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LGツインタワー闘争100日、100棟テント村設置

労働者と市民社会、「なぜ『LGツインタワー雇用継承』はできないのか」

ウン・ヘジン記者 2021.03.25 13:41

LGツインタワーの清掃労働者が全員解雇の通報を受け、 雇用継承を要求して闘争を始めて100日が過ぎた。 LGと用役会社はLGツインタワーではなく、他のビルへの全員移転案を提示して、 問題は相変らず解決していない。 労組は該当案がLGツインタワーでは労組活動を認めないという意味だとし、 闘争を続けている。 労働者たちをはじめとする市民社会団体は、 闘争100日をむかえて100棟のテントをLGツインタワーの前に設置する予定だ。

公共運輸労組ソウル支部と市民社会団体は3月25日午前、 LGツインタワーの前で記者会見を行い、 100日間の全面ストにもかかわらず LGは清掃労働者たちをLGツインタワーから追い出す工夫をするだけだと糾弾した。

彼らは「今年の2月、LGと用役会社は(解雇された清掃労働者たちに) 麻浦ビルに行けと提案した。 麻浦ビルに行けば賃金、定年、労組が要求するほとんどを受け入れられるようだ。 だが麻浦ビルで可能なことがなぜツインタワーではだめなのか、 清掃労働者が理解できるような理由もLGは説明できない」と批判した。

それと共に「100日目の今日、もう一度雇用継承を願う気持ちと力を集め、 100棟の幸せな雇用継承テントを設置する。 100日という長い期間、連帯してきた皆の期待を込めて、 黄色い風車も共に設置する」と闘争計画を明らかにした。

LGツインタワー分会のパク・ソヨン分会長は 「巨大なLG財閥を相手にこれほど長く闘争するとは思わなかった。 私もLGをとても好きだった。 われわれは夢を抱いてLGツインタワーに働きにきた。 だが無賃金労働に苦しみ、私たちも労働者として人間扱いを受けるために労組を作った。 しかし82人全員が真冬の厳しい寒さの中に追い出された」とこれまでを回想した。

続いて「われわれは過小評価され、無視される労働者ではない。 われわれはこの不道徳なLG資本を世の中に明らかにしようとしている。 国民はLGが善良だと思っているが、絶対にそうではない。 ストライキを始めて道端にテントを張って座り込みに入ったことだけを見てもわかる」とし 「LGはまだ答えない。 簡単に雇用継承がよいとは思わないが、 以前のように職場に戻って幸せに働けるように関心を持って欲しい」と訴えた。

民主労総のイ・テウィ副委員長は 「具光謨(ク・グァンモ)会長の叔母がすべての株式を保有する用役会社は、 200億ウォン以上の金を持っていっている。 会社は雇用費を着服する過程で賃金交渉する労働者にはわずか10ウォンの値上げをしてやるといった」と批判した。 また「用役業者変更した時に雇用継承しろという政府の指針は、 100日間戦うこれらの労働者には適用されていない」とし 「政府与党は指針が適用されなければどんな措置ができるのかに対する 早急な回答を要求する」と話した。

労組設立後1年間の弾圧、
解雇で始まった100日間の雇用継承闘争

LGツインタワー労働者は去る2019年10月に労組を設立した後、 賃金および団体協約交渉が決裂し、 昨年10月に警告ストライキと座り込みに突入した。 彼らを雇用した下請ジスINCは交渉を回避して組合員を懲戒した。 そして元請のS&Iコーポレーションは業務妨害仮処分を申請して告訴告発をするなど、 労働者たちは労組弾圧を受けてきた。 そのうち昨年11月30日、労組設立1年後に用役業者との解約により、 LGツインタワー労働者82人は全員解雇された。 解雇の過程で使用者側が労働者を一人ずつ呼んで辞表に署名することを前提として 慰労金を提示するなどの問題もあった。

そのため12月16日清掃労働者は全面ストライキに突入したが、 結局12月31日に全員解雇された。 ストライキと共にLGツインタワー本館ロビーで野宿座り込みも始めたが、 使用者側が食事の搬入を妨害し、暖房もすべて切って問題になった。 1月には市民社会団体がLG不買を宣言する運動を展開した。 続いてLGグループが親戚企業に仕事を集める問題があらわれた。 そして2月9日、労働部ソウル南部支庁主宰で開かれた交渉で、 使用者側はLGツインタワーではなく、麻浦ビルでの全員雇用維持方案を提示した。 労組は最近、LGの具光謨(ク・グァンモ)会長に用役業者変更時労働者雇用継承方案などを問い、 公開討論を提案したが拒否された。 そして100日目の今日(3月25日)、LGツインタワーの前には100棟のテント村ができる。

3月26日には(株)LGの株主総会が開かれる。 これに合わせて24日にLGツインタワー清掃労働者集団解雇事態解決のための労働市民社会団体共同対策委は、 株主総会に社外重役として推薦されたカン・サンホン国立劇団理事長、 李秀永(イ・スヨン)エコーマネジメントコリアホールディングス執行委員に 清掃労働者雇用継承方案に対して質疑書を送り、回答を要求した。

チョン・ヨンジェ公共運輸労組副委員長は記者会見で 「明日の株主総会でまた配当金祭りが開かれるだろう。 LG資本の社内留保金の金庫には、何と昨年基準60兆が溜め込まれている。 清掃労働者たちは数千、数億ウォンの金をくれというのではなく、 働いた場所で働くということ」とし 「LGは労組と合理的な解決策を見出さなければならない」と要求した。

一方、彼らはこの日午後5時に LGツインタワーの前に100棟のテントを設置する予定だ。 続いて午後7時、同じ場所で「雇用継承テント村文化祭」を開く。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2021-03-31 01:59:47 / Last modified on 2021-03-31 01:59:49 Copyright: Default

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