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サムスン本館前、史上初めての集会...幽霊集会にブレーキをかけるか

サムスン電子白血病死亡故ファン・ミヌン氏7周忌追慕...道路反対側で集会反対デモ

ソン・ジフン記者 2012.07.23 21:01

瑞草洞所在のサムスン本館社屋に初めて『合法的な』サムスン糾弾の声が鳴り 響いた。サムスンが2008年、太平路から瑞草洞に本館社屋を移転してから初め て開かれる合法集会だ。

7月23日午後5時、瑞草洞サムスン本館社屋前ではサムスン電子半導体事業部で 働いて白血病で死亡した故ファン・ミヌン氏の7周忌追慕集会が開かれた。 サムスンは、これまで社屋の周辺にあらかじめ集会申告を先行獲得する形で 社屋前での集会を阻止していた。いわゆる先行獲得型の幽霊集会を開き、 サムスン一般労組の集会やサムスンに反対する集会を源泉封鎖してきた。

サムスン一般労組は、瑞草警察署が6月25日「サムスン電子職場協議会の申告を はじめ、集会の時間と場所が重複する2つ以上の申告がある」という理由で集会 禁止を通告したことに対し、仮処分を申請した。23日午前、ソウル行政法院は 追慕集会を禁じた瑞草警察署の処分の執行を停止しろというサムスン一般労組 の要請を認めた。

行政法院は「集会を禁じることでサムスン一般労組に発生する回復困難な損害 を防ぐ緊急な必要が認められる。集会が認められても公共の福利に重大な影響 を与える憂慮もない」とサムスン一般労組の要請を受け入れた理由を説明した。

サムスン本館社屋前で初めて開かれた合法的集会には、故ファン・ミヌン氏の 妻のチョン・エジョン氏をはじめ、サムスン一般労組、龍山惨事遺族、全撤連、 追慕連帯、大学生ナヌム文化などが参加した。しかし社屋前で開かれる集会の 反対側では「集会の騒音が業務を妨害する」というサムスン職員の反対プラカード デモが行われた。

▲サムスン職員協議会所属職員の集会反対プラカードデモ

集会ではサムスンを糾弾する声が高かった。故ファン・ミヌン氏の妻のチョン・ エジョン氏は「ここは夫(ファン・ミヌン氏)の追慕の場だが、その後には150人 以上の多くのサムスン労働災害被害者がいる」とし「サムスン資本とその総帥 李健煕(イ・ゴニ)が若い労働者を殺しまくっている」と批判した。彼女は道の 反対側で行われるサムスン職員のピケッティングを指して、「本当のサムスン 職員なのか、サムスンが雇った用役かわからないが、あんな人を見るとむしろ 力が出る」とし「彼らがもっと熱心に戦えと私をむち打つ」と話した。

▲故ファン・ミヌン氏の妻チョン・エジョン氏

午前にサムスンの無労組経営を批判する記者会見を行ったサムスン火災の解雇 労働者ハン・ヨンギ氏も集会に参加した。ハン氏は集会でも、サムスンに労働 組合が必要だと強調した。彼は「サムスンが考える超憲法的原則の2つが無労組 経営の原則と労災不認定の原則」と伝えた。彼は「休暇を申請する時、一般的 な年次を申請すれば部長が決済するが、疾病による休暇を申請すると常務、専務 などの役員決済が必要だ。労災につながる可能性を心配しているからだ」とし サムスンには労災を認めない原則があると主張した。彼はまた「もしサムスン 電子半導体事業部に労組があれば、事態はこれほど放置されなかった」と主張した。

追慕連帯のキム・ミョンウン議長もサムスンの非人道的経営を糾弾した。彼は 「労働災害は金がなく、安全施設を設置できない零細工場だけでおきると思っ ていたが、数兆ウォンもの金を稼いで労働者を殺し続ける企業が自分の誤りは 認めずにいる」と話し、サムスンと李健煕会長を「残忍で良心がない存在」と 批判した。彼は「サムスン集団が良心を取り戻せないのなら、彼らを捕まえて、 自由に歩けないようにする闘争が要求されている」と主張した。

進歩新党のアン・ヒョサン共同代表は「この死の責任は、単にサムスンにだけ あるのではなく、巨大独占資本の問題」とし「巨大独占資本から労災、労働組合 などの労働者の権利を取り戻すためにここに集まっている」と話した。

進歩新党党員だというある参加者は22日付の朝鮮日報に紹介された三星電子の 李健煕会長のロンドンオリンピック関連の出国写真を提示して「労働者が死ん でいくのに李健煕は笑ってオリンピックを見に行く」と鬱憤を晴らした。彼は 「サムスンのギャラクシーが世界で数千万台売れたという記事は絶えないが、 死んでいくサムスンの労働者の話は一行ものせない」とし、サムスンに対する 批判的な記事を報道しない一部のマスコミも非難した。

集会を主管し、司会をしたサムスン一般労組のキム・ソンファン委員長も「86 年に死んだ故キム・ヨンナン氏以来、すでに57人の労働者が死亡し、150人以上 の労働災害情報提供が続いている」とし「私たちの要求は大きなことではなく、 労働者が使い捨てではないということ、これ以上殺すなということ」とし、 サムスンの態度の変化を要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-24 03:58:50 / Last modified on 2012-07-24 03:58:56 Copyright: Default

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