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「家族を分けるな」米国政府に対する難民闘争

[ワーカーズ インター]朝鮮半島は既得権が作った「嫌悪」と「恐怖」を越えられるか

チョラ(社会変革労働者党社会運動局長) 2018.08.20 11:13

7月11日朝、ICE(米国土安保部傘下移民税関摘発局)サンフランシスコ支部の前にテントを張って有刺鉄線を巻いた状態で座り込みを続けていた サンフランシスコ・オキュパイ(Occupy San Francisco)のメンバー39人が連行された。 座り込み中、ファイク(Faiq)と名前を明らかにしたあるデモ参加者は、 地元の新聞にデモの理由を次のように明らかにした。

「われわれは移民税関摘発局の廃止を要求しています。 われわれは何よりもこの機関が今の米国がどんな基盤の上に作られたのかを圧縮的に見せるという事実を強調したい。 米国は土地の侵略、奴隷制度、そして人権や、何よりも財産の所有権だけを神聖視する物神主義の土台の上に設立された国です。 移民税関摘発局はその集約体に過ぎません。」

その一週間前の7月4日、 米国の根幹であり、もうひとつの旗じるしである「自由」に対する呼び掛けも続いた。 黒人女性1人がスタテンアイランドの自由の女神像にひそかに上がった。 青い絶壁のような銅像の下の方に三時間ほど座り、16人の警察官ともめごとを繰り広げて連行された彼女の名前は、テレーゼ・パトリシャ・オクムだ。 彼女は「米国の国境で両親と隔離収容された子供たちが家族と共にできるまで降りて行きません。 自由の女神が涙を流しているのが見えませんか」と涙声で話した。 彼女の要求事項はその日、スタテンアイランドで集会を主管したライズ・アンド・レジスト(Rise And Resist -立ち上がって抵抗しろ)団体の要求事項とも同じで、 サンフランシスコ・オキュパイの要求事項とも似ていた。

[出処:@UNITEDWEDREAM]

このように米国の自由主義的物神主義を正面から批判する人々と、 もう一方では自由の女神という米建国神話に訴える人々が 「反政府」という同じ声をあげている。 6月末から着実に続けられてきた、トランプ政府と移民税関摘発局に対する強硬な抵抗の流れが各界各層に広がっているのだ。 米共和党が「不道徳な左派」を罵倒するために「家族の価値」を掲げ、 宗教的、道徳的に説明してきたすべての内容が欺瞞的な世論統制のための嘘であったことがこれで傍証されたからだろうか。 「家族を生き別れにさせ、子供たちを孤児にする、 お前たちが話す『家族』は偽りだった」とし、 共和党を脱退して街に出る保守層が続出するほどだ。 ワシントンのあるデモ参加者は 「私は今年で喜寿だ。 最近までも共和党員だった。 一生の間、ベトナム戦争反対デモにも、民権運動にも参加したことないが、 今日だけは出てくるほかはなかった」とカメラに向かって泣き叫んだ。

6月30日土曜日、米国各地で数十万人が白い服を着てデモ行進を始めた。 移民者を見つけるのが難しい保守菜園のワイオミングなどの地から、 米国の移民史の故郷格であるニューヨークに至るまで。 少なくても千人、多ければ十万人が越える人員が参加し、 780を越える大規模デモ行進が同時多発的に続いた。 彼らは「家族を分断するな」、「トランプは辞めろ」、「私たちもすべて難民だった」等の標語を持って、 移民税関摘発局のメキシコ国境取締り強化、およびイスラム文化圏国家に対する入国制裁に抵抗した。 ACLU(米国市民自由連盟)、MoveOn.org(ムーブオン)、NDWA(全米家事労働者連盟)が主管したこのデモ行進は、 数百の団体が合流して急速に広がった。 このような抵抗の火種は一日では収まりそうもない。 7月28日には「家族は一緒にいなければならない(Families Belong Together)」という名前の全国集会が予定されている。

2018年4月6日、米法務長官ジェフ・セッションズは「不法移民」を阻止するための 非寛容政策の一環として、 米南部メキシコ国境を査証なしで越える家族を強制的に引き離し、無期限隔離収容するという法案を通過させた。 強力な批判を受けたトランプは、不法入国者と未成年子供を隔離収容する児童隔離収容政策をやむをえず撤回するショーをしたが、 これは見せかけに過ぎなかった。 非寛容政策は相変らず実行中で、その上、不法入国した人々は家族単位で無期限収容所に閉じ込められる境遇に置かれた。 決定的には、今まで隔離収容された2千人の未成年者は両親が短くても数カ月、 長ければ数十年にわたる調査を受け、 入国する間に巨大な檻のような収容所で銀箔のシートをふとんにして、監督官の不当な処遇を受けなければならない。

英国ガーディアン紙の記者が訪れたテキサスの「保護者不同伴外国人未成年者収容所」は窓のない人工の照明、 鉄格子を開け閉めする音、子供たちのなき声が響きわたる修羅場だった。 記者は四歳ぐらいのある子供にスペイン語で尋ねた。 「どこからきましたか?」子供は回答を泣き声で締めくくった。 「グアテマラです。お父さんと会いたい…」。 単に外国の話ではない。 現在の韓国社会もイエメン難民受け入れ賛否の議論で熱い。 今のような時に忘れてはいけないことは、 国民国家の人口統制政策と国境封鎖政策が既得権層の利害関係に基づいているという点だ。

メキシコではなぜ命をかけて米国で国境を越えようとするのか? 1982年、石油輸出国機構(OPEC)発の石油価格急騰と1992年の北米自由貿易協定(NAFTA)締結を経て、 メキシコの経済は米国の新自由主義的秩序の中に吸い込まれていった。 その政治経済的混乱の中で、麻薬カルテルと深刻な貧困と暴力が日常化されたためだ。 ではイエメンではなぜ5万人を越える難民が続出したのか? 2011年のイエメン革命以後、腐敗した旧イエメン独裁政権を庇護する米政府がアルカイダを口実にして、 サウジ主導連合軍と共にイエメンの爆撃と封鎖に加勢したためだ。 その過程で韓国政府も180億ウォン相当の弾薬を補助した。 国民国家という覆いをかぶり、自分たちの利益のために、 人間らしく生きられない国を作っておきながら、 そんな言葉で嫌悪と恐怖をあおる彼らの術策は、 いつも人権を威嚇してきた。 米国の民衆はすでにその欺瞞を暴き始めた。 果たしてわれわれは嫌悪と恐怖をあおる既得権の策動を越えられるだろうか。[ワーカーズ45号]

原文(ワーカーズ/チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-08-04 09:28:19 / Last modified on 2018-08-23 16:35:11 Copyright: Default

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