本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:密陽対策委、行政代執行以後の闘争計画を発表
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1403633938556St...
Status: published
View


密陽送電塔闘争シーズン2、「屈しない人間の精神を見せる」

密陽対策委、行政代執行以後の闘争計画を発表

ハ・グムチョル記者 2014.06.24 10:52

「満潮のように入ってきて、引潮のようになくなる多くの闘争をわれわれは見てきました。 事故はいつも引潮のように抜けた後の時間に起きました。 送電塔が高く聳え立った村で、超高圧電流が流れる送電線の下でも、お年寄りたちはくらさなければなりません。 その時『何もない』と思ったらと考えて下さい。 だから、誰かがお年寄りたちの手を握っていなければなりません。」

6月11日、密陽765kV送電塔工事を阻止する4か所の竪穴座込場が撤去された。 8か月間、密陽のおばあさん、おじいさんが自分の家と思って守った竪穴は、 密陽市と警察の迅速かつ精巧な作戦に対応無策で壊された。 数人のおばあさんたちが裸になって鎖を巻いて抵抗したが、 警察はこれをきれいに鎮圧してピースサインを出して認証ショットを撮り、 ゆうゆうと消えた。

圧倒的な物理力、そして惨めな敗北。 この日の行政代執行で韓電の送電塔工事はさらにはずみがつきそうだ。

しかしこれで完全に戦いは終わったのだろうか? これで、送電塔は戻すことができない流れになってしまったのだろうか? この重い問いの前に「密陽765kV送電塔反対対策委員会(以下 対策委)」は断固として 「違う」と答えている。

▲6.11行政代執行の前に密陽送電塔127番工事予定地にあった竪穴座込場[出処:ビーマイナー]

対策委は6月23日、公式ブログ(http://my765kvout.tistory.com)に 「〈屈することのない人間の精神がここにあります!〉 -密陽送電塔シーズン2のための試論」という長文の声明を発表して 密陽送電塔の戦いの「シーズン2」を宣言した。

この文で対策委は密陽にできた送電塔を示して 「これは破産した家にべたべた貼られた赤札のように、 あなた方(密陽の老人たち)の四肢を引き割いた」と惨めな心情を伝えた。

彼らは「去る10月の工事から今まで、現場では171件の応急搬送事故が起きた」とし 「一日に何十回も行き来するヘリコプターの騒音による地獄のような神経症と不眠の苦痛で、 まだ住民33人が精神科の診療を受けている」と指摘した。

対策委はまた「密陽は多くのことを成し遂げた。 しかし、まさに密陽の住民たちには何も変わったものはない」とし 「変わっていないのではなく、住民には苛酷な時間が待っている」と伝えた。

現在、この戦いで立件された事案だけでも89件で、何と約70人の住民が検察の調査の後に起訴される予定で、 罰金爆弾の危機に瀕しているという。 また、長い戦いによって村共同体は半分に割れ、 住民たちは結局 「この10年の戦いはいったい私にとって何だったのか?」と自らに問いかける状況に置かれたということだ。

対策委は「これらすべての荷物をなぜ密陽のお年寄りだけが抱え込まなければならないのでしょうか? 10年の闘争の後始末をなぜ、最後まで離れられなかったお年寄りだけが耐えなければならないのでしょうか?」とし 「韓国社会が一緒に密陽のお年寄りの世話をしなければならない」と訴えた。

対策委は「韓国社会は残った生涯、ずっとあの人たちを困らせる敗北感、孤独さ、喪失感を治癒して差し上げる義務がある」とし 「密陽送電塔シーズン2」への参加を提案した。

対策委は「密陽送電塔シーズン2」に参加すべき9つの課題を提示した。 提示された課題には、7つの村の座込場を新しく作るという内容も含まれていて、 送電塔工事阻止闘争を今後も続けるという意志を明確にした。

対策委はまた6.11行政代執行惨事の真相調査と責任者の処罰を要求し、 これまでの国家暴力の責任を明確に問い、 密陽人権侵害に対する総合報告書を発行する計画も明らかにした。

これだけでなく、対策委は密陽送電塔支援法・電気事業法・電源開発促進法の 「密陽送電塔3大悪法の改正運動」と、 古里1号機・月城1号機などの老朽原発閉鎖闘争を展開し、 連帯者と住民たちが農産物を通じて出会える 「ミニファーム協同組合-密陽の友人ら」を作る計画も明らかにした。

「ミニファーム協同組合-密陽の友人ら」は、 住民が生産した農産物を連帯する市民に販売し、 連帯者たちはお年寄りを訪問し、農作業を手伝う形で運営される予定で、 7月から「予備社会的企業協同組合」としてスタートする予定だ。

付記
ハ・グムチョル記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-06-25 03:18:58 / Last modified on 2014-06-25 03:18:59 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について