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MeTooが壊すべき6種類のバックラッシュ類型

[ワーカーズ・イシュー] Nice to #metoo (3)

キム・ハンジュ、パク・タソル、ユン・ジヨン記者 2018.04.05 13:46

MeTooは運動だ。 運動には抵抗があるはずだ。 性暴力暴露に対するバックラッシュは昨日今日のことではない。 加害者の肩を持って被害者をもう一度加害する言葉に、今は相当食傷する。 問題はそのかたくななバックラッシュが相変らず有効だということだ。 バックラッシュはいつも加害者と既得権集団にそれらしい論理を提供してきた。 彼らはこれを通じ、有利な司法体系を全的に活用し、権力を利用し、隠蔽を試み、被害者を社会から追放してきた。 MeToo運動真っ最中のこの頃。 被害者たちの激しい声とバックラッシュが力比べをしている。 女性団体とフェミニストにバックラッシュを壊すわれわれの対応の論理を尋ねた。

[出処:サゲ]

(1)MeToo工作政治予言者型:「誰かがMeTooを利用している!」

最近、民主党出身の政治家が続々とMeTooの対象に上がると、 金於俊(キム・オジュン)氏はMeTooが「工作政治」に利用されると予言した。 「反文在寅(ムン・ジェイン)」危機を強調して支持者を結集させ、 MeToo対象になった人々が立つ場所を残すためのとんでもない撒き餌だった。 キム氏は2月24日、Podcastの「ダスベイダ」で 「工作の考え方から見れば、(MeToo運動は)まずセックスという良い材料、高い注目度、 次に進歩的価値がある」とし 「予言すれば、誰かが現れて、そのターゲットは結局文在寅政府と青瓦台、進歩的支持層になる」と話した。 進歩男性は強姦文化を反省していないという批判があがった。 だが彼は意に介すことなく、また工作説を説明した。 3月11日、同じPodcastで彼は 「私が工作を警告したが、その理由はMeTooを工作に利用したい人たちが明確にいるから」とし 「安熙正(アン・ヒジョン)に続いてポン導師(チョン・ボンジュ前議員)まで… 李明博(イ・ミョンバク)閣下への関心が薄れている。」

「工作政治の犠牲者」と紹介されたチョン・ボンジュ前議員は、自ら泥をかぶった事例だ。 彼は自分の性暴力事実を最初に報道した言論に戦争を宣言して告訴も辞さなかったが、 最近これを取り下げた。 当時、ホテルで彼がカードを使った内訳書が出てきたからだ。 それでも彼はまだ「記憶がない」という言葉を繰り返すだけだ。 当初チョン前議員は彼を性暴力加害者として被害を訴えた人とこれを初めて報道したメディアについて、執拗に工作説を提起した。 事件の暴露から5日後に記者会見を行って 「国民と言論をだますように企画された対国民詐欺劇」とし 「私がソウル市長に立候補する記者会見の日の午前に合わせて報道をしたのは 非常に時期が意図的」だと主張した。 被害を訴えている人が新しい証拠を出すと 「BBK事件の再審を請求する日に記者会見をするというのは、政治的狙撃ではないかと思う」とし 「理由はわからないが(被害を訴えている人の記者会見が)純粋とは思えない」とも言った。

ジェンダー政治研究所女性政治勢力民主連帯のイ・ジノク代表は 「彼らは自分たちが批判した巨悪と似ている。 危機のたびに北朝鮮を使った政府を批判した彼らは、 性暴力の事実暴露の工作説を提起して煙幕を張った」と批判した。 イ代表は「特に金於俊は〈ブラックハウス〉という番組で、 彼に与えられた言論権力を私有化し、チョン・ボンジュを擁護するために利用した」とし 「これについての反省と十分な謝罪が必要だ」と付け加えた。

ソン・ヒジョン文化評論家は今回の事態を男性の言葉と女性の言葉の間に設定された階層の問題だと解釈した。 ソン氏はあるコラムで 「彼の『予言』で被害女性は『他の目的に準備され利用される者』の場に追いやられ、 そうしてまた女性たちの証言には『価値がない』、 あるいは『大義を破壊する問題的なこと』に転落する」と説明した。

(2)MeToo判官型:「これはMeTooで、あれはMeTooではない!」

自分の狭い判断力を絞って性暴力事件の判官役をする人々だ。 他の人たちもみんな知っている情報を基盤として想像の翼を広げて 「本当のMeToo」と「偽のMeToo」を判別する。 彼らが喜んで使う言葉は「よく見ればデッチ上げ」だ。 被害者が憔悴した顔を突きつける時だけ、加害者は「ひどい奴」になる。 彼らはMeTooの概念を狭める一番の貢献者だ。 崔敏姫(チェ・ミニ)前共に民主党議員はある時事ラジオ番組に出演し、 権力型性犯罪だけに「MeToo」という名前を付けるべきだと話した。 日常の平凡な他の人々から性暴力を受けた普通の被害者は、 ただ「黙ってろ」というのだろうか? 性犯罪にも階級があるということを示す発言だった。

