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韓進重組合員、断食40日で健康が悪化、病院に移送

会社は不動の姿勢、韓進整闘委の呼び掛けで病院に移送されたが整理解雇問題は相変らず

ウ・ヨンヘ記者 2011.09.24 00:33

40日間、整理解雇撤回を要求して85号クレーンでハンストを行っていたシン・ ドンスン組合員が、健康の悪化により断食を中止して病院に運ばれた。会社側 は、断食40日を越えても傍観しているだけだ。

シン組合員は午後9時15分頃、緊急救助隊が85号クレーンの中層から降ろし、 釜山市沙下区棠梨洞にあるOKオ病院に運ばれた。

▲85号クレーンからシン・ドンスン組合員を下ろすためにクレーン周辺の電灯がすべて点灯された。

シン組合員は断食の途中、腰ディスクを手術した部位の痛みを我慢して40日間、 断食を続けた。だが断食が長くなり、腰の部分にマヒ症状が現れて挙動が不安 になって生活が難くなったという。詳しくは病院で総合検診を受けた後に体調 に関する情報が出てくるものと見られる。

これまでシン組合員は韓進重の整理解雇事態の解決を要求し続けてきた。

これに対して85号クレーン中層で籠城しているパク・ソンホ韓進整闘委代表は、 残念な気持を表した。彼は「組合員が共に一緒に暮らして行こうという切実な 気持が届いた」とし「シン組合員は断食座り込み解除を拒否し、整理解雇とた たかってきた」と述べた。

パク代表は「シン組合員が断食を始めたのは、韓進資本に対して強力な闘争を するためだった」と断食座り込みについて説明した。

続いて彼は「会社側の姿勢が全く変わらないのに、断食を中止しなければなら ないのがつらいと言っていた」とし、「シン組合員は腰の手術を受けたが状態 が悪化し、健康のためにこうした決定をしなければならなかった。この決定を するまでにどれほど泣いたかわからない」とし『苦しい決定』だと強調した。

最後に彼は「皆さん、今シン・ドンスン同志が生きて降りて行く。はやく治し て仲間と共に堂々と闘うことを願う。シン・ドンスン同志の気持を受け、最後 まで闘い抜く」とし「これからも整理解雇撤回85号クレーン座り込みは続ける」 と明らかにした。

▲救急車で運び出されるシン・ドンスン組合員をむかえる人々

断食40日目に健康悪化、整理解雇者など健康に注意して『共に生きよう』と呼び掛け

9月23日午前、影島造船所では、シン・ドンスン組合員の断食が40日を越えてから 健康状態が悪化しており、緊張が高まっていた。だが会社は最後まで傍観を続けた。

韓進重工業整理解雇撤回闘争委員会(以下韓進整闘委)は9月23日にも『整理解雇撤回』 と、『健康に降りてきて、共に闘争しよう』とし、影島造船所85号クレーンの反対側 で94人の整理解雇者全員が二日間の同調ハンストを続けていた。

断食40日目、水だけで頑張ってきたシン・ドンスン組合員は腰ディスクを手術 した部位の痛みが続いていて挙動が不便な状況だ。昨日(22日)、消防救急隊が シン組合員の状態を確認するため85号クレーン中層に上がろうとしたが、本人 の婉曲な反対で失敗した。これにより韓進整闘委所属組合員とその家族の心配 は高まった。彼らは事態が悪化して「2003年に韓進重工業のキム・ジュイク前 支会長が85号クレーンで座り込み中に自決した時のような状況が起きるのでは ないか、恐ろしい」とし、いらだちと無念さを隠せなかった。

▲韓進整闘委整理解雇者と韓進家対委の同調ハンストが一日続けられた。

仕事を休んで座込場で一日を過ごしたシン組合員の夫人は、断食による健康状態 が一番心配だと吐露した。彼女は夫と毎日電話して断食をやめさせようとした。

彼女は「夫との電話で何度も引き止めたが、とても頑強で、どうしても説得で きなかった。あの人は昨日電話で『家対委には妊婦も母親もいるから、断食を してはいけない』と心配している」と伝えた。

続いて「秋夕の時にクレーンにあがった。体調が悪そうに見え、とてもやせて いたが、今はもっと悪くなっているだろう」とし、言葉を続けられなかった。

今後の希望についての質問に彼女は、「何よりも体調が心配だ。はやく降りて きて、治療を受けなければならないのに、心配だ」と話し、涙を流した。

断食座り込み中に会社側から連絡があったかという質問に彼女は「連絡は全く なかった」とし、「事態がこれほど長期化したのは、趙南鎬(チョ・ナモ)会長 の責任だ。今、趙南鎬会長と会社に質問すれば、まず悪口が飛び出す。本当に 趙南鎬会長と会社は口先だけで、実状は人間味など爪の先ほどもない」と興奮 して話した。

▲85号クレーン中層の座込者4人。右上がシン・ドンスン組合員。

85号クレーンの中層で一緒に座り込みをしているパク・ソンホ韓進整闘委代表 の夫人も、座込場で一日を送った。彼はシン・ドンスン組合員の断食を心配し ながら、「会社はこうして労働者が強く出なければ聞かない」と話した。

彼女は「姉の夫の断食座り込みは、われわれ韓進整闘委の人に多くの力を集中 した。韓進重闘争は誰かの闘争ではなく、私と私たちが積極的に立ち上がって やる闘争だと確認させてくれた。今、われわれ韓進整闘委と韓進家対委が姉の 夫の意を受け継いで、力強い整理解雇撤回の戦いを続けていかなければならな い」とし、シン組合員のハンストが韓進重家族すべての戦いだと強調した。

40日、傍観して責任を取らない会社

一方、断食40日を越え、警察と会社、人権委などは85号クレーンの状況に注目 して、緊張した。

警察は、韓進整闘委が要求した『直接入って、説得できるようにしてくれ』と いう要求に、国家人権委と一緒に入れるようにすると答えていた。

これに関し、国家人権委員会釜山地域事務所はシン・ドンスン組合員の状態を 確認しようとしているが、本人の拒否の意思が強く、状況を注目している状態だ。

85号クレーンの状況に注目している国家人権委釜山地域事務所のイ・クァンミョン 所長は電話で「断食が40日になり、急迫した状況」とし、突出状況注目していると 伝えた。

彼は「人権委としては、何よりも生命が重要で、断食の中断の説得に努めてい る」とし、「だが今、人権委側では何か言える状況ではない」とし、『簡単で はない問題』だと強調した。

イ所長は、今回のシン組合員の断食に関する会社側の反応について「会社側も 断食問題は大きな問題になると表現している。だが自主的に止めるべきだとい う立場だと理解している」と伝えた。

だが、当の責任当事者である会社側は、『本人が断食を解くべきこと』とし、 シン組合員と韓進整闘委に責任を転嫁しているという。韓進整闘委の関係者に よれば、「会社にシン組合員の断食を止めさせ、公式な立場を伝えるよう要請 している」と明らかにした。

この関係者は「だが、会社は何の説得もしないと言う。断食している個人の問 題だとし、周辺が止めさせろと言って問題を押し付け、回避しようとしている」 と会社側の無対応を批判した。

韓進整闘委はシン組合員の健康状態の悪化を憂慮しながら『健康に共に闘争し よう』とし、シン組合員を説得した。結局シン組合員は、夜9時10分頃に断食を 中断してクレーンを降り、救急車に乗った。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-09-26 00:30:30 / Last modified on 2011-09-26 00:30:46 Copyright: Default

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