本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:学生人権条例議論持続
Home 検索
 


「憲法にあれば権利が乱用されるか」...学生人権条例議論持続

『妊娠、出産差別禁止条項』 『体罰禁止』条項めぐる対立続く

チャムセサン編集チーム 2012.02.03 12:40

2月3日午前、MBCラジオの『ソン・ソッキの視線集中』で韓国教員団体総連合会 のキム・ドンソク報道担当者と学生人権条例制定運動ソウル本部のペ・ギョンネ 委員長が、学生人権条例をめぐり鋭い攻防を繰り広げた。

キム・ドンソク報道担当者は「人権条例により学校という教育共同体が崩壊し、 学校の秩序と学習権、教権が守られない」とし、学生人権条例に対する反対の 立場を述べ、ペ・ギョンネ委員長は「憲法で国民の基本権を保障しているから といって、自由の乱用をあおるとは誰も言わない」と反対側の針小棒大を一蹴 した。

この日の双方の賛否論争は、人権条例が規定する第5条の妊娠、出産などによる 差別されない権利条項、第6条の体罰禁止条項、第28条の少数者学生の権利保障 条項を主な論争のテーマだった。

反対「妊娠、出産問題は法律的に解決する問題、条例だけでは不足」
賛成「最低の保護基準、不足すれば段階的な補完策で」

キム・ドンソク報道担当者は「妊娠、出産、性少数者は、彼らも弟子なのだか ら保護すべきだという部分には原則的に同意」するとしつつ「社会的にも合意 がない誤った性文化をまず学校現場に適用することは憂慮され、他の学生や、 父兄への影響を考慮せざるをえない」と反対の立場を述べた。

これに対しペ・ギョンネ委員長は「国家人権委員会や教科部の実態調査の結果、 出産を決めた学生が学校から強制退学や転校、休学を受けた事例が半分以上に なる」とし「今、学生は保護基準がなく、不当な差別に追いやられている」と 人権条例の必要性を表明した。また、「学生人権条例は差別への保護基準を規 定することが目的で、原則的に保護すべきだと思うのなら学生人権条例を認め、 補完策を提示することが正しい」として賛成の立場を述べた。

だがキム・ドンソク報道担当者は「妊娠・出産学生のための施設やオルタナティ ブ・スクールのような部分が十分になされなければならない」とし「同じ問題 による学生指導の問題を、学校単位や地域単位に任せてはならず、国家次元の 対策で、法律的な基準と補完策を作らなければならない」と話し、現在の状態 での条例は準備不足だと主張した。

ペ・ギョンネ委員長は「教科部次元で昨年、すでに非婚学生の保護、教育権の 支援などの教育政策が発表されている」とし「それについては問題視せず人権 条例だけを問題視するのは矛盾」と批判した。

反対「最低限の体罰もできず、教室崩壊」
賛成「すでに多くの教師が体罰を加えずに教育」

彼らは体罰問題でも見解の違いを明確にした。キム・ドンソク報道担当者は 「京畿道議会の報告書によれば、京畿道人権条例の施行以後、学校現場に実質 的な変化はないと報告されており、京畿教育庁の行政事務監査資料によれば、 昨年9月までの学生の教師暴行は49件だったが、教師の学生体罰は35件だった」 とし「学生人権条例以後の教室崩壊、教権墜落現状の深刻性を京畿道自身が 認めているではないか」と主張した。

ペ・ギョンネ委員長は「議会報告書は人権条例の施行以後に実質的な変化がな いことに対する政策的な裏付けが不足しているので、さらに頑張れという趣旨 による報告だった」とし「10月に教育庁次元での1周年評価報告書によれば学生、 父兄の満足度がとても高く、人権尊重生活教育の全面導入で学生と教師の関係 も良くなり、学校暴力も減ったということが報告書の内容」と反論した。

続いてペ委員長は「学生が教師を殴る件数と教師が学生を殴る件数を較べるこ と自体が問題」とし「学生人権条例は誰でも他人に暴力を行使してはいけない という基準が含まれている」と述べた。また「教師が旧時代的な方式を固守し ようとすればするほど、変化を要求する学生と衝突したり、暴力事件に発展す るケースが多い」とし「過渡期に現れる部分的な問題を理由に全面的に反対し てはいけない」と強調した。

だがキム・ドンソク報道担当者は「昔のような直接的な体罰、身体や道具によ る体罰の部分は、私たちも禁止しろと主張している」とし「だが憲法裁判所や 大法院の判決でも、手続的な正当性と教育的目的を持つ教育罰は許されるといっ ているのに、授業を妨害し、学則を破る学生に対し、これを認めないので教師 が積極的な予防者、解決者の役割を果たせずにいる」と話した。

これに対してペ・ギョンネ委員長は「その話は体罰なしでは教育できないとい うこと」とし「体罰が全面禁止された世界の多くの国で教育が滅んだか」と尋 ねた。またペ委員長は「体罰を禁じる国は、間接的な体罰方式ではなく専門的 な学生指導方式が代案的に開発されている」とし「韓国で体罰ない教育が推進 されてもう10年経っているのに、体罰以外の学生教育の方案が作られなかった だけ」であ「これはすでに体罰に依存せず教育をしている多くの教師に対する 侮辱」と批判した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-02-03 22:41:41 / Last modified on 2012-02-03 22:43:08 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について