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News Item 20051025m3
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河添です。

10月23日(日)に東京・上野不忍池水上音楽堂で開かれた「国際反戦平和音楽祭」 に行きました。

この音楽祭は、10・21国際反戦反基地集会の関連企画として、原水禁、命どう宝ネット ワーク、ATTAC-JAPAN、レイバーネット日本、労働情報がよびかけた実行委員会が開催し ました。

久しぶりに気持ちよく晴れた午後、野外の音楽堂でのライブはとても楽しいものでし た。

演奏の途中には、被団協の訴えやチェチェン紛争問題についての訴え、フィリピン、韓 国の反基地闘争をたたかう現地の人びとの訴えなどなど、反戦平和音楽祭と呼ぶにふさ わしい音楽祭でした。

出演は、渋さ知らズ、李政美、ズボンズ、クイチャーパラダイス、他でした。 みなさん、楽しみながら演奏されているのが観客にも伝わってきて、とてもいい雰囲気 でした。

その中でも、私に強烈な印象を与えたのが、「渋さ知らズ」でした。20数名の大編成 のフリージャズ(と呼んでいいのか??)のバンドなのですが、妙な格好をしたダン サーがなまめかしく踊り、褌一丁にハッピ姿の男が壇上をかけまわり、指揮者はタバコ をくわえたまま、ときどき演奏者の間で酒瓶が回し飲みされるという、はちゃめちゃな ライブパフォーマンスです。アングラ劇団がジャズをやっているような感じです。

20数名が大音量で音を出すので個々の音の集合体が爆発しているような音楽でした。 ある意味では、大衆の運動に似ているものを感じました。個々人の内の一人が欠けても それほど影響はないが、確実に個々人の集合体がそこにはあって、圧倒的な存在感を示 すという意味で。さいごのほうで、石川啄木の詩「飛行機」を歌詞として採用してきれ いな歌を聴かせたのも印象的でした。

こういう音楽祭がレイバーフェスタなどとつながりながら、いつか大きなフェスタにな ることを夢想します。

<参考:石川啄木の「飛行機」。詩集「呼子と口笛」所収>

 飛行機

一九一一・六・二七・TOKYO

見よ、今日も、かの蒼空に

  飛行機の高く飛べるを。

  給仕づとめの少年が

  たまに非番の日曜日、

  肺病やみの母親とたった二人の家にゐて、

  ひとりせっせとリイダアの独学をする眼の疲れ……

  見よ、今日も、かの蒼空に

  飛行機の高く飛べるを。


Created by staff01. Last modified on 2005-10-25 14:31:01 Copyright: Default

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