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民主労総、16日に「労働改悪、公安弾圧粉砕」ゼネストに突入

1月初めまでゼネスト突入態勢...19日に3次民衆総決起

ユン・ジヨン記者 2015.12.16 17:10

全国民主労働組合総連盟(委員長ハン・サンギュン、民主労総)が12月16日、 国会での労働改悪法案議論阻止と公安弾圧粉砕のためのゼネストに突入した。

民主労総は、労働改悪の強行を防ぐためにゼネストは避けられない選択だとし、 この日、ゼネストを始めとして年末年始まで非常闘争態勢を維持する方針だと明らかにした。 ゼネストには現代車、起亜車、韓国GM支部などの完成車労働者をはじめ、建設プラント労組などが参加した。

ストライキの後には全国12の広域市道で同時多発全国ゼネスト大会を開いた。 ソウル、京畿、江原、仁川の首都圏地域組合員約5千人は午後3時に汝矣島の国会前に集まり、集会を開いた。 大田と忠北、世宗忠南、全北、光州、全南、大邱慶北、慶南、釜山、蔚山、済州でも地域別のゼネスト大会が開かれた。

先立って国会環境労働委員会は12月15日から法案審査小委員会を開き、 労働改悪立法の議論に着手した。 セヌリ党は国会議長の改革立法の職権上程にまで言及して圧迫の水位を高めている。 当初「労働改悪立法阻止」を党論に採択した野党も、労働改革関連5大法案の分離処理の可能性を表わして、労働界と対立している。

民主労総は声明書で 「長時間労働体制を維持し低賃金体制を導入しながら、 非正規職を拡散させる労働改悪立法を議論することそのものが労働災難の始まり」だとし 「合意処理であれ職権上程であれ、どれも容認することはできず、 すべての可能性に備えて闘争態勢を備える」と明らかにした。

国会の労働改革立法強行の動きとともに、民主労総のハン・サンギュン委員長の拘束と政権の公安弾圧も、労政の対立を増幅させている。 11月14日の労働界をはじめとする民衆陣営の民衆総決起大規模集会の後、 警察は9人を拘束し、5人に逮捕令状を発行するなど、約600人を対象に捜査を行っている。 1次民衆総決起の時にソウルに上京したペク・ナムギ農民は、警察が発砲したペッパースプレー放水銃に当たり、今も意識不明の状態だ。 11月21日には民主労総をはじめとする産別連盟と地域本部の事務室を押収捜索した。 警察は12月19日に予定されている3次民衆総決起集会も許可していない。

ハン・サンギュン委員長は、曹渓寺に潜伏して25日後の12月10日、 ゼネストへの参加を訴えて警察に自主出頭した。 ハン委員長は、 △特殊公務執行妨害致傷、 △特殊公務執行妨害、 △集会禁止場所違反、 △禁止通告された集会主催、 △解散命令拒絶、 △一般交通妨害、 △主催者純粋事項違反の容疑で逮捕から二日目に拘束された。 警察は全斗煥(チョン・ドゥファン)政権以後、判例を見つけるのが難しい刑法の「騒擾罪(訳注:日本の騒乱罪相当)」の適用まで検討しており、論議がおきている。

民主労総のチェ・ジョンジン首席副委員長はこの日のゼネスト大会で 「民衆総決起以後、大統領は民生と民主主義を要求してデモを行う市民を ISテロ集団に比喩した。 民主労総を騒乱集団だと規定して壊滅させようとしている」とし 「例のない公安弾圧、その狂気に対抗して民主労組を守らなければならない」と声を高めた。

続いて「年内に労働改悪立法を処理しろと言って国会議長に職権上程の圧力をかけ、 国家非常事態まで宣言すると脅迫しているセヌリ党こそ、政治テロ集団」だとし 「労働改悪は財閥の請負立法でしかない。 セヌリ党舎へとデモ行進をして、私たちの怒りを伝えよう」と訴えた。

金属労組のキム・サング委員長は 「完成自動車メーカー3社をはじめ15万の金属労組全体が仕事を止め、全地域ストライキ大会に参加した」とし 「政権は、ハン・サンギュン委員長を拘束すれば民主労総は何も出来ないと言っているが、 われわれは力強くストライキを組織した。 民主労総80万組合員すべてがハン・サンギュンだ」と声を高めた。

人権運動サランバンのミリュ活動家も 「国会では与野が反民主悪法と労働悪法の合意処理をすると約束した。 国会が振り回す議事棒は、民衆に向けられた棒になるだろう」と強調した。 参加者たちは集会の後、新政治民主連合の党事務所とセヌリ党舎前を通り、 全経連会館までデモ行進した。

これまで民主労総は、労働改悪を阻止するための4月14日の1次ゼネストを皮切りとして、 7月15日と9月23日に続く波状ストライキを展開してきた。 民主労総は今日のストライキを始め、労働改革立法の職権上程と政府の行政指針発表などに備え、 来年始めまで、ゼネスト突入態勢を維持することになる。 この期間に政府与党の挑発が強行された時は、 民主労総は直ちにゼネストを宣言する方針だ。 12月17日には緊急中央執行委員会を招集し、 追加のゼネスト突入について議論し、波状的な闘争計画を確定させる計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-12-17 01:09:30 / Last modified on 2015-12-17 01:09:31 Copyright: Default

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