本文の先頭へ
LNJ Logo 英 : 3/20ロンドン10万人集会のスピーチ
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 20040323m
Status: published
View

会員関連サイト

more...

*レイバーネット日本・メーリングリストより

レイバーネット・ジャパンの皆さん、こんにちは。

イギリスの樺です。

雨にも負けず、力強い3・20行動の大成功、おめでとうございます!!!!

イギリスでも10万人が反戦デモに立ち、新たなもう一歩 を踏み出しました。ここで は、トラファルガー広場での集会発言のうち、著名なジョージ・ギャロウェイ=リスペク ト団結連合議員とジェレミー・コービン労働党議員の発言を訳出紹介させていただきま す。

バックグランドにけたたましい歓声や拍手、Year!とかNo!というかけ声を想像し ながら、そして、両氏の魂のこもった迫力のある声を頭に浮かべつつ(英語ですが)読ん で見て下さい。政治家 は嘘が上手なものなのかもしれません。しかしこの両氏の発言 を、彼らと行動を共にしつつ聞いていると、この人たちなら信じることができる。そう心 から思えます。

樺 浩志
japan2world@hotmail.com
http://eikoku.fc2web.com

※今回は「連載」の翻訳紹介は無しです。

※新しい選挙連合党「Respect - The Unity Coalition」の名前の訳ですが、 もう一つの統一戦線「Unite Against Fascism」との独自性と関連性の両面があり、 Respect を 『リスペクト−団結連合』 Unite を 『ユナイト(ファシストに抗し団結せよ)』と訳してます(今のところ)。 日本語的には「リスペクト党」「尊重党」「リスペクト連合」「統一連合」「団結連合」 「リスペクト」「レスペクト」等もありだと思います。

====================================================
ジョージ・ギャロウェイ リスペクト団結連合議員 2004/03/20スピーチ
====================================================

※ 阻止連合司会のアンドリュー・マーレーが以下のように紹介:

(英国戦争阻止連合の集会では、いつも必ずこうした紹介があって、 それから当該者が登壇・発言します。 随所で拍手喝采が起きますが、ここでは省略)

「次の発言者は、議員の中でも最も戦争反対、占領反対、帝国主義的政策反対の運動への 動員に貢献した人です。暖かく迎えて下さい。ジョージ・ギャロウェイです。」 --------------------------------------------

ありがとう、アンドリュー。

兄弟姉妹、同志と友人の皆さん。平和が皆さんと共にありますように。

素晴らしいスペインの民衆から、我々は2つの教訓から学ばなくてはならない。

先週日曜日、彼らはテロか戦争かの2者択一、対テロ戦争という欺瞞を拒否した。戦争こ そがテロだ。9・11、マドリッド、カンダハル、バグダット、バスラ、占領されたパレ スチナのガザ等で死んだ人々。彼らは、自らを政治家、国際家と呼ぶ連中によって殺され たのだ。スペインの人々は、デモ行進をし、投票に赴いた。

この国、イギリスでは、6月10日に選挙がある。この日を、今からもう80日しかない が、ブッシュとブレアに対する、イラク戦争と占領に対する国民投票の日としよう。だか らこそ、私も、リスペクト、団結連合の候補として欧州議員選挙に立候補する。皆さんの 選挙キャンペーン協力があれば、ブレアと政治屋どもを政治の棺にぶちこみ、そのふたを 釘付けにしてやることができる。

このデモは、丸々一年の嘘を暴くためだ。私は戦争の嘘、詐欺について、英国の民衆を絶 望の泥沼に引き込んだトリックについて、知る立場にあった。だから今、言おう。もう終 わりにしよう。前に進もう(※)。トニー・ブレアの名を線で引いて消し、もう終わらせ なくてはならない。ブレアを英国「前」首相にしてやるために、前に進まなくてはならな い。共にがんばろう!

