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経社労委の脆弱階層代表者「重要な対話から排除され続けた」

会議を強行する経社労委に苦言「女性、青年、非正規職が『補助軸』?…文成賢委員長が対話を学んで来い」

パク・タソル記者 2019.03.11 12:25

経済社会労働委員会の3次本会議への不参加を宣言した脆弱階層代表3人が、 脆弱階層の声を伝えない経社労委の運営構造を指摘して、 大統領直属の諮問機構なのだから大統領が直接この問題を調べるよう要求した。

全国女性労働組合のナ・ジヒョン委員長、青年ユニオンのキム・ビョンチョル委員長、韓国非正規労働センターのイ・ナムシン常任活動家など、 女性・青年・非正規職代表3人は3月11日午前、 参与連帯2階のアルムドゥリホールで記者会見を行って 経社労委の第三回本委員会への不参加に関連した立場を明らかにした。

彼らは「深い苦悩と熟考を繰り返した末に不参加を決定した」とし 「失業扶助導入と雇用サービスのインフラ拡充を含む雇用安全網強化合意文の採択、 二極化解消と雇用プラス委員会の発足が遅れているのは残念だが、 労働時間短縮という時代的な課題に逆行する弾力勤労制拡大が無理に進められることを正当化することはできない」と明らかにした。

重要な議決構造からすべて排除された

脆弱階層代表3人は重要な議決構造からすべて排除され、 合意案を修正補完する窓口も全くないと抗議した。 また、この改善なしでは今後も政府の苦情処理機構として 機械的に賛成するだけの境遇から免れないと指摘した。

イ・ナムシン常任活動家は 「議題開発調停委と運営委が経社労委の核心機構だが、 傍聴だけさせてくれという私たちの要請が黙殺されている。 少なくともどんな議題がどんな軽重で議論されているのか、 その流れぐらいはわかるように、ひとりでも参加できるようにしてくれと数回要請したが受け入れられなかった」と説明した。 続いて「弾力勤労制拡大に関して修正補完を要求したが、 韓国労総と経済人総連の合意案を一つも変えられないという立場を始終一貫して表明し、 われわれとしては賛成するだけの人になるほかはない状況に追いやられた」とし 「党政青がすでに合意して経社労委に送った弾力勤労制は、 経社労委を政府苦情処理機構のように活用した代表的な事例」と指摘した。

ナ・ジヒョン委員長は「階層別委員会でわれわれ委員らが議題を発掘すると、 議題開発調停委と運営委にかけられるが、 この二つの山は近づくこともできない山だ。 委員があげた議題が反映されるという保障もなく、 本会議に行ってやってわかる」とし 「7日の本会議に参加せず、こうした運営構造に対する問題を話したが、 意志決定構造を改善するという的外れな答えが戻っただけだ」と批判した。

文成賢(ムン・ソンヒョン)委員長は3月7日の本会議霧散の後に記者会見を行って 「委員会の意志決定構造と委員委嘱などの運営方式について根本的な代案を検討して用意していく予定」と明らかにした。 勤労者委員の不参加により、本委員会の議決定足数を満たせなかったことに関しては 必要なら法改正も検討し、本委員会の議決を経ずに合意案を処理するという意志を示した。

経社労委のパク・テジュ常任委員も3月11日の経社労委3次本委員会後のブリーフィングで 「法律的諮問を経なければならないが、 現在の経社労委法に議題別委員会と業種別委員会の議決事案が、 本委員会を経なければ効力が発生しないという事項はない」とし 「現在の法体系では本委員会で議決せずに他の委員会の議決だけで効力が発生するかどうかを検討したい」と明らかにした。

「補助軸」発言を謝罪、運営構造改善の要求に対する公式立場の発表を

彼らは対話復帰条件についても 要求を出した。

青年ユニオンのキム・ヨンミン事務局長は 「(脆弱階層を代弁する)3人の代表の割合を縮小するという趣旨の発言を撤回し、 女性・青年・非正規職を『補助軸』とさげすんだ発言に対する謝罪、 運営構造改善に関する公式的な立場発表などが必要だと」とした。 ただし「このような要求を機械的に適用し、 すべての条件が解決すれば参加するということではない」と話した。

イ・ナムシン常任活動家は 「大統領直属諮問機構として、 大統領が必ず調べなければならない」と大統領の介入を要求した。

ナ・ジヒョン委員長は「女性、青年、非正規職の当事者らが 『補助軸』発言でとても傷ついた。 先週末、(脆弱階層当事者の)意見収斂の過程を経たが、 このような侮辱的な発言がわれわれ委員らが考えているより はるかに大きな衝撃として感じられた」と涙を拭くこともした。

キム・ビョンチョル委員長は「青年ユニオンの組合員たちと青年たちの意見をまとめるにあたり、 一番多く聞いた話は『一部によって全体が毀損』されたとか、 『3回の機会を与えて格別の措置を取る方針』という経社労委の立場に対する怒りだった」とし 「むしろ文成賢委員長が対話を学んでから来いという声があった」と付け加えた。

社会的対話は放棄しない

3人の代表は、経社労委を解体すべきだという声に対しては同意しないと線を引いた。 彼らはすでに9日に発表した共同立場でも 「経社労委無用論と解体論に反対する」とし 「経社労委に問題があっても、是正しながら本来の役割を果たせるようにすることが私たちの期待」と明らかにした。

この日の記者会見でもイ・ナムシン常任活動家は 「(経社労委は)二度とない貴重な機会だ。 未組織労働者もさらに声をあげられる機会を大切にして、 二回不参加しただけに重い責任感で臨みたい」とし 「必ず社会的対話機構が成功的に無事に到着できるように努力する」と強調した。

一方、「非正規職もうやめろ、1100万非正規職共同闘争」等の 非正規職単位と民主労総、労働市民社会団体などは 経社労委の解体を主張している。

この日の午前、61の労働・人権・市民・社会・宗教・法律団体一同は記者会見を行って 「密室野合を社会的対話と言いくるむ政府と経社労委を糾弾する」とし 「女性・青年・非正規労働者代表への強迫をやめろ」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-03-13 15:01:00 / Last modified on 2019-03-13 15:01:02 Copyright: Default

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