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「送電塔を建ててみろ。われわれはなくなるまで戦う」

密陽上東面高亭村で139回目の送電塔反対キャンドル文化祭

チョン・ヨンギル記者 2014.03.24 12:15

3月22日の夜、密陽の上東面高亭村で139回目の送電塔反対キャンドル集会が開かれた。 山外面ポラ村は合意したが、キャンドル集会に参加した住民は 「送電塔が全部できれば、全部なくすまで戦う」と送電塔反対の戦いを最後まで続けると明らかにした。

キャンドル集会には高亭村の住民と釜山、蔚山地域の市民など約300人が参加した。 2012年1月16日、ポラ村の住民故イ・チウ氏の焼身以後、密陽市内で開かれたキャンドル集会が高亭村で開かれるのは初めてだ。 密陽765kv送電塔反対対策委は、今回のキャンドル集会を始め4面(サンドン、サヌェ、チンジャン、プブク)を巡回してキャンドル集会を続ける予定だ。

高亭村は密陽送電塔反対の戦いに参加し、昨年12月に服毒自殺した故ユ・ハンスク氏が住んでいた村だ。 遺族は真相究明と工事中断を要求して葬儀を行わないという立場を明らかにし、今も遺体は冷凍保管されている。

ヨス村の住民イ・ブナム氏は 「他の村は穴を掘って戦っていて、われわれは送電塔の資材を運ぶヘリコプターを見てため息をつくだけだ。 笑っても笑っているのではない。 昨年10月から五か月戦い続けている。 疲れるが止められない。 私たちの自尊心と、ここに共にしている方々がいるから、最後まで戦う」と話した。

龍回村住民のコ・ジュンギル氏は 「送電塔反対の戦いを始めた時、すべての村が一緒にしようと約束した。 しかし次第に韓電の懐柔と脅迫で離れる人もいる」とし 「私たちの村も、これからどうするのかを集まって話した。 疲れたという人もいるが、高齢のお年寄りは、今になって止めれば自分にも恥ずかしくて、子供にも恥ずかしい。 包丁を出したらカボチャぐらいは切らなければならないといった」と話した。

▲コ・ジュンギル氏

続いてコ・ジュンギル氏は「われわれは101番、102番鉄塔の予定地に穴を掘って座り込みをしている。 一人が二人になれば力がわく。 五人ぐらいになれば力がわいて戦えそうな気がする」とし 「大きな村(高亭村)がこれほど頑張っているのだから、私たちも最後まで戦う。 力を貸して欲しい」と話した。

龍回村住民のパク・サンジョ氏は「勝手に101番予定地と名前を付けた。 工事を続けながら韓電が村住民との補償合意を試みるのを見れば、公社に正当性がないということだ」とし 「送電塔をたててみろ。鉄塔が全部できたら、われわれは全部抜くまで戦う」と訴えた。

ウ・チャンスのノレナム・シンギ、「ジンとジュン」の歌と全国現場労働者作文の会の「解放投書コーナー」同人の詩の朗読があった。

ペ・スンドク詩人は「雲門山のふもとで互いにひとつになって育った生命が、 サンネ川の清流に集まって 闇が垂れ込めれば蛍の光になって、ゆらゆらと踊ったその生命の土地で... 765k送電塔から密陽、この生命の土地を守りたい」という詩 「密陽! その生命の土地で」を朗唱した。

▲ウ・チャンス、キム・ウニ夫婦

▲送電塔工事が強行された時にカーゴクレーンの下に横たわり、警察に連行された記憶を再確認しながら作った「カーゴクレーンの下で」を歌ったジンとジュン。

▲密陽を思って書いた詩を朗唱しているペ・スンドク詩人

密陽送電塔対策委は4月12日に密陽で大規模文化祭を開く。 また、密陽送電塔対策委は空き家を改装して拠点空間として活用する「空き家プロジェクト」、 密陽住民農地を連帯市民がファンディングして生産物を共有する「一坪プロジェクト」を進める予定だ。

密陽送電塔対策委共同代表のキム・ジュナン神父は 「3月末から4月初めにまた工事を再開するという噂が飛んでいる。 とても疲れて苦しいだろう。 12日の文化祭でつらい身と心を解いてほしい」と話した。

まだ冷凍庫にいるユ・ハンスク氏の葬儀に関して、キム・ジュナン神父は 「申し訳ない。遺族も、対策委もはやく葬儀を行いたい。 だが要求についての交渉がうまく進んでいない。 放置されないようにできる限り努力する」と話した。

キャンドル文化祭は「私の年がなんだ」という歌を 「外部勢力がなんだ」という替え歌にして、 釜山、蔚山、慶南の参加者約100人の合唱で終わった。

▲キャンドル集会に参加した釜山、蔚山、慶南地域市民らが「私の年がなんだ」を「外部勢力がなんだ」という替え歌にして歌った。

付記
チョン・ヨンギル記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-03-24 19:52:22 / Last modified on 2014-03-24 19:52:23 Copyright: Default

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