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ついに非正規法案かっぱらい通過

イム・チェジョン、 意を決して職権上程を敢行.. 民労、茫然自失

チョン・ヨンジン記者 jeremi20@jinbo.net / 2006年11月30日14時59分

進歩政治イ・チヨル記者

11月30日2時30分、イム・チェジョン国会議長により非正規職法案が職権上程さ れ、関連3法案がすべて通過した。民主労働党の議員たちは職権上程をやめる よう激しく反発したが、結局イム・チェジョン国会議長は関連法律を順序通り 採決した。

イム・チェジョン、激しい反発の中で職権上程を敢行

イム・チェジョン国会議長は2時18分に開会を宣言した後、「非正規職関連法 案に対し、国会法により議長が各交渉団体代表者との協議を経たので職権で上 程する」と話すなど、初めからそのつもりだったらしく直ちに上程を試みた。

これに対して民主労働党の議員たちは「かっぱらい通過を糾弾する」、「非正 規職悪法を撤回しろ」と反発し、段炳浩議員が壇上に近寄り、議長席の真下で イム・チェジョン議長の発言中にマイクを奪おうとしたが力不足だった。

席に座っていたヨルリンウリ党とハンナラ党の議員たちは「ちょっとやめろ」 「やり過ぎだ」などの野次を飛ばした。

イム・チェジョン議長は採決にあたり、民主労働党議員などに反対討論の手続 きも取らず、すぐに採決に入った。「なぜ反対討論の機会も与えないのか」と 民主労働党の議員が強く反発したが、イム・チェジョン議長は「正常に討論す る状況ではない」とそのまま押し切った。

結局、20分過ぎの2時37分頃、2年ほど国会で漂流した非正規3法はこうして通 過した。△期間制および短時間勤労者保護などに関する法律案は在席199人の うち賛成169、棄権30、反対0で可決、△派遣勤労者保護などに関する法律のう ち改正法律案は、在席198人のうち賛成169、反対1で可決、△労働委員会法仲 介政法律案は、在席205人のうち賛成172、反対1で可決で、すべて通過した。

民主労働党の議員は表決中ずっと大声を上げ、野次を飛ばすなどで抗議したが、 表決処理まで終わった現在、怒りの中で「非正規悪法かっぱらい処理糾弾」と いう垂れ幕を広げて沈黙デモを繰り広げているが、無力感に茫然自失のようす だ。国会の本会議は今、山積する他の懸案を迅速な手続きで表決処理を進めて いる。

進歩政治イ・チヨル記者

進歩政治イ・チヨル記者

進歩政治イ・チヨル記者

職権上程を事前予告、民労-院内小数政党の限界を如実に感じて

この事態は前日の29日から予告されていた。前日、民主労働党の法司委占拠で かろうじて処理を失敗させたが、ヨルリンウリ党とハンナラ党は両党の院内代 表が合意し、遅くとも12月1日までに国会議長が職権で上程してでも通過させ るという方針を公表していた。

30日の午前、ヨルリンウリ党のキム・ハンギル院内代表がMBCラジオの「ソン・ ソッキの視線集中」に出演し、「今日職権上程処理する」という意思を明らか にしていた。民主労働党はこの日も法司委会議場を占拠したが、ヨルリンウリ 党が本会議で職権上程処理すれば、9人の議員が物理力で200人近いヨルリンウ リ党議員を阻止するには力不足である点を考慮し、悲壮な雰囲気が広まった。 ただしこれまでのように「最善を尽くす」という意志だけは互いに確認した。

そのため民主労働党は2時に開かれる本会議に先立ち、本会議場の入口で民主 労働党の補佐陣で構成された30余人が本会議場正門出入口の前でピケデモを行 うなど、阻止するために可能な力をふりしぼった。

進歩政治イ・チヨル記者

進歩政治イ・チヨル記者

この過程でヨルリンウリ党側は女性補佐官を動員し、彼らのデモを妨害するな ど、残念な場面を演出することもした。ピケを持って立つ民主労働党の補佐陣 とわずか3メートルの間隔をおいて、まるで人間バリケードを打って、ピケの 内容が確認できないように立っていた。

進歩政治イ・チヨル記者

また、続いて一部のヨルリンウリ党議員が会議場に入り、国会の衛視とピケデ モ隊の間で衝突が発生し、民主労働党のある女性補佐官が床に放り出されて頭 を負傷し、メガネが折れるなどの事故が発生した。

一方、民主労働党のムン・ソンヒョン代表は、この日午前に開かれた59次最高 委員会でこうした事実について「残念だ。やっと9議席の小さな政党がどんな 力があるのか?」と述べ、みじめな心境を示すなど、この事態を受け入れた。 彼は「苦肉の策でしかないが、あの巨大政党が合意して強行すれば、われわれ には他の方法はない」とし「われわれは最善を尽くしたし、最善を尽くしてい る」とも話した。

これは与党が本会議職権上程を強行すると阻止する特別な方法がない院内9議 席の小数政党としての限界を如実に自認する部分だ。

しかしムン・ソンヒョン代表は「非正規職労働者に、歴史に恥ずかしくないよ うにするのなら、今日たとえ黙殺されて踏みにじられても屈することなく私た ちができることをしていくことが、これからの闘争のためにも絶対に必要だ」 と述べ、残った力を尽くして非正規法案通過を阻止していくことを確認した。

これについて民主労働党は当初、今回の本会議で非正規法案が案件として提出 されれば、議長席占拠などで身を挺して阻止する計画だったが、実際の会議の 過程では結局それも失敗に終わってしまった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-11-30 16:30:25 / Last modified on 2006-11-30 21:37:51 Copyright: Default

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