2月26日に行われた「#MeToo運動緊急討論会」で中央大社会学科のイ・ナヨン教授は 「ジェンダーそのものが権力関係を意味するのだから 性別権力関係とは無関係な権力型性暴力という概念は、初めから成立不可能だ」と説明した。 イ教授は「私たちが認知している性別(gender)そのものが位階的な関係で構成されているだけでなく、 すでに存在している権力関係の効果であり、新しい権力関係の原因」とし 「何か問題が発生すれば、男性は特定の人の誤りとして個別化されるが、 女性の場合は『女性集団』、『女性性』の問題として過剰に一般化される」と指摘した。

韓国性暴力相談所付設研究所オリムのキム・ボファ責任研究員は 「性暴力の真偽を判別しようとする試みは、いつもあった。 性暴力事件は凶悪犯罪の中で唯一、被害者責任論が台頭する。 『4回も受けたのなら、望んでいたのではないか』、 『つきあっている間だったのに、どうして性暴力になるのか』等が男性中心性に基づいた端的な例だ」と話した。 キム研究員は「すべての人が美人局判読機の役割をする公論化された事案ほど、 一言ずつ補って判断を語るが、 それは2次加害であり、被害者を萎縮させて検閲させる文化的要素」と批判した。

最近、加害者が「美人局」ほどよく利用する武器は、まさに「恋愛感情」だ。 韓国女性民友会女性労働チームのタルレ活動家は 「加害者、被害者の年齢が30歳以上違うのに、恋愛感情だという加害者の言葉で事件を解釈することもあった」とし 「被害者と加害者の空間の分離がとても重要だが、 純粋な気持ちを理由に、訪ねてきて、連絡をして、被害者がさらに大きな威嚇を感じる事例もある」と証言した。

(3)二次加害を知らない型:「やましいことがないのなら顔を出せ!」

被害事実を努めて否定したり、被害者の身上が明らかになった後に生じる2次被害に対して全く無知なケースだ。 2次被害とは1次被害を調査する過程で発生する問題をはじめとする一連の被害を通称する。 被害者が適切な医療措置を受けられなかったり、必要な説明を聞けないこと、 言論が事件を間違って再現して被害者が美人局扱いされたり、 扇情的な表現で事件そのものの焦点を曇らせることも2次被害に該当する。 2次被害は1次被害の解決を不可能にするばかりか、 被害者を非難する文化を持続させ、被害者の治癒と回復を難しくする。

彼らは身上を明らかにした被害者しか信じられないとし、 恩恵授与的で観音的な態度を見せる。 安熙正(アン・ヒジョン)前忠南知事の性暴力事件を暴露したキム・ジウン氏を例にあげて、 チョン・ボンジュ事件被害者も顔を公開しろと言う。 その後の人生を放棄する覚悟がなければ、口も開くなという脅迫と同じだ。 彼らは「巨大な権力による身辺の恐れにより放送への出演を決心した」という被害者の告白よりも、顔の方に執着する。 最近、キム・ジウン氏は2次被害による苦しい状況を自筆の手紙で伝えた。 悪意の身上暴きが始まり、家族の虚偽の事実が出回っているとし、 偽りのうわさが広がらないように助けてくれと訴えた。

民主社会のための弁護士の会のウィ・ウンジン女性委員会委員長は 「顔と名前を公開しなければ当事者を疑って歪曲する雰囲気がある。 こうした雰囲気が女性たちの発言を妨害する」と憂慮した。 ウィ弁護士は「被害者は身辺露出の対象を大衆とするのか、 友人グループとするのかを決定することができ、 誰も名前や顔の公開を強要できない。 マスコミもこれに留意してゴシップ性でMeTooを扱うのではなく、 さらに重要な性差別的な権力構造に集中しなければならない」と頼んだ。

(4)小心者型:「恐ろしくて女と話せるか」

普段女性たちもあまり話をしたくない類型だ。 最近「ペンス・ルール」という単語を小耳に挟んで調子にのった彼らは、 どこででも「ペンス・ルール!」と叫ぶ。 米国の副大統領マイク・ペンスの「妻がいなければ他の女性と二人きりで食事しない」という発言に由来する「ペンス・ルール」は、 最近「韓国版ペンス・ルール」として再誕生した。 SNSで話題になった「韓国版ペンス・ルール」という文には 「女とはできるだけ対話をしない。 女が先に手を出さなければ握手しない。 女子が先につきあおうといっても文書で受けて許諾する」等が含まれている。

