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放審委、同性間のキスに「警告」…「人権退行」

ムジゲ行動、人権委に陳情して国際社会に告発する計画

カル・ホンシク記者 2015.04.24 11:27

放送通信審議委員会(以下、放審委)が青少年同性間のキス場面を放映したJTBCドラマの「ソナム女子高探偵団(演出ヨ・ウニョク)」に対し、 4月23日に「警告」の懲戒をした。 これに対して性少数者、人権団体は 審議委員が恣意的な判断で性少数者を差別する決定をしたと糾弾した。

ソナム女子高探偵団は、5人の女子高生が繰り広げる探偵ごっこの14部作の成長ドラマで、 昨年12月16日から放映が始まり、今年3月18日に放映終了になった。 このドラマの11話(2月25日放送)、12話(3月4日放送)に登場した女子高生のキス場面が 3月25日の放審委放送審議小委員会で審議を受け、議論が提起された。

▲放送通信審議委員会が問題と指摘したJTBCドラマ ソナム女子高探偵団の女子高生キス場面

放審委は4月23日午後3時、 全体会議を開いて放送審議小委員会の多数意見によりソナム女子高探偵団に対する「警告」処分を行った。 この日の全体会議を傍聴した性少数者差別反対ムジゲ(虹)行動(以下、ムジゲ行動)によれば、 この日の全体会議に参加した審議委員9人のうち警告6人、注意2人、勧告1人で、 最終的に警告処分になったという。

放審委は青少年の性的な悩みを真剣に扱おうとしたドラマの企画意図を考慮しても、 同性間の性的表現の場面を長時間クローズアップして露出したのは 放送審議規定に違反していると判断した。

特にハ・ナムシン放審委員は奴隷の権利、女性の権利は、 各々奴隷制の時期と女性の参政権を要求した時期には認められていなかった点をあげ、 現社会で同性愛は時期尚早だという調子で同性愛者の権利を否定する発言をした。

唯一「勧告」意見を出したチャン・ナギン放審委員は、 青少年の異性間キス場面を扱った放審委の類似の事例と比較すると、 ソナム女子高探偵団に警告処分を下すのは公平性に反すると指摘した。 放審委は青少年の異性間キス場面が放映されたSBSドラマ「相続者」(2013)、 tvNドラマ「モンスター」(2013)に対しては、警告より低い処分の勧告、意見提示を決定した。

▲23日の放審委全体会議前にムジゲ行動が放審委にソナム女子高探偵団への重懲戒の試みを中断するよう要求して開いた記者会見

これに対し、性少数者、人権団体は放審委の警告処分は、 性少数者を差別した退行的な決定だと糾弾した。

この日の放審委会議を傍聴した希望を作る法のリュ・ミニ弁護士は 「まず懲戒の水位を決めて、その後で根拠条項を探す非論理的な審理の方式に驚いた」と批判した。

行動する性少数者人権連帯のホリム共同執行委員長は 「当時の審議がいかにひどいものか、この目で確認した」とし 「ほとんどの審議委員が同性愛は異性愛と別に扱わなければならないとか、 同性愛が社会一般の価値に合わないという。 彼らの定規を(審議過程に)押しこんで、恣意的かつ差別的な判断をした」と批判した。

ムジゲ行動は今回の決定に対し 「児童青少年人権および性少数者人権増進のためのメディアの努力に対する 退行的な鎖として作用する」と評価した。

ムジゲ行動は国家人権委員会に放審委の差別的な判決を陳情する一方、 国内外で今回の決定の問題を知らせていく計画だと明らかにした。

一方、ムジゲ行動は4月23日、放審委全体会議の一時間前の午後2時、 放審委の前で記者会見を行い、 ソナム女子高探偵団に対する懲戒が性少数者人権と表現の自由を侵害するとし、 放審委に懲戒をやめるよう要求した。 特にムジゲ行動は記者会見中にソナム女子高探偵団のキス場面を再現するパフォーマンスを行い、 3月25日の放審委の審議内容を皮肉った。

付記
カル・ホンシク記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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