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暴雨の中でセウォル号惨事2周年、光化門で1万2千の市民が追慕祭

国会に入る120人の議員の約束、もうひとつの「真相究明」の開始になるか

ユン・ジヨン記者 2016.04.16 21:46

▲セウォル号惨事2周年追慕祭に参加した市民がシュプレヒコールをあげている[写真/ジョンウン記者]

セウォル号惨事100日目の日も、惨事1周年の日も、空からは雨が降った。 セウォル号惨事2周年を迎えた4月16日。 やはりまた雨が降った。 数万の市民が遺族と共に降り注ぐ雨に打たれながら、焼香所に、追慕文化祭に来た。

午後7時、1万2千の市民が光化門広場で暴雨の中、汎国民追慕文化祭を開催した。 追慕文化祭の参加者はこの2年間叫び続けてきた「セウォル号を引揚げろ」、 「真相究明を保証しろ」、 「未収拾者を家族の元に戻せ」、 「忘れません。一緒にします」というシュプレヒコールをあげながらその場を守った。 この日、光化門の焼香所には一日で1万人の市民が立ち寄り、安山の焼香所には1万5千人の市民が訪問した。

▲ハン・ガンホ烈士遺影を抱いてセウォル号2周年追慕祭に参加したユソン企業の労働者たち[写真/ジョンウン記者]

文化祭の司会をした4.16約束国民連帯(416連帯)のパク・チン運営委員は 「731日前の2年前の今日、天のような生命304人が海に沈んだ」とし 「われわれはこの2年間、変わった社会で暮らすことを望んだが、 社会は変わらなかった」と声を高めた。 その上、6月末にセウォル号特調委の活動が終了するので、 真相究明および責任者処罰要求にも赤信号が点った。

だが4月13日の総選挙で当選した多くの野党議員がセウォル号特別法改正などを約束しなたため、 セウォル号の真相究明に一縷の希望ができた。 416家族協議会のユ・ギョングン執行委員長は 「今日の強い雨と風は、やってくる新しい試練を予告しているようだ」とし 「だがこの時間以後、セウォル号惨事の真実を知りたいと思う人が絶対多数であることを確認した。 被害者家族も気持ちをしっかり持って、変わることなく先頭で最後まで一緒にする」と強調した。

続いてユ執行委員長は 「20代国会に入る人のうち、120人の議員が特別法改正、特検実施、船体引揚げと調査を約束した」とし 「これまで約束してくれた人は多い。 これから私たちがその約束を守るのか、守らないのか、いちいち確認しなければならない。 皆さんの地元の議員に電話と携帯メッセージ、SNS等を使ってセウォル号の真相究明を催促し、励まして力を貸して欲しい」と訴えた。

▲暴雨の中、2周年追慕祭に参加した市民ら[写真/ジョンウン記者]

先立って416連帯と416家族協議会は、すべての政党に対してセウォル号真相究明のための4項目の要求を伝えた。 特調委の聖域なき調査の保障と特検の実施、セウォル号の船体引揚げ、セウォル号被害者範囲を民間潜水士などにも拡大すること、重大災害企業の処罰の要求だ。 416連帯のイ・テホ常任運営委員は 「セヌリ党を除く6つの政党(共に民主党、国民の党、正義党、労働党、緑色党、民衆連合党)がこれに快く同意した。 20代国会に当選した120人の議員がこれを約束した」と明らかにした。

▲20代国会議員選挙恩坪甲の朴柱民当選者が発言をしている[写真/ジョンウン記者]

「セウォル号弁護士」と呼ばれ、共に民主党からソウル市恩坪甲の国会議員に当選した朴柱民(パク・チュミン)当選者は、 舞台に上がってセウォル号真相究明のための市民の支持を訴えた。 朴当選者は「セウォル号惨事は安全よりも利益を追求する企業文化、 国家とマスゴミ、権力の表情ばかりうかがう捜査機関の積弊と弊害が圧縮的に表出された事件」とし 「惨事はいつ、どこででも、誰にでも起きる普遍的なものだ」と強調した。

続いて「もうわれわれはセウォル号特別法改正をはじめとする数多くのことをしなければならない。 国会議員120人だけでは難しい。 皆さんの力をもう一度貸して欲しい」と訴えた。

また参加者は「尊厳と安全に対する416人権宣言」を朗読し、 「セウォル号惨事を記憶して、真実を明らかにして、正義を打ちたてるための実践を放棄しない」と宣言した。 416人権宣言実行チームに参加した人権運動サランバンのミリュ活動家は 「責任を取るべき者がむしろ被害者を侮辱する破廉恥のため、惨事が続いている」とし 「尊厳と安全に対する人権宣言は、私たちが強くなったことを示す証拠」と声を高めた。

▲セウォル号惨事2周期記憶式に参加した市民ら[写真/ジョンウン記者]

なおこの日、安山合同焼香所では午前10時から416家族協議会がセウォル号惨事2年「記憶式」を開き、 午後2時からは「真実に向けた歩み」という416徒歩行進デモが続いた。

▲セウォル号遺族が檀園高校の記憶教室で娘の写真に口をつけた[写真/ジョンウン記者]

▲デモ行進をするセウォル号惨事2周年記憶式参加者[写真/ジョンウン記者]

▲安山セウォル号合同焼香所の前で焼香を待つ檀園高校の在校生[写真/ジョンウン記者]

▲安山のセウォル号合同焼香所で焼香する市民[写真/ジョンウン記者]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-04-18 04:37:09 / Last modified on 2016-04-18 04:37:09 Copyright: Default

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