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「頑張った奴が勝利する。当然われわれが勝つ」

[インタビュー]コスモリンク支会キム・ソンビン文化体育部長

メディア忠清 www.cmedia.or.kr / 2008年04月04日13時44分

忠北道沃川郡にある電線類製造業者の(株)コスモリンクは3月9日に職場閉鎖を 断行し、用役業者職員と、いわゆる「社員協議会」を動員してコスモリンク支 会の組合員に暴力を振るい、忠北地域に波紋を呼び起こしている。

現在、コスモリンク支会は数回の交渉をしたが「会社側が口頭で合意した内容 を翻意している」と困難を訴えている。コスモリンク支会のキム・ソンビン文 化体育部長と会い、職場閉鎖以後の状況を聞いた。

職場閉鎖以後の進行状況は?

▲キム・ソンビン文化体育部長

われわれは働きたかったが、会社側の職場閉鎖でストライキに入った。3月9日 以後、会社の駐車場に2棟のテントを張った。毎日午前に全組合員が出勤し、 略式の集会を開いてスケジュールを共有し、なぜ私たちが闘っているのかを顧みる。

約250人の職員のうち88人が組合員だ。労組設立当時は105人程度の組合員だっ たが、会社側の圧迫で脱退した班長職級の組合員、そして非正規職の解雇で人 数が減った。組合員たちは毎日弁当を持ってくる。昼食の時に車座になって、 それぞれ弁当を食べる私たちの姿を見れば春の遠足にきたようだ。みんな苦し いはずだが楽しく闘っている。

労働組合を作った理由は

私たちの会社は常に雇用が不安定だった。夜勤をしていても、チーム長に呼ば れて「やあ、君は明日から仕事に出てくるな」というほどだった。一緒に夜勤 をしていた同僚が5分もたたずに、解雇者になる状況で、仕事ができるだろうか。

賃金も、IMFの時にはボーナスが300%削られた。その時はみんな苦しいから会社 を生かそうと考えたが、今は違うのではないか。売り上げ3000億の会社になっ たが、労働者たちは良くなっていない。入社10年を越えても時給は4000ウォン を少し越える程度だ。話にならない現実だと思い、労働組合を作った。作る過 程はやさしいくはなかったが、用心深く準備し、労働組合を認めろと要求して いるのだ。

率直に言って、前はわからなかった。なぜ私たちの同好会に管理者が入ってく るかのということだ。ところが今考えてみると、管理者たちがわれわれを監視 するために1人ずつ入ってきたようだ。ストライキの後も、監視は続いている。 駐車場に設置されたCCTVは会社側の目だ。

交渉はどう進んでいるか

マラソン交渉が続いているが、いわゆる『社員協議会』が会社側に「辞表を出 す」と脅迫していることとわれわれは理解している。会社側は交渉に出てくる たびに以前の交渉で合意したことをまた持ち出す。一言で私たちを幼稚園水準 と思っているのではないか。会うたびに言葉を変えるので信頼ができない。

われわれがとても譲歩して、初めての交渉では92条項だったが、今は約80項目 になった。率直に、私たちは賃金の話は口に出してもいない。ただ労組事務室、 専従者問題、組合員資格、懲戒件だけを話している。

労組事務室は現場にあるべきだと考える。だから私たちは工場内事務室を要求 しているが、会社側は警備室の横の休憩室を利用しろという。また、専従者が 労組活動をするためには2人が必要だが、会社側は1人に固執している。懲戒の 問題も重要だ。もしストライキが終わり、われわれが工場に戻った時、会社側 が労組幹部を解雇しない保障がどこあるのか。われわれは組合員を守らなけれ ばならない。だから会社側が懲戒をしないと言わなければ闘争たためない。ま た、現場で働くすべての労働者は労働組合活動を保証されるべきだと考える。 ところが会社側は組合加入を制止している。同じ現場で働き、すでに労働組合 に加入している組合員を組長が脱退しろという。それが話になるか。

正門前で集会をしている人々が社員協議会か。自分では住民だというが

交渉が解決できないのも問題だが、まさに困った連中は社員協議会だ。3月9日、 会社側が突然職場閉鎖をし、兄弟だった人たちが角材で私たちを殴り、シンナー で威嚇した。事実、職場閉鎖も「社員協議会が全員出勤をしなかったため」だ と会社側は言った。今になって社員協議会が「お兄さん、お兄さん、和解しま しょう」と言っても、われわれは3月9日にやられたことを忘れることができな い。寝ても思い出すと、がばっと起きてしまう。歯ぎしりする。社員協議会は 9日に角材を突きつけながら10日は平然と運動会を開いて楽しんでいた人々だ。

その上、先週末には一人一人の組合員の家を訪問してチラシを配って行った。 私たちとは会いもしなかった。夜明けに寄って行ったのか、夕方に来たのかは わからない。組合員の家をいちいち訪問したということは、住所を持っている ということではないか。会社側の助けがなければ不可能だ。

家族たちは今、社員協議会が家を訪問したという事実だけでもこわがっている。 最近、社会的にも子供の誘拐事件が起きていて問題になっている。家内は、も しかしてそうした良くないことが起きるのではないかと心配している。他の組 合員たちも同じだ。

▲工場正門に集まっている社員協議会

最後に言いたいことは

そんなことがあった後、今は家族ががんばれという。住民たちもむしろ「手伝 う必要はないか、ちゃんと解決されなければならない、頑張れ」と言う。先週 の金曜日には組合員の家族が集まって闘争のビデオを見たが、皆泣いた。私も 目がしらが熱くなった。

組合員たちはアルバイトに駆け回って生活苦を解決しているが、いつも労働組 合の仕事は先頭に立っている。今までたった1人の落伍者もなく、今後も絶対に 無いだろう。私たちは絶対に現場に戻り働く。頑張った奴が勝利すると言うか ら問題ない。地域の労働者たちも私たちを信じて最後まで共に闘争してほしい。 闘争。

(チョン・ユンミ記者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-04-07 03:39:22 / Last modified on 2008-04-07 03:39:23 Copyright: Default

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