本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:密陽送電塔反対住民の焼香所を警察が強制撤去
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1386574550549St...
Status: published
View


密陽送電塔反対住民の焼香所を警察が強制撤去

住民激しく抵抗... テント張れず路上に焼香所設置

ヨン・ソンノク記者 2013.12.09 11:06

密陽送電塔工事に反対して死亡したユ・ハンスク氏(74)の焼香所設置をめぐり、12月8日午後、警察と住民たちが激しく衝突した。

▲警察指揮官が"ひもを切って!"と命令して、警察はテントと柱を壊して、強制的に持っていった。(c)ヨン・ソンノク記者[出処:蔚山ジャーナル]

[出処:蔚山ジャーナル]

[出処:蔚山ジャーナル]

[出処:蔚山ジャーナル]

[出処:蔚山ジャーナル]

[出処:蔚山ジャーナル]

送電塔反対住民が作ろうとしていた焼香所のテントを3回にわたり、警察が壊して片付けた。衝突の過程で負傷者が発生し、死亡した故ユ・ハンスク(74)お年寄りの遺影は路上に置かれた。(c)ヨン・ソンノク記者[出処:蔚山ジャーナル]

上東面のユ・ハンスク氏が死亡してから3日目の12月8日午前、警察は密陽市庁 と密陽駅、ヨンナムルなどの拠点をあらかじめ守っていた。正午過ぎに、嶺南 総合病院内の密陽農協葬儀場にいた住民たちは、ヨンナムル反対側の三門洞市民 体育公園の入り口に焼香所を設置するためテントを張った。

これは、送電塔反対住民と送電塔反対対策委員会と遺族が相談して葬儀手続き を決めた結果で、遺族が送電塔工事が止まるまで葬儀を先送りすることに決定 した。

送電塔反対住民がテント二棟を張るため柱をたてている途中に約100人の警察が 駆け付け、激しい衝突になった。警察はテントを壊し、一部を持ち帰り、一部 は残された。住民たちはまたテントを立てたが警察はさらに二回テントを壊し、 柱もたてられない状況になった。住民たちは警察がどこに焼香所を整えるのか わからないように、市庁と密陽駅などに散っていたため、テントを張る現場に は最初、10人ほどしかいなかった。

住民がヨンナムル反対側の体育公園に集まり、テントを張ろうとする住民と、 テントを撤去しようとする警察の間で激しい戦いが続いた。その過程でテント を守るため柱を握っていた住民や支援の2人が病院に運ばれた。住民の1人は上衣 を脱いで抵抗したが、警察はテントをすべて壊した。

焼香所を作ろうとしていた現場は修羅場になりユ・ハンスク氏の遺影は路上に 置かれた。住民と遺族は路上で礼をして責任者の処罰と送電塔工事中断を要求 した。

送電塔反対対策委は、警察が焼香所設置を妨害するのは法以前に人倫として 容認できないとし、国家人権委員会に緊急救済申請をする予定だ。また警察が 焼香所の設置を阻止するために暴力を行使したことの法的責任を問い、焼香所 は維持し続けると明らかにした。

遺族が異議を提起、「死亡原因の警察発表は父を侮辱」

遺族は焼香所の設置に先立ち「父(故ユ・ハンスク氏)の死に対する警察発表は 疑問だらけ」とし、記者懇談会を開いた。午前10時30分に嶺南総合病院密陽農協 葬儀場で開かれた記者懇談会で、遺族は警察が全体を見ず断片的な話で父の死を 侮辱したと主張した。

遺族は「警察2人が病院に来て、なぜ死んだのかとマイクを突きつけて聞いた時、 父の最初の一言は送電塔のためだと答えた」とし「それでも警察は色々な理由 で服毒したと発表し、本質を曇らせている」と異議を提起した。

死亡したユ氏は12月2日の夜、猛毒の農薬を飲んで病院応急室に運ばれたが12月 6日午前3時50分頃に息をひきとった。ユ氏は息をひきとる前の4日、入院してい る釜山大学病院で、送電塔反対対策委関係者と家族に「鉄塔ができると何もで きない。生きて鉄塔を見るより死ぬ方がマシだと思い、農薬を飲んだ」と話した。

12月6日未明に死亡したユ氏の遺族は「父の意思を敬い、すべての葬儀手続きを 送電塔反対住民対策委と相談して進めることにした」と明らかにした。

遺族は6日未明に死亡したユ氏の遺体の移送が遅れたことについても異議を提起 した。ユ氏の長男は「父が午前3時50分頃に亡くなり、遺体を密陽に移すつめ、 6時から運送車両を待っていたが、警察が移送せず待機しろといった」と述べた。 彼は「また、調査を受けるのに2時間以上かかり、検事の指示書が必要だとし、 一日をつぶした」と述べた。

6日は金曜で、対策委は密陽に焼香所を作った後に記者会見を開く計画だったが 遺体の搬送が遅れ、休日の土曜午前に記者会見を行った。記者会見場には 主要公営放送局は来ず、ユ氏の死の知らせは大きく扱われなかった。

遺族と送電塔反対対策委は、政府と韓国電力に工事中断と謝罪を要求し、 要求が受け入れられなければ故人の葬儀を無期限に延期することにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-12-09 16:35:50 / Last modified on 2013-12-09 16:35:50 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について