李正姫、朴槿恵-文在寅両者討論を成功させて辞任

3次討論の6時間前に電撃宣言...野党圏支持者に強い印象

李正姫(イ・ジョンヒ)統合進歩党大統領候補は12月16日午後2時に大統領候補の 辞任を電撃的に宣言した。李正姫候補選対本部によれば、李候補はこの日午後 1時に選対本部会議で辞任の意思を明らかにした。

最後の大統領選挙TV討論の6時間前に行われた李正姫候補の劇的な辞任宣言は、 朴槿恵-文在寅の両者討論を望む野党圏の支持者に強い印象を残した。当初、李 正姫候補側はこの日の夜8時に予定された3次TV討論のまとめ発言などで辞任す ることも検討したと伝えられたが、むしろ朴槿恵-文在寅の両者討論の成功に力 を貸す方式を選んだようだ。

［出処:進歩政治チョン・テゴン記者］

選挙本部の金美希(キム・ミヒ)報道担当者は「李正姫候補が討論会に参加して、 国民の選挙への関心が高まり、野党圏支持層が活気を取り戻した」とし「この 間、朴槿恵-文在寅の両者討論にならないのは李正姫候補の選管委の討論参加の ためではなく、朴槿恵候補が放送局主管の討論会に応じなかったためだ。両者 討論に朴候補が応じないので李正姫候補が作ったと見てほしい」と説明した。

この日、李正姫候補は公式辞任の記者会見文で、文在寅候補支持には言及せず、 文在寅候補側の負担も減らしたという評価もある。李正姫候補の支持者は、ほ とんど長い間の進歩指向の支持層であることに加え、すでに候補登録の前から 進歩的政権交替を核心公約として押し出していたため、あえて文在寅候補支持 を宣言しなくても、文候補支持への移動に大きな問題はない。

李正姫候補も記者会見で「私は今日、進歩民主改革勢力が力を集め、政権交替 を実現しろという国民の熱望を実現するために、大統領候補職を辞任する」と し「親日の後裔、古く腐った維新独裁の根元、朴槿恵セヌリ党候補の再執権は、 国民にとっての災害で、元に戻せない歴史の退行」と話した。朴槿恵に反対す ることで、事実上文在寅候補支持を宣言したのだ。

李正姫候補はまた「労働者と農漁民・庶民が一緒に暮らす新しい時代、南と北 が和解してまとまる統一の道に進むために、われわれは政権交替を実現しなけ ればならない」と政権交替を強調した。

金美希報道担当者はは李候補の決断について「文在寅候補側との事前の話はな い」とし「李正姫候補自身が決断し、政権交替のために何の条件も合意もなく 献身するという約束を守る」と説明した。

金美希報道担当者は「私たちの立場としては、千万人が同時視聴するTV討論に 参加しないことは、途方もない機会を諦めること」とし「大きな献身で犠牲的 な決断だ。政権交替に献身するという李正姫候補の決断を尊重してほしい」と 付け加えた。

李正姫候補の辞任をめぐり、野党圏の支持者はソーシャルネットワークなどに 「李正姫候補辞任。あれほど国民が望んだ両者討論を作っての辞任です。本当 に皆がこうして力を合わせることは、感動的です」、「TV討論の途中に文支持 で辞任すればと残念な気がするが、それならその討論のすべての関心とニュー スが李正姫候補に集まるので、文在寅候補を主人公にするためではないか」 など、感謝と支持の意を送った。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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