006-03-27 22:56:26 Copyright: Default |