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済州海軍基地工事強行「不法」続々

軍官舎建設で「安易な方法」を公告...「絶滅危機種の壊死を傍観する栄山江流域環境庁」

チョン・ジェウン記者 2013.10.21 16:28

済州海軍基地(軍民複合型観光美港)が江汀村住民の同意なく進められている中で、最近、国会の国政監査で海軍側の「不法」行為が続々とあらわれている。

先に、海軍が環境影響評価法により住民意見を聴取するという条項を避けよう とする「小細工」を使って軍官舎建設事業を縮小、公告したことが明らかになり、 問題になっている。

民主党の張(チャン)ハナ議員は10月21日、国防部資料を分析した結果、海軍は 8月に内部的に済州道西帰浦市江汀洞など、済州海軍基地に近い10余万平方メートル の敷地に616世帯の官舎を作る計画なのに、実際には9400余平方メートルの敷地に 80世帯規模の軍官舎を作る予定だと公告した。

張議員によれば海軍は、「今年9月12日現在、江汀村B地域に、まず約80世帯を 建設するために国防部で事業計画承認手続きを進めており、10月現在、事業計画 が承認されれば敷地の買収に着手する予定で、B地域の建設規模は約380世帯だ」 と明らかにした。

▲海軍が軍官舎建設事業を縮小、公告したことが明らかになって問題になっているB地域[出処:張(チャン)ハナ議員室]

海軍が現在まず80世帯を告示し、今後残りの敷地の官舎を約380世帯まで増やす こともできるという意図だと張議員側は指摘した。80世帯、約9400平方メートル の敷地面積は、環境影響評価を受ける基準である約10万平方メートルをわずかに 下回る面積だからだ。

張ハナ議員は「海軍があえて80世帯を先に建設することを明示したのは、環境 影響評価の基準値未満で適用される事業で、先に土地買収をしておいて徐々に 拡張する意図」とし「済州海軍基地事業のように対立が多い事業ほど、手抜き をせず厳格に法を遵守しなければならない」と主張した。

特に江汀村の住民たちは、済州海軍基地軍官舎のアパート建設事業に反対する と明らかにしている。江汀村会が4月に海軍基地軍官舎アパートを誘致するかど うかについて臨時総会を開いた結果、投票人員118人のうち、誘致反対114票、 賛成3票、無効1票で、海軍基地による軍官舎誘致反対の意見が圧倒的に多かった。

また、済州海軍基地周辺海域に棲息する絶滅危機種のソフトコーラルが最近1年間 で壊死したり生長を止めたことが明らかになった。江汀村会と済州海軍基地汎道民 対策委員会が海軍基地工事の直接の影響圏の工事海域から500メートル内側の 区間で、海上水中調査をした結果だ。

この地域は絶滅危機種のスエンソントゲトサカやチジミトサカなどが棲息する ソフトコーラル密集地だ。海軍基地建設予定の江汀村前の海は海中に棲息する 生物密集地としては2004年に初めて天然記念物に指定され、ユネスコが指定 した生物圏保全地域など5つの保護区域に指定、保護されている。

昨年、該当地域に棲息するソフトコーラル密集地内の生物は今年になって壊滅 したり成長を止めたのは、海軍基地工事による藻類の変化と海底を覆っている 工事の沈殿物などのためと分析される。

だが環境部がこれについて防寒しているという指摘が起きている。張ハナ議員 側によれば、昨年から今まで合計9回の環境影響評価協議内容を伝えたが、きち んと履行されず、汚染防止のための汚濁防止膜設置の要請件数だけでも5件も 重複して要求されたが履行されなかった。

張議員側はまた、栄山江流域環境庁から「環境影響評価履行措置内訳」を提出 させ確認した結果、2011年〜2013年9月現在、合計11件の環境協議不履行の件が すべて江汀村住民と活動家により、情報提供されたことが明らかになったと 21日に明らかにした。

張議員は「栄山江流域環境庁は、江汀環境監視団の情報提供だけに依存して、 事実上、事後環境管理、監督機能をできていない」とし、庁長は今すぐ現場の 調査を実施してソフトコーラル壊死といった事態の再発を防止するために、 さらに積極的な事後管理対策を至急用意しなければならない」と指摘した。

彼女は続いて「栄山江庁がするべき業務を江汀住民が行い、その代価が罰金、 拘禁に苦しむという逆説が今の江汀の現実」とし「居直るかのように海洋監視 活動をする住民と活動家を『業務妨害』の容疑で連行、拘束し、管轄署の西帰 浦海洋警察署によれば、その人員は昨年1月から今年9月現在、合計55人に達す る」と批判した。

なお政府が江汀村海軍基地工事に対して一方的に「葛藤解消」を宣言したため、 村住民をはじめ平和運動家も反発している。政府が江汀村を対立解消地域だと 宣言した事実は、最近、民主党の李学永(イ・ハギョン)議員室が国務総理室の 「対立課題48項目推進現況」を公開し、一足遅れて知らされた。(記事提携= メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-22 12:37:32 / Last modified on 2013-10-22 12:37:32 Copyright: Default

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