工場の塀を越えて一緒にした双龍車労働者たちの春の日

キム・ジェドンのトークコンサート、「春の日の話」..双竜車労働者と市民1600人が参加

ペク・イルジャ記者 2014.02.11 15:45

2月10日、キム・ジェドンと共に双竜車家族が集まった。双竜車解雇者たちが双竜車で働く同僚や家族、これまで一緒に戦った人々と共にするキム・ジェドントークコンサートを企画した。キム・ジェドン氏は、出演料もなしでコンサートを開き、1600人の観客が公演会場を埋めつくした。

2009年の会計操作による整理解雇の後、4回の春が過ぎたが、双竜車労働者たちにとっては終わらない冬だった。 77日間の激しい工場占拠ストライキ、国家による無慈悲な暴力が双竜車で働いていた誰も望まなかったが「生きている者」と「死んだ者」に分れなければならなかった。その間、双竜車解雇労働者と家族24人の貴重な命が消えた。大漢門で1年半の間、焼香所を守ったが、警察兵力はこれを撤去し、告訴告発と拘束収監が続いた。

そんな彼らが5年ぶりに本当の春を迎えようと一つの場に集まった。整理解雇で黄色い封筒を受け取った人も、今は工場の中で殺人的な労働強度に耐えている労働者も、3年の無給休職の後にやっと復職した人も、双竜車労働者たちと家族がこれまでの傷と痛みを共に抱きあった。

2月10日夜、平沢大学90周年記念館には双竜車の労働者たちと家族、平沢市民1600人余りが共にキム・ジェドントークコンサート「春の日の話」に参加した。国会環境労働委員会の申渓輪(シン・ゲリュン)委員長をはじめ、殷秀美(ウン・スミ)・張(チャン)ハナ民主党議員、沈(シム)サンジョン正義党議員と李鏞吉(イ・ヨンギル)労働党代表、金善基(キム・ソンギ)平沢市長も一緒にした。

今回のコンサートは、双竜車解雇労働者と、工場の中の労働者たちが共に用意したわけだ。昨年11月から解雇者たちが出勤時間に自分たちが作ったのりまきを工場の前で販売し、これに気持ちを集めた工場の中の労働者たちが一人、二人と買ったのりまきの代金で開かれた。双竜車支部は「初めてのりまきを巻き、工場の入り口に立った時、背中に冷や汗が流れるほど緊張したが、暖かくのりまきを買ってくれる支援に接することができた」とし「温情に報いるためにトークコンサートを用意した」と明らかにした。

何よりも2月7日にソウル高等法院が双竜車整理解雇無効判決が出た後で、コンサート中はずっと笑いが離れなかった。イベントを主催した心理治療センター「ワラク」と金属労組双竜車支部は、「もう反目と対立のくびきに苦しまず、新しい関係で暖かい2014年の春を迎えたい」と明らかにした。

キム・ジェドン氏も「本当に何もなかったように笑える日を待ちましょう。その時間が長くないことを望みます。その決定をするように助けてくれる方々に真心から拍手を差し上げましょう。そして大法院の判決が残っていますが、裁判長様にあらかじめ感謝の拍手を送りましょう」と祝った。

キム氏はまた「工場の中と外、どちらも苦しい時間を送りました。一緒に暮らしていく方法は何かを共に悩み、慰めあい、連帯して笑いながら遠くに行ってみましょう」とし「工場の中にいる方と、工場の外にいる方が一緒に春の日に歩ける時間が来ることを心から祈ります。皆さんの笑いが満開になる春の日を期待します」と付け加えた。

付記
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原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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