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韓国ワーキング・ボイス(11月9日号)より *写真は訪韓団が撮影したもの。

日韓生コン労働者が共闘委員会を結成

双龍セメントは面談拒否−警察機動隊と揉み合い

継続的な連帯で日・韓共同ストライキを決議

 本格化する日韓生コン労働者の共同闘争と連帯

 韓国の建設運送労組(パク・テギュ委員長)と、日本の全日本建設運輸連帯労組(代表・垣沼書記長)、交通労連生コン産労(代表・山口本部執行委員)が、昨日11月8日、明洞聖堂前で「韓日生コン労働者共同闘争委員会」(以下、共闘委)の結成式を行った。 韓日生コン労働者約70人が参加した。  結成式で建設運送労組パク・テギュ委員長は、「日本の太平洋セメントは、系列生コン会社を重層下請化して労働者を弾圧した日本のやり方を。韓国の双龍セメントに輸出している」と指摘し、「韓日生コン労働者は、こうした資本の新自由主義政策に対抗して共同ゼネス闘争を組織する決意だ」と表明した。  民主労総ホン・ジュンピョ副委員長(非正規職対策委員長)は、「韓国政府は7日夜、経済特区法制定阻止のため座り込み闘争中の民主労総幹部団およそ300人を力ずくで連行するなど、労働運動弾圧に血眼になっている」としたうえで、「特殊雇用労働者をはじめとする非正規職労働者の権利を確立するためにも、韓日レミコン労働者の共同闘争がリード役をはたしてほしい」と語った。

 また、全日建の垣沼書記長は、韓国の労働部長官に提出する要請文のなかで、「韓国生コン労働者にたいする労働基本権の蹂躙は日本の生コン労働者にとって他人事ではない」と指摘し、「韓国政府は、生コン労働者の労働基本権を確立する法的措置を速やかに検討し、不当解雇、不当労働行為を繰り返す生コン業者を強力に取り締まるべきだ」と要求した。

 共闘委は結成式ののち、双龍セメント本社との面談と抗議集会のために乙支路にある双龍セメント本社前に移動した。  双龍セメン本社前の抗議集会で、生コン産労の山口本部執行委員は、「韓日レミコン労働者の連帯闘争で新自由主義粉砕の先頭に立とう」と発言した。

 抗議集会につづいて、共闘委の代表団が面談のため本社に入ろうとすると、警察機動隊が道路を封鎖した。このため、共闘委代表団は「集会も合法的であり、双龍セメントの代表との面談する約束もしてあるのに、なぜ警察が本社への立ち入りを妨げるのか」と抗議、警察機動隊と小競り合いが展開された。  結局、双龍セメント本社から、キム・フンウク総務部長が、警察機動隊と対峙中の共闘委代表団のところまでやってきて、日本の代表団と挨拶を交わした後、短時間の面談を持つことになった。  垣沼全日建書記長が、「双龍セメントが韓国の生コン労働者に加えている不当解雇と不当労働行為について、日本のわれわれははよく知っている」と語り、「問題解決のためどのような努力をしているのか」と質問したところ、双龍セメントのキム部長は、「この問題について本社は回答する立場にない」として、「生コン労働者は労働者ではない」という従来の立場に固執した。  これにたいし垣沼書記長は、「面談が予定された場所で持たれなかったことは遺憾だ」としながら、「次の面談日時を約束したい」と問いかけた。双龍セメント側は「そのような約束は出来ない」とし、「ただ署名用紙を受け取りに来ただけだ」と答えた。  日本代表団は、「それならば、我々は何回でも面会を求めに来る」と表明し、「双龍セメントによる系列生コン労働者に対する不当労働行為と不当解雇糾弾」を内容とする、日本の317労働団体の署名を手渡し、「署名を受け取ったという確認書を書いてほしい」と要請したが、双龍セメントはこれも拒否した。

 つづいて共闘委代表団は、労働部がある果川の政府総合庁舎に移動し、共闘委が結成されたことを伝えたうえで、「双龍セメントをはじめとする生コン業者の不当労働行為と不当解雇などに関する韓国政府の立場」を質し、対策強化を要請した。  労働部は、共闘委が要求する労働部長官に代わって局長級2名が面談に出席して、「生コン労働者の解雇や、労働者性の認定問題に関する労働部の立場はこれまでに明確になっている」とし、「司法の判断と立場が異なる部分に関しては調整に努力している」とだけ回答した。    日本の生コン労働者代表団は、9日に全国労働者大会前夜祭に参加した後、10日午前10時には、宗廟公園で共闘委員会主催の決起集会を開き、労働者大会の会場である大学路までデモ行進する予定である。 (イム・イムブン記者)


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