これに対して延世大文化人類学科のキム・ヒョンミ教授は 「公的な領域で『話をする女』に対する拒否感も男性の特権を維持するための制裁の例」とし 「女性たちが正確で強力な言語を使えば、すぐに『男嫌』だのメガリアだと定義されるが 男たちが自分の言語がないことと、意識がないことを正当化するために使う言葉が 『女は抜けろ』だ」と説明した。*

ペンス・ルールは最近企業次元でも真剣に考慮されている。 カラオケ会食、ピクニックなど、業務に不要な席が減っているということはうれしい知らせだが、 男女別に会食をするとか、まったく女性を排除して業務を行う場合もかなりある。 IT大企業に通うC氏は「相対的に単純な業務をさせたり、男の職員よりはやく退勤しろというが、 これも差別だと考えてストレスを受ける」とし 「女性職員がすることを縮小し、成果があがることは男だけで分ける文化がさらに広がるのではないかと不安だ」と話した。

(5)現実感覚ゼロ無事安逸型:「法の通りに!」

事実なら証拠を集めて、法的に対応しろと要求する。 ほとんど「性暴力はまさに強姦」という古臭い考え方に閉じ込められている人だ。 女性の電話のソン・ラニ事務局長は 「セクハラ、性暴力、性暴行などを含む『性暴力』という概念は、 2人だけの間で行われることが多く、確実に証拠を持つことができないのは厳然な事実」と指摘する。 ソン事務局長は「このような条件を無視して証拠を出せというのは、 性暴力ではないという主張と同じだ。 性暴力犯罪を捜査する時、被害者の陳述が証拠に採択されるのは、 こうした事情を考慮するため」と話した。

だが加害者を処罰して、被害者を救済すべき法は、顕著に加害者に有利に作動する。 被害者が「午後」から「遅い午後」に陳述を変更しただけでも 「陳述を翻した」として信憑性を疑う。 被害者はすべての被害事実を自ら立証しなければならない。 逆告訴は加害者の武器だ。 オリムのキム・ボファ責任研究員は 「無辜や名誉毀損の逆告訴が体系化されている。 ほとんどの被害者よりも権力を持っている加害者は、 法の男性中心的な基準を悪用して被害者を苦境に陥れる」と説明した。

一連の統計は、被害者に不利な司法体系の地形を端的に示す。 韓国女性民友会によれば最近5年間、雇用労働部に申告されたセクハラ陳情2190件のうち 労働部が起訴意見で検察に送検した事件は9件に過ぎない。 調査の過程で勤労監督官が2次加害をしたこともある。 韓国女性労働者の会のキム・ミョンスク労働政策局長は 「雇用労働部だけでなく、人権委、警察、検察の調査に参加する各担当者が低い性認知感受性で事件を処理し、 この過程で深刻な2次被害が発生している」と批判した。

キム・ボファ研究員は 「政府が最近、権力型性暴力総合対策を出し、違法性の範囲を拡大して解釈すると明らかにしたが、 計画はなく、緊急に行った公約のように感じられる」とし 「検察、法務部で内部ジェンダー感受性を向上させる規則遵守を作るなどの具体的な戦略が必要だ」と助言した。

(6)MeToo呪い型:「お前たちは暴露性運動の限界を迎えるだろう!」

MeToo運動の加害者と指定された人々が自ら命を絶つ事件が発生し、 この合間に「暴露性運動の限界」という主張が持ち出された。 彼らはMeToo運動そのものに問題を提起して「MeTooが殺生簿になった」と非難したりもする。 フェミモンスターズのソンア活動家は 「なぜ今、こうした方式でMeTooが出てくるのかを省察せず、 運動の限界だと話すことは、 再び加害者中心的な施行に戻るもの」とし 「組織内でも解決が難しく、法も期待できない被害者は、 公論化を選択して性暴力被害の経験を話すほかはなかった」と話した。

もちろん彼らが呪う「運動の限界」はまだ来ていないようだ。 最近、337の女性団体がMeTooに連帯するために 「#MeToo運動と共にする市民行動」を作った。 彼らはMeToo運動に加えられるバックラッシュに積極的に対応する一方、 被害者の声を大きくするスピーカーになるという。 去る3月22日には2018分間の被害者リレートークが行われ、大きな話題になった。 リレートークに参加した被害者たちは、MeTooの以前と以後の社会は変わるだろうと、 構造はなかなか変わらなくても個人にとっては分岐点になると期待した。 「今後もわれわれは話し続ける。 時代の流れを冷笑して男性権力的世界に留まろうとする人々に話す。 あなたの世界は終わった。」[ワーカーズ41号]

[脚注]

  • 韓国女性民友会30周年記念討論会〈2017性差別報告書〉

原文(ワーカーズ/チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-04-28 00:30:11 / Last modified on 2018-04-28 00:30:14 Copyright: Default

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