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韓国:済州海軍基地反対平和活動家が自害した理由
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済州海軍基地反対平和活動家が自害した理由

日常的な暴力に「私もいつ連行されるかわからない」...危険な江汀村

チョン・ジェウン記者 2013.05.14 19:14

済州海軍基地の工事現場の前で祈祷し、5月13日午前、業務妨害の容疑で逮捕さ れて警察調査を受けていた40代の平和活動家、チャン某氏が西帰浦警察署の トイレで自害を試みた。

チャン氏は左手首に1.5センチの傷を負い、緊急出動した119救急隊により 西帰浦市内の病院に運ばれて治療を受け、14日現在、済州東部警察署の 留置場に収監されている。

一部の言論はこれについてチャン氏の自害の理由の報道ではなく、自害「騒動」 だとか「果物ナイフ」を所持していたことで警察の「被疑者管理」に穴が空い たと報道した。彼はなぜ、江汀村のスーパーで千ウォンの果物ナイフを買い、 ズボンのポケットに持っていたのだろうか。

5月14日、チャン氏と面会した同僚のチョン・ソンニョ氏によれば、カトリック 信者のチャン氏は13日午前11時に予定されていた海軍基地工事現場前のミサ より早く、午前9時から祈祷をした。

10日に西帰浦市が警察兵力を大量動員し済州海軍基地反対テント座込場を強制 撤去したことに対し、チャン氏は鬱憤に耐えられなかった。村住民キム某氏が 6mの高さから墜落して重傷を負い、江汀村会長をはじめとする同僚が連行され るのを見た彼は、警察の謝罪を要求すると同時に本人自ら「生命の威嚇」を感 じていた。

[出処:@nuruk96]

当時、チャン氏は「公権力乱用」により村住民、平和活動家などが不当に連行 されたり負傷したとし、警察の謝罪を要求したところ、直ちに現行犯で逮捕さ れた。警察の責任者の警備課長を呼べと強く抗議したという理由だ。

チョン・ソンニョ氏は「面会してチャン氏に聞くと、警察が容赦なくみんなを 連行し、その上、墜落事故も起きたので、本人自ら『私もいつ連行されるかわ からない』と思い、生命の威嚇を感じていたといった」とし「チャン氏はその ような思いで偶発的に折畳み式の果物ナイフを一つ買い、後のポケットに持っ ていた」と伝えた。

警察での調査の過程でも「謝罪」を要求したチャン氏は、警察との口論の末に 怒りがおさまらない状態でトイレに行った。トイレでポケットに果物ナイフが あることを発見した彼は「偶発的に」自害を試みた。

済州道の江汀村で1年以上、住民、平和活動家にカウンセリングを行なってきた 済州哲学カウンセリング相談所のイ・キルジュ所長は「チャン氏は警察の暴力 に晒され続け、無力感と怒りが作用して自分が死ねば事件が解決すると考えて いたようだ」とし「日常的な暴力に晒され、不法工事で納得できない状態で、 マスコミも無視したためにチャン氏のように考える人は多い」と説明した。

実際に済州海軍基地工事で村共同体が破壊され、江汀村の住民は自殺の衝動も 感じるなど、村の住民は深刻な対立と精神的被害を体験している。

(社)人権医学研究所が昨年7〜8月に江汀村住民と平和活動家を対象に精神健康 実態を調べた結果、回答者の57.1%が一つ以上の精神心理的な異常症状を持って いることが明らかになった。

特に自殺の衝動を感じた住民は31.6%になり、9.1%は自殺につながる可能性が高 い高危険群だった。

イ・キルジュ所長は「住民、平和活動家のカウンセリングをした結果、心理的 に疲弊した程度どころか、怒りと無気力感で『私にどんなことが起きるかわか らない』、『私たちは皆つかまる』といつも考えている」とし「実際に警察、 海軍による乱暴な暴力事態が日常になり、憂鬱症から自殺の衝動を起こすと答 えた人は多い」と憂慮した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-05-15 19:26:00 / Last modified on 2013-05-15 19:26:00 Copyright: Default

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