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「特殊教師、法定定員確保、政府は約束を守れ!」

全国の特殊教育科大学生が集会を開いて政府を圧迫

ハ・グムチョル記者 2014.08.19 10:29

▲全国特殊教育科大学生連合会などが18日午後2時、光化門政府中央庁舎裏門の前で集会を開いて特殊教師法定定員確保を要求した。

政府が大統領選挙公約での約束と違い、 特殊教師の補充計画を大幅に縮小したことに、 全国の特殊教育科の大学生らが反発している。

全国特殊教育科大学生連合会(以下 特大連)と全国幼児特殊教育科学生連帯(以下 幼特連帯)、全国障害者父母連帯は8月18日午後2時、 光化門政府中央庁舎裏門の前で千人ほどが集まって 「障害者教育権確保および特殊教師の法定定員履行約束のための決意大会」を開き、 直ちに政府が特殊教師の法定定員の確保に動くよう要求した。

現在、わが国の正規特殊教師数は1万人を少し越える水準で、 法定定員に7千人ほどが不足している状況だ。 そのため朴槿恵政権は昨年5月、国政課題履行のための財政支援実践計画案を発表し、 2017年までに7000人を増員し、任期内に法定定員を確保すると約束した。 そのためには一年でおよそ1500人ほどの増員が必要な状況だ。

しかし政府はすでに昨年、630人の増員に終わり、 安全行政部が今年、補充できると明らかにした人員は、 むしろ昨年よりもさらに少ない500人でしかない。 全体の公務員数を減らしている状況で特殊教師数だけを増やすのは難しいということだ。

しかし特大連などは、現在の特殊教師人員では現場でまともな特殊教育ができず、 また一般小学校教員の法定定員確保率が90%を越えたことと較べても非常に足りない数だと批判してきた。

特大連は先週から各市道教育庁の前で1人デモを行うなどして 関係当局を圧迫する活動を展開している。

参加者たちはこの日の決意大会で、 公務員採用全体を管掌している安全行政部に対し、 特殊教師補充の必要性を繰り返し強調した。

▲発言に出た全国障害者父母連帯ソウル支部パク・イニョン会長(左)、円光大学校特殊教育科カン・ギョンスク教授(中)、大邱大学校初等特殊教育科ノ・ソヒョン学生(右).

発言した全国特殊教育科協議会代表の円光大学校カン・ギョンスク教授は 「現在わが国で養成されている特殊教員は、外国のどこの国と比較しても優秀な人員だが、 政府が法定定員も確保せず行く所がない状態」とし 「特殊教育に対する国家教育課程も用意されているが、 これを遂行する教員がおらず、 非正規職で満たしているのが実情」と問題を指摘した。

全国障害者父母連帯ソウル支部のパク・イニョン会長も 「すでに今から12年前から多くの予備特殊教師と特殊教師の法定定員問題を解決するために戦ってきたが、 今も解決されないのは残念だ」とし 「すでに実際の学級では、一学級当たりの学生定員が法的基準を越え、 10人に達している状況だ。 高等学校過程に行けば、学校での教育は不可能だと両親が判断し、 学校に送らなかったり施設に送るのが実情」と指摘した。

朴会長はまた「今年、さらに最低1500人を補充しなければ、 政府が約束した法定定員を満たせないのに、これを守らずにいる」とし 「朴槿恵政権は約束を守らないのが特技か?」と叱責した。

大邱大学校初等特殊教育科のノ・ソヒョン学生も 「昨年に続いて今年もこの闘争に参加したが、 いつも政府はとても少ない定員を発表し、私たちが抗議すると、少し上げる水準で終わるという悪循環が繰り返されてきたようだ」とし 「現在、特殊教育支援センターに行っても巡回教育を担当する教師の70%が非正規職だ。 単にその年に定員を増やすことだけに汲々とするのではなく、 根本的な障害者教育権の向上のために戦おう」と強調した。

参加者たちはこの日の決意大会で △毎年1500人以上の新規特殊教師人員補充、 △期間制教師などの特殊教師非正規職問題解消のための格別の対策用意、 △過密学級解消のために特殊教育機関を新・増設し特殊教師拡充、 △特殊教師の法定定員を確保するという具体的な実行計画提示などを政府に要求した。

一方、この日、決意大会が開かれている間、 特大連と幼特連帯の代表者は安全行政部企画政策と関係者との面談を行ったが、 特に成果を上げることができなかった。

これについて特大連のイム・ガヒ議長は 「安行部は現在、特殊教師補充人員を決定し企画財政部に渡す時点に来ているのに、 特殊教師を他の教師定員より重視するという程度の話しかしなかった」とし 「今日の面談では望む結果は得られなかったが、 10月の最終公告まで闘争し、政府に約束を守らせる」と明らかにした。

▲全国特殊教育科大学生連合会など1千余人は18日午後2時、光化門政府中央庁舎裏門の前で集会を開いて、特殊教師法定定員確保を政府に要求した。

付記
ハ・グムチョル記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-08-20 03:00:50 / Last modified on 2014-08-20 03:00:51 Copyright: Default

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