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「気候運動で直接政治を作ろう」

[インタビュー]ソリン社会変革労働者党社会運動委員長

ウン・ヘジン記者 2021.06.01 09:36

5月30日、気候活動家がP4Gソウル緑色未来首脳会議開幕式が開かれた 東大門デザインプラザの前で、はしごの間に首を突っ込んだ。 韓国政府が主催したP4G会議の「緑色成長」接近は虚構だと批判する デモの途中に発生した出来事だった。 彼を含む気候活動家たちは、緑色成長が企業に免罪符を与えるだけで、 気候正義とは両立しないと声を高めた。

このデモには3月15日に加徳島新空港特別法を押し通した与党を糾弾して 汝矣島の民主党本部事務所の屋根占拠直接行動をした ソリン社会変革労働者党社会運動委員長も共にした。 「絶滅抵抗ソウル」にも所属する彼は、 気候危機の深刻性を知らせるために「法を犯す闘争」を展開している。 気候運動の中で急進的な政治運動を作ろうと提案するソリン活動家と話をした。

▲5月30日にソリン活動家がP4G開場の前で石炭発電所建設中断を要求して直接行動をした。[出処:ソリン社会変革労働者党社会運動委員長]

5月30日、気候運動団体の絶滅抵抗ソウル・絶滅反乱韓国が 東大門デザインプラザ(DDP)の前で緑の染料をまくなどして 気候生態の危機の真実を叫ぼうと市民の参加を要請した。 警察の過度な鎮圧であちこちから悲鳴も聞こえた。 当時の状況はどうだったのか。

本来の計画はDDP未来路の上に3本のはしごを設置して、 はしごの上を発言する空間にしようとした。 そして未来路の下に大型横断幕をおろすつもりだった。 しかし当日、DDPがある東大門駅文化公園駅周辺徒歩10分の距離まで、 警官でぎっしりと詰まっていて実行できなかった。 警官が多かった理由は、他の労働市民社会団体もP4Gに関して DDPの周辺に集会申告を出したためだ。 はしごは設置するとすぐ警察に奪われ、 はしごを守る過程でその間にからだを挟むことになった。 はしごから引き出されても警察5〜6人が周囲を囲んでいた。 他の活動家も横断歩道で横断幕を広げようとしたが、 警察に奪われて大きな衝突があった。 この状況が30分程度続いた。 DDPの反対側で集会を開いた気候危機非常行動の約200人も参加しようとしたが、 警察が彼らを防いだ。 結局、DDPの前で直接行動をした活動家10人は、デモ物品をすべて奪われた。 そして文在寅(ムン・ジェイン)大統領がP4Gでの演説が終わって戻るまで、 約2時間ほどスローガンを叫ぶだけしかできなかった。 警察がデモ隊の要求を無力化するために孤立させる戦略を取ったようだった。

3月、汝矣島の共に民主党では ビルの屋根にのぼって連行された。 身を投げる闘争を続けているが、それだけ気候危機状況を深刻に見ているようだ。

科学者は地球の温度が産業化以前の水準より1.5度上がれば異常気候現象が現れると警告する。 しかし国連世界気象機構(WMO)が4月19日に発表した報告書によれば、 昨年の平均気温はすでに1.2度上昇している。あと0.3度しか残っていない。 この限度を越えれば、いくら炭素排出を減らしても地球の温度を下げられない。 直接行動を続ける理由は、この至急な状況にある。

31日まで開かれたP4Gは 「包容的な緑色回復を通した炭素中立ビジョン実現」を主題として、 企業代表をはじめ、約50か国の首脳と約20の国際機構の首長などが参加した。 このような議論方式が気候危機の解決方案ではないと見る理由は何か。

まず最大の理由は、文在寅(ムン・ジェイン)政府の偽善的態度だ。 これまで文在寅政府は 世界の首脳に炭素中立を実現してくれという要請をよくしてきた。 それと共に内部的には石炭火力発電所を容認して加徳島新空港を推進するという 矛盾した政策を推進している。 それから問題は、気候危機への対応を議論するという所に 気候危機の主犯である企業が参加しているという点だ。 企業の「祭り」になったガバナンスでは、気候危機問題は絶対に解決できない。 また、文在寅政府は 国家間協力も気候危機解決に重要だが、 さらに重要なことは個人の実践だという話をよくしてきた。 10数年前の教科書に出てくるような実践を強調しているのだ。 こうした発言は温室ガスを実際に減らすべき企業の責任を正すのに作用するだけだ。

そしてガバナンスを通して何を変えたのかを振り返らなければならない。 2050炭素中立委員会もそうしたガバナンスには市民社会団体代表しか参加していない。 こうした戦略で政府政策以上の変化を勝ち取ったことがあるのか。 青年気候活動家も昨年、政府主導フォーラム、討論会などに参加した経験が多い。 現在は自主的に政府政策の「脇役」になったという評価をしている状態だ。

政府の気候危機対応が グリーンウォッシング(偽装環境主義)に過ぎないのなら、 政府が至急に取るべき措置は何だと思うか。

すぐに新規石炭火力発電所と加徳島新空港建設を止めなければならない。 そして政府が「2050炭素中立」を宣言したが、 これも2030年に時期を前倒ししなければならない。

2回のデモを企画して積極的に活動している。 ソリン活動家が言う「気候正義」とは何か。

事実、よく『生命を守る』という話を聞く。 しかしとても感性的な側面がある。 私たちが守ろうとする地球には、労働権さえ保障されない人々と、 女性と障害者など差別される人々がいる。 自然回復から一歩進んで人間が平等なのか、 死ななくてもいい地球を作ることが本当に地球を守ることではないかと考える。

これから活動方向はどうなるのか。

社会主義政党の社会変革労働者党の党員でもある。 代案政治を語る人として、気候運動の中でさらに急進的な政治を作りたい。 保守的な既成政治、代理政治がこの生態系を作った。 「移してください」とお願いする政治ではなく、 人生を直接変えられる政治をしたい。 生態社会への転換、どのようにして労働者が工場で生産を統制するのかを考えることが 私たちの政治だと考える。 広がっているさまざまな運動を気候運動に集めて、 ここで直接政治を作りたい。 これ以上、急進化した要求で終わらせてはいけない。 気候運動に社会主義政治勢力が介入して活動してほしい。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2021-06-10 05:48:33 / Last modified on 2021-06-10 05:48:35 Copyright: Default

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