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もうひとつの約束、「黒い手を引っ込めて上映館を拡大しろ」

映画を守るための各界各層の動きが広がる

ペク・イルジャ記者 2014.02.07 10:32

▲オム・ミョンファン現場記者[出処:ニュースセル]

「上映を遮る黒い手は誰か? 劇場主は映画『もうひとつの約束』上映館を増やせ!」

サムスン半導体白血病被害者の実話を扱った映画「もうひとつの約束」が前売りの高さに比べ、非常に不足している上映館数に関係者たちが抗議している。

故ファン・ユミ氏の父ファン・サンギ氏とパノルリム(半導体労働者の健康と人権守備隊)、サムスン労働人権守備隊などは2月6日午後、永登浦のロッテシネマの前で記者会見を行い、 「社会的な事件であるサムスン半導体白血病の実話を扱った映画の上映を嫌がる大資本の黒い手が作動しているのではないかという疑いを拭えない」と明らかにした。

パノルリムは「大型マルチプレックス劇場主はこの映画『もうひとつの約束』の上映を敬遠している。 特に、国内で上映館占有率が二番目に高いロッテシネマ側は、数百の上映館のうちたった13館でしか上映しない」と説明した。 封切り当日の6日現在、大型マルチプレックスとしては、ロッテシネマは7館、CGVは45館、メガボックスは22館で上映を始めた。

記者会見の参加者たちは 「大企業を批判する内容だから上映ができないのなら、これは私たちすべてが戦うべき問題」とし、上映館を増やすよう要求した。

▲オム・ミョンファン現場記者[出処:ニュースセル]

封切り前から外圧説に苦しんでいる「もうひとつの約束」は、各地域の上映館で前売りサイトが開かれたと思ったら閉じられたり、上映館が決まったと思ったら突然取り消されるという事態が起きている。 パノルリムによれば、ロッテシネマのソウル大入口支店は、団体観覧を申請した大学生に突然団体観覧取り消しを通知し、浦項では団体観覧を申請した人たちに「他の映画を上映するから、取り消してほしい」と要請した。

こうした状況になり、1万人ほどの自発的な後援で作られた「もうひとつの約束」を守ろうとする労働者・市民の動きが広がっている。 民主労総の各地域本部と単位労組は積極的に団体観覧を始め、サムスン電子サービス支会の労働者たちは、全国で約千人が映画を団体観覧すると明らかにした。 韓国映画プロデューサー組合と韓国映画制作家協会などの映画人も劇場側に抗議文書を発送した。 ポータルサイトのダウム・アゴラでは「もうひとつの約束」上映館拡大請願文が書き込まれると、一日で2千人を越え、SNSでも上映館拡大要求文があふれている。

なお、「もうひとつの約束」はサムスン半導体に対する初の労災認定の判決を引き出したファン・サンギ氏の涙ぐましい闘争の話だ。 ファン・サンギ氏の娘、故ファン・ユミ氏は2003年にサムスン電子半導体工場に入社して、2005年に白血病と診断され、2007年に亡くなった。

▲オム・ミョンファン現場記者[出処:ニュースセル]

付記
ペク・イルジャ記者はニュースセルの記者です。この記事はニュースセルにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-02-08 02:59:32 / Last modified on 2014-02-08 02:59:32 Copyright: Default

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