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韓国:朴槿恵政府発足初期の「公権力乱用」、江汀村で頂点
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朴槿恵政府発足初期の「公権力乱用」、江汀村で頂点

逮捕部隊の投入に続き済州海軍基地反対座込場の強制撤去を予告

チョン・ジェウン記者 2013.05.06 16:20

労働者・庶民の抵抗の声が全国あちこちで散発的にあがっている。だが「国民大統合」を叫んだ朴槿恵(パク・クネ)政府は、最近、双竜車大漢門焼香所など警察兵力を動員した強制鎮圧が繰り返され、発足初期から「公権力乱用」の論議がおきている。

新政府による「公権力乱用」の議論は、済州海軍基地(軍民複合型観光美港)が 建設されている済州道西帰浦市江汀村が頂点だ。江汀村では逮捕部隊をはじめ 大規模に警察兵力が投入されるなど、無差別連行が日常的に行われている。

一例として4月25日、800余人の警察兵力は、済州海軍基地工事現場周辺を取り 囲んで工事中断抗議デモをする江汀村住民、平和活動家などを物理的に封鎖した。 警察が召還欠席者を含む手配犯を連行するために、逮捕部隊を村に投入して 「恐怖の雰囲気」を造成するのをやめろと住民は訴えた。

済州海軍基地建設阻止のための全国対策会議と江汀村会は5月2日、済州海軍基地 工事現場正門の前で記者会見を行った時も、警察と衝突した。「無差別連行と 拘束を止め、不法工事を中止しろ」と要求する記者会見もできない実情だ。

▲5月2日、「無差別連行と拘束を止めて不法工事を中断しろ」と要求する記者会見もできない。[写真:済州海軍基地反対江汀村カフェ(http://cafe.daum.net/peacekj)]

西帰浦市は5月9日午前9時に江汀洞海軍基地工事現場の前に江汀村会と市民社会 団体が設置したテントを強制撤去すると発表し、物理的衝突が憂慮されている。 昨年10月に海軍が徹夜工事までして、同年11月に江汀村住民などが不法工事を 監視する目的でテント座込場を設置した。

済州海軍基地反対住民と平和活動家への過度な警察鎮圧は、李明博政権の時も 問題になった。警察庁が国会に提出した資料によれば、2011年8月14日から2012年 8月31日まで延べ12万8402人の警察力が投入され、合計41億8千万ウォンの予算が 配分された。また拘束令状棄却率は2011年の26.7%から2012年58.8%に増え、 無理な起訴が増加している。

法務部で徐基鎬(ソ・ギホ)進歩正義党議員室に提出した資料によれば、2007年 4月から2012年12月まで、済州海軍基地建設に反対して連行された人は合計649 人、起訴された人は473人にのぼる。2013年5月現在、3人の平和活動家が拘束 されている。

江汀村会と汎道民対策委の資料によれば、今年になって公務執行妨害などの疑 いによる裁判を控えている住民と平和活動家だけでも53件で、約21余人(重複を 含む)にのぼる。この他にも工事妨害仮処分申請、共有水面埋立取り消し、農路 用途廃止処分取り消し、工事妨害による損害賠償、個別損害賠償訴訟といった 裁判が予定されている。またこれまでに判決が出た50数件の刑事事件を見ると、 江汀村会と平和活動家が納付した罰金は1人当り最低15万ウォンから1千万ウォ ンにのぼり、合計金額は1億余ウォンと推測される。

6日に開かれた2013韓国人権擁護者実態報告大会で、済州海軍基地建設阻止のた めの全国対策会議に所属するペク・カユン氏は「刑事裁判の罰金額も5万ウォン 未満の軽犯罪罰金と過怠金を除いても2億〜3億ウォンになる見込みで、海軍基 地水中工事業者が姜東均(カン・ドンギュン)村会長などを相手として3億ウォン の損害賠償請求訴訟を提起するなど、刑事処罰と『罰金爆弾』等で住民と平和 活動家を締めつけている」と明らかにした。

▲[写真:済州海軍基地反対江汀村カフェ(http://cafe.daum.net/peacekj)]

▲[写真:済州海軍基地反対江汀村カフェ(http://cafe.daum.net/peacekj)]

▲上の写真はすべて朴槿恵政府になってから警察に連行された様子の写真らだ。住民、平和活動家などは不法工事中断を要求し、デモ、テント座り込みをしている。[写真:済州海軍基地反対江汀村カフェ(http://cafe.daum.net/peacekj)]

済州海軍基地に関する海外活動家の入国拒否事態も、新政府にはいって初めて 発生した。4月24日、台湾の環境運動家エミリー・ワンは仁川空港で入国拒否を 通知された。エミリー・ワンは2011年6月から済州道江汀村で済州海軍基地建設 反対運動を行った。

ペク・カユン氏は「2013年4月現在把握されている済州海軍基地に反対する平和 活動家の入国禁止件数は26件」とし「海外平和活動家数人は、入国拒否に続き 江汀村で平和擁護活動中に強制退去させられた」と伝えた。

彼は続いて「住民、宗教家、平和活動家、芸術家など平和擁護者たちは24時間 工事が強行される済州海軍基地工事現場の前で平和な方法で海軍基地建設阻止 運動をしている」とし「それでも政府は過度な公権力投入で平和擁護者たちを 弾圧している」と批判した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-05-06 22:00:11 / Last modified on 2013-05-06 22:00:11 Copyright: Default

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