※イラク問題を「もう終わりにしよう。前に進もう」:これはもとはブレアの表現。ギャ ロウェイ議員以外にも何人もの発言者が痛烈にこのブレアの言い回しを皮肉っていた。

※翌日の新聞は軒並み「グラスゴー選出議員」と言う肩書きをくっつけて、リスペクト団 結連合議員あるいは候補であることには触れないようにしてました。

====================================================
ジェレミー・コービン労働党議員 2004/03/20スピーチ
====================================================

※ CNDの司会者、ハドソン・ケイトが次のように紹介:

「ここ数年、反戦運動は多くの労働党議員の支援を受けてきました。この議員たちが、政 治生命をかけて実行していることの意味について、皆さんには分かっていただけると思い ます。その中の1人がジェレミー・コービンです。数十年に渡り、反戦と反核の運動の先 頭に立ち続けてきた人です。ではジェレミー、どうぞ」 --------------------------------

ありがとう、ケイト。

そしてまずは、ありがとう、皆さん。今日この悪天候の中、イラク戦争一周年を期し、平 和のため、反戦運動をより大きく、より強くするために結集していただき、本当にありが とう。

今日、反戦デモが行われているのはロンドンだけではない。欧州全域、全米、「南」の 国々、全世界で、米軍によるイラク占領に反対し、平和と正義を要求し、人々がデモ行進 している。9・11から2年半、イラク戦争から1年がたつが、一体どれだけの人が亡く なったのだろう。ニューヨークで3千、アフガニスタンで8千、イラクで1万、イスタン ブールやナイロビ、そしてマドリッドでそれぞれ数百が死んでいる。米英が落とした爆撃 で、我々の生活は安全になったか? (会場が応えてNo!)それともあの爆撃こそが、 人々をテロへと駆り立てているのか? (Year!)我々は皆、答を知っている。

特に、先週のスペインの民衆の行動について、ここで意見を述べたい。人々は、嘘をつい て戦争を実行した政府を、政権の座から突き落とした。そして新しい首相は、イラクから の撤兵と、戦争勢力ではなく平和勢力の一員となることを確約した。スペインの人々の行 動を讃えたい。

戦争遂行トリオの内、1人はこれで消えたわけだ。もう1人、ブッシュは11月に選挙を 控えている。ブレアに忠告したい。労働党支持者と労働党一般党員、そして働く人々の声 を聞け。全ての軍をイラクから引き上げろ。

我々はここでもう一度思い起こさなくてはならない。この戦争は、ただイラク占領のため だけではなかった。この戦争は、米の軍事力により、米の世界的利益遂行のために、米 「新世紀プロジェクト」を遂行する右翼政権によって引き起こされた。彼らは理解しよう としない。世界には他の人々がいて、他の文化があって、多様性が存在するのだ。世界の 全ての人々がアメリカの消費者のような暮らしをしてるわけではない。この星には、他の 価値観が存在するのだ。

十字軍の意味すら分からない新世紀プロジェクトのとんでもない「十字軍」戦争のため に、一体中東がどうなった? メディアの人種主義。社会的な人種主義。反ユダヤ主義の 増大。シナゴーグへの攻撃の増加。モスクへの攻撃の増加。社会の中の不寛容と狭量の増 大。

そこへ反市民権的法律によって、我が国ではベルマーシュ刑務所に人々を叩きこんだまま だ。起訴も手続きもせず、裁判もなく、弁護士もつけず、面会も許さずにいる。アメリカ のグアンタナモベイでは数百が、吐き気をもよおすようなペテン的口実のもとに、市民的 権利を剥奪され、監禁されている。

英国籍であろうと他のどの国籍であろうと、自由で公正な裁判が適用されるべきだと信ず るならば、今こそ声をあげよう。

結論として、言いたい。周りを見渡して頂きたい。我々は一体誰を代表するのか。普通の 一般の民衆だ。この21世紀に、生活を楽しみ、環境を慈しみ、世界に平和を望んでいる 人々だ。イラク占領はその全てに反する。キューバへの攻撃、シリアの攻撃、北朝鮮への 攻撃は、更に多くの戦争と不寛容、不正義へと我々を引きずり込むことだろう。

しかしこれと全く違う世界を作ることは可能だ。平和と正義の世界は可能だ。 パレスチナを取り巻く壁を打ち倒せ! 世界中の障壁を打ち壊せ! 平和のために、正義のために、希望のために、自由のために、団結せよ! それこそが私の望むものだ。共に進もう!

訳出紹介 by 樺浩志
japan2world@hotmail.com
http://eikoku.fc2web.com


Created byStaff. Created on 2004-03-23 11:12:55 / Last modified on 2005-09-05 02:59:40 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について