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コロナ ワクチン接種、非正規職と非医療関係者を排除して進行

「MERS事態が繰り返されるか憂慮…患者対面病院労働者を接種対象に入れろ」

パク・タソル記者 2021.03.02 12:23

[出処:疾病管理庁]

政府のワクチン優先接種基準が間違って設定され、 ワクチン接種の死角地帯が発生したという指摘が出ている。 政府が接種対象基準を保健医療関係者に限定し、 患者と密接に接触している多様な労働者たちが接種対象から除外されたということだ。

2月26日から全国療養病院、療養施設などとコロナ19患者治療病院などの入所者と従事者を対象とするワクチン接種が行なわれている。 ワクチン接種開始以後、3月1日まで4日間の累積接種者は2万3086人だ。 国内人口5200万人に対する接種率は0.04%だ。

3月2日に疾病管理庁が発表した接種現況によれば、 アストラゼネカ・ワクチンの累積接種者は2万2191人、 ファイザーワクチンの累積接種者は895人だ。 アストラゼネカワクチンの接種対象者は 全国療養病院、療養施設、精神療養・リハビリ施設の満65歳未満の 入院・入所者および従事者31万133人だ。 対象者対応接種率は約7.16%だ。 ファイザーワクチンの接種対象者はコロナ19患者治療病院と生活治療センターの医療スタッフ・従事者5万6183人で、接種率は1.59%だ。

問題は、接種対象の医療従事者から除外された労働者だ。 彼らは患者と直接接触しているが、非正規職、非医療関係者という理由で接種対象から除外された。 民主労総公共運輸労組医療連帯本部が把握した内容によれば、 患者移送員の一部と看病労働者が接種対象から除外された。 病院ごとに状況が異なり、正規職の患者移送者はワクチン接種に含まれているが、 非正規職は除外されていることもあった。

こうした政府の基準を大部分の病院が従い、死角地帯はさらに広がりそうだ。 病院は政府が基準にした保健医療関係者を中心として1次、2次、3次に分けて接種計画を立てている。 1次対象者はコロナ19病棟で直接働く労働者、 2次対象者はその他の保健医療関係者、 3次対象者は保健医療関係者他職種順次接種(具体的日程なし)だ。

すでに2月25日、保健医療団体連合はコロナ19ワクチン接種から排除された労働者を把握し、憂慮される部分を明らかにした。 保健医療団体連合は「優先接種対象の『コロナ19患者を治療する医療機関従事者』から 保健医療関係者を除く移送、環境と施設管理、看病労働者などの非医療関係者や 間接雇用労働者などの非正規職は除外される予定」とし 「今後、接種対象になる『高危険医療機関従事者(保健医療関係者)』と 『医療機関および薬局従事者(保健医療関係者)』は『保健医療関係者』と対象が限定されている。 これらの医療機関にも非正規職の移送・看病・施設・清掃労働者が排除される予定」と指摘した。

医療連帯本部もまた3月1日に声明を出して 「コロナ19ワクチンの接種基準は間違っている」とし 「政府は病院現場をきちんと把握せず卓上行政で基準を決め、 防疫の穴を自ら作っている」と批判した。

医療連帯本部は「病院は政府の方針なので仕方がないと責任を回避している。 ワクチン接種基準は職種と免許の有無とは無関係に 患者対面部署で働くすべての労働者を対象にしなければならない」とし 「MERS事態のように、また死角地帯に置かれている病院労働者が感染源にならないように、 政府は今すぐ患者対面病院労働者を接種対象に入れなければならない」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2021-03-08 01:35:29 / Last modified on 2021-03-08 01:35:30 Copyright: Default

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