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民主党の圧勝が飲み込んだ「良い雇用」

[ワーカーズ世の中の評判]

オ・スンウン(全国公共運輸労組政策企画次長) 2018.06.29 16:46

6月13日に行われた第7回地方選挙の結果は民主党の圧勝、韓国党の惨敗であった。 新しい日が明けると「保守菜園」の地域新聞は 「民主党、OO年ぶりの入城」の知らせをいっせいに伝えなければならなかった。 大韓民国の政治地形をひっくり返す選挙であった。

この異変は最近、高く維持されている大統領の支持率ですでに予想されたことだった。 そのためか、言論も硬い分析よりも多様な変心ストーリーに記事の種を探した。 保守政党から民主党に変えて投票した主な理由は、韓国党が傲慢だったという別名 「傲慢審判論」が提起された。 もちろん政党審判性格の選挙は今までにもあった。 しかし昨年の大統領選挙ですでに敗北した政党を1年後にまた屈服させた今回の審判は、その温度が違う。 さまざまなインタビュー記事でもいわゆる変心有権者は「見たくなかった」とか 「自分の手で追い出さなければならなかった」という積極的話法を駆使していた。

「傲慢審判論」と大統領支持率

しかし韓国党の何がそんなに傲慢だったというのだろうか? 最も多く議論されているのは洪準杓(ホン・ジュンピョ)前代表の放言だ。 韓国党内部でも洪前代表の「きつい口調が傲慢と思われた」と直説と願望を隠さなかった。 これに言論が洪前代表が去る1年間に吐き出した放言を思い出させた。 「傲慢審判論」は「放言審判論」だったのだ。

しかし洪前代表の1年分の放言を暴くこともなく、 選挙の状況は北朝鮮の非核化と終戦宣言がニュースに上がっては下りた4月中盤以後に確定した形だ。 韓国党が無党派だけでなく保守層も背を向けさせた敗着は、 民心を読めずに南北・米朝首脳会談をさげすむことに没頭したのが決定的であったという診断が多い。 実際に洪前代表の放言行進は、南北首脳会談の前後に反感と嘲弄という大衆反応を凝集させ、 これに続いて「反対のための反対」という政治的汚名まで負った。

昨年「積弊清算」を旗じるしに早期大統領選挙を成功させた市民の高揚した自負心が、 今回の選挙の高い投票率と結果に作用したのは明らかだ。 しかし板門店会談がなかったら「反対のための反対」勢力を追い出そうという今の圧倒的審判論もなかっただろう。 有権者が国政の善し悪しとは反対の合理性を問い詰めたというには、 国政1年目の太い軸だった非正規職と最低賃金問題は俎上にものぼらなかった。 そうした点で6月13日の「傲慢審判論」は、 4月27日の南北首脳会談以後に高空行進中の大統領支持率の同語反覆でもある。 ちょうど惨敗五日後、韓国党は傲慢な保守ではない「冷戦的保守」から脱皮するといった。

[出処:キム・ヨンウク]

望むのは「今のようにだけ」の国政運営?

民主党の選挙の圧勝は文在寅政府に安定した国政運営の環境を作ってやろうとする民心とも解釈できる。 だがその民心が望む国政とは、果たしてどんな国政なのだろうか? あるいは文政府への市民の期待と要求は、今の通りにしてくれという注文で充分だったのだろうか?

ここには政権2年目に入り、新しく推進軌道に乗った政府の主要公約が重要な参照点として試験台になるだろう。 地方自治体と村中心の小学生ケア体系を構築するという趣旨で、4月に大統領が直接発表した「一日中ケア」が一例だ。 この政策の推進計画で、政府は地方自治体に事業のための協議体を構成し、 施設空間と運営体を指定する指針を出した。 具体的な運営方案には民間委託とバウチャー事業が含まれ、 ケア雇用はボランティア、引退者、保護者、経歴断絶女性という目標対象だけが羅列された。

問題はすでに公共部門に蔓延する民間委託とバウチャー事業が「悪い雇用」の一因と指定されているということだ。 この二つは公共事業を委託運営したり仲介する民間が中間にはさまる上に、 この時にやりとりされる委託運営費とバウチャーが便宜上、事業費、運営費、人件費を区分しない方式なので、労働者の処遇は不安にならざるをえない。 こうした事情は文在寅政府が公共部門の「良い雇用」の公約を出した背景でもある。 しかし文政府の「良い雇用」政策とは何の接点も衝突もなく、 つまり「一日中ケア」政策は壮年層と女性たちにとって処遇が非常に疑わしい村ケア人員になることを奨励することになるわけだ。 ケアサービスと雇用を望む多数の人々は恐らく「一日中ケア」政策を歓迎すると同時に、 その利用者や労働者になること以外に代案がない現実にも慣れるだろう。 すでに政府の企画で彼らは民間委託を通じて拡大したケア サービスを望み、 弾力的な短時間時給制雇用を望む市民と見なされている。

文政府が現在、清算しているかのように見られる公共部門の「悪い雇用」は、 結局村と女性の「悪い雇用」として戻ってくるだろう。 こうした状況で、もし今回の選挙結果に含まれた民心が今のように国政運営だけをしてくれという注文なら、 その実体と結果は非常に曖昧で分裂的のように見られる。

キャンドル市民の自負心で、自尊感で

この頃、自尊感という言葉が流行している。 何よりも自尊感は自己尊重と成熟した関係のための治療法であり訓練法だと受け止めれられている。 何年もベストセラーを続ける本「自尊感授業」は私が何を望むのかをよく知り、またよく表現しなければと教える。

文在寅政府は国民が望むことに耳を傾けると公言した。 発足時には「国民引継委員会」という別称の「光化門1番街」を設置し、 先日これは「国民政策疎通空間」として再誕生した。 オンラインの「国民請願」も大人気だ。 しかしこれらすべての企画と参加の効果はまだ決まっていない。 韓国社会が見込みのない「ヘル朝鮮」と自嘲された2年前、 早期大統領選挙が行われた1年前、そしてまさに今もわれわれは私たちが何を望むのかをよく知り、またよく表現しているだろうか? 今、こうして良い大統領を排出し、その政府に力を貸すのは明らかにキャンドル市民の大きな自負心だ。 もうこの自負心は市民の自己尊重と政府との成熟した関係のための自尊感に進展する時だ。〈ワーカーズ44号〉

原文(ワーカーズ/チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-07-17 20:28:11 / Last modified on 2018-07-17 20:45:50 Copyright: Default

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