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清道送電塔の工事再開? 「住民に工事妨害で罰金にさせる小細工」

韓電、「安全点検」を理由に工事現場に杭を設置...抗議した住民を採証

チョン・ヨンギル記者 2014.03.12 11:21

2月17日、大邱地方法院が韓電の工事妨害禁止仮処分申請を一部引用して、清道郡角北面三坪里の住民17人と、清道345kv送電塔反対共同対策委の活動家6人に対し、 「工事を妨害した時は、違反日数1日あたり20万ウォン」を払えという決定を告示した後、 3月になって韓電が工事再開の動きを見せている。

送電塔反対対策委は、 3月4日から三日にわたり施工者の東部建設と曙光ENCの職員10余人が送電塔工事現場の周辺に杭を打ってロープを張り、 これに抗議した住民を採証したと明らかにした。

送電塔建設の施工者がまた三坪里に現れたのは、 2012年9月に送電塔の工事が中断してから1年6か月ぶりだ。 韓電と施工者は2012年9月、23号送電塔工事現場の進入路入口で送電塔建設に反対して座り込みをした住民20数人を取り囲んで工事を強行しようと試み、 この過程で住民たちが地面に投げ飛ばされるなどの物理的、精神的苦痛をあじわった。

▲3月4日から6日まで、清道送電塔の施工者の職員が工事現場に杭とロープを設置した。これを住民が阻止すると施工者の職員が住民を採証した。[出処:清道送電塔反対対策委]

住民たちが1年6か月ぶりに再開された送電塔工事の動きを阻止したところ、 施工者の職員が何代ものカメラを動員し、工事再開を防ぐ住民を撮りまくった。 韓電が住民を対象にした工事妨害禁止仮処分申請を裁判所が受け入れ、 告示してから半月ほど後の出来事だ。

これに送電塔反対対策委は3月11日、清道郡豊角面ソンデ里にある345kv北慶南送電線路施工者の東部建設・曙光ENCの事務室の前で記者会見を行い 「無理な採証で住民を刺激して法律違反者にしようとする韓電と施工者を糾弾する」と明らかにした。 送電塔反対対策委は記者会見に先立ち施工者に面談要請をしたが、施工者は文を硬く閉めて面談に答えなかった。

送電塔反対対策委は「新古里-密陽-清道につながる送電塔工事自体が不法で、裁判所の決定告示は韓電の不法に免罪符をあたえる不当判決」とし 「韓電は直ちに工事を中断して社会的公論化を模索しろ」と明らかにした。

密陽送電塔工事の過程で工事の機材を運搬するヘリコプターを運航したことの不法性と、騒音による住民の健康権侵害などの事実が伝えられると 「密陽765kv送電塔反対対策委員会」と「民主社会のための弁護士の会」は2月18日、韓電に対する工事中止仮処分申請と、産業資源部に対する行政訴訟を出した。

イ・ウンジュ三坪1里前婦女会長は 「施工者は、工事現場の安全を点検するという理由で杭とロープを設置しにきた。 ところが杭は70〜80代のおばあさんたちが片手で抜くことができるようなものだった」とし 「韓電と東部建設、曙光ENCは、おばあさんたちを法律違反者にするための工作をやめろ」と話した。

三坪里住民のキム・チュナ氏は「こんな軽薄な工作で工事をしようとすれば、住民のさらに大きな抵抗を呼ぶだけだ」とし 「住民の意見書操作を無視して法だと言っても、そんな法には従わない」と話した。

送電塔工事の現場では働かないと明らかにした建設労組のイ・ギルウ大邱慶北本部長は 「建設労働者は住民が望む建設現場で働きたい。 建設労組が住民が反対する工事現場では働かないといったが、組織されていない労働者たちが働いている。 労働者と住民を分断する現実を見ると胸が痛む」とし 「韓電と政府に要求したい。お母さんたちが一群の土地を破壊する工事をやめろ」と話した。

なお韓電大邱慶北開発支社の関係者は 「本社の指示がない限り、工事の再開はない。単なる安全点検だ」とし 「十分に住民と協議する」と明らかにした。

付記
チョン・ヨンギル記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-03-13 15:09:03 / Last modified on 2014-03-13 15:09:04 Copyright: Default

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