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キム・ヨンギュン財団公式発足「非正規職ない世の中を作る」

理事長に故キム・ヨンギュンのお母さんキム・ミスク氏

キム・ハンジュ記者 2019.10.26 18:48

昨年、泰安火力発電所で命を失った非正規職労働者 キム・ヨンギュンの名前を取った社団法人キム・ヨンギュン財団が 10月26日に公式発足した。 キム・ヨンギュン財団は青年労働者の権利保障、 さらに非正規職撤廃のために活動すると明らかにした。

キム・ヨンギュン財団はこの日の午後3時30分、 ソウル市立美術館で創立総会と発足大会を開いた。 この日の大会には労働者、市民約百人が参加した。 この日の大会でキム・ヨンギュン財団は、2020年事業計画案を通過させた。 通過した事業計画は、 △キム・ヨンギュン労働者追慕事業、 △青年労働者権利保障事業、 △非正規職撤廃事業などが骨子だ。 また、キム・ヨンギュン財団はこれから発生する労災事故に対応して、 被害者と被害者の家族を積極的に支援する計画だ。

キム・ヨンギュン財団の初代理事長で故キム・ヨンギュンのお母さんのキム・ミスク氏はこの日の大会で 「息子がまたここ(キム・ヨンギュン財団)で生きて息をしているようでうれしい」とし、 「一方では胸が痛い瞬間がパノラマのように押し寄せて、 胸が詰まるような感じがする。 非正規職だから受けたヨンギュンのすさまじい死を、 これまでの多くの労働者の死を忘れてほしくない。 くやしい死をなくすのは、生きている私たちの役割になった。 財団を通して多くのことをやりたい。 私たちの行動がこの社会の明るい光になることを願う」と話した。

▲キム・ヨンギュン財団キム・ミスク理事長

統一問題研究所の白基玩(ペク・キワン)所長は映像で 「キム・ヨンギュンの意を賛える社団法人に私も力を貸す」とし 「資本主義がある限り、非正規職のない世の中はこない。 金が支配する世の中をひっくり返さなければならない」と伝え、 民主労総のキム・ミョンファン委員長は大会の舞台で 「キム・ヨンギュン同志の死の後、 闘争で28年ぶりに産安法(産業安全保健法)が改正されたが、 相変らずわれわれは労働者の死を伝える報せに接している」とし 「労働者が死なずに働ける世の中は、 結局私たちの力強い闘争で勝ち取るしかない。 そうした活動を続けるキム・ヨンギュン財団に、民主労総が共にする」と話した。 またSBSドラマの「ドクター探偵」の俳優パク・チニ、ボンテギュ、 小説家のキム・フンも映像メッセージでキム・ヨンギュン財団の発足を応援した。

また、キム・ヨンギュン財団は労災被害家族の会「タシヌン」との連帯活動を続けると明らかにした。 「タシヌン」のイ・サンヨン(済州現場実習生故イ・ミノのお父さん)氏はこの日、 舞台で「(「タシヌン」とキム・ヨンギュン財団が)声を合わせるのは一つだ。 (労働者を)これ以上殺すなということ」とし 「(重大災害を起こした)企業を徹底的に処罰する法を作ってくれということだ。 私は過去に韓国労総の組合員だった。 7年間労働運動をしたが、今の労働環境はさらに後退した。 現場実習のない世の中、非正規職のない世の中、 死の外注化がない世の中のために最善を尽くす」と話した。

故キム・ヨンギュンは昨年12月、泰安火力発電所で働いて機械に狭まれて命を失った。 故人は韓国西部発電の下請、韓国発電技術に所属する非正規職労働者であった。 この死を契機として62日間、外注化の責任を問う非正規職闘争が起きた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-11-01 03:45:55 / Last modified on 2019-11-01 03:45:56 Copyright: Default

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