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激動するエジプトの未来は、民衆の手にかかっている

最後通告したエジプト軍部に粘るムルシ...民衆は不服従運動を予告

チョン・ウニ記者 2013.07.02 21:29

エジプトのムルシ大統領が事態を解決しろという軍部の最後通告にもかかわらず、粘り続けている。軍部は一歩退いたが、ムスリム同胞団などすべての勢力が、ムルシ大統領に背を向けた状況で、政治的な変化は避けられない。米国までムルシ政府を圧迫し始めた現在、エジプトの未来はいつの瞬間より広がりをもって立ち上がった基層運動の手に握られている。

6月30日、数百万人のデモの後、路上だけでなくエジプト情勢をめぐり、多様な スペクトラムを示した政治勢力が、ムルシ大統領の辞任と早期の大統領選挙、 過渡政府の構成の要求に焦点を集めた。

[出処:http://english.ahram.org.eg/画面キャプチャー]

エジプト軍部は7月1日、ムルシ大統領に最後通告をして、48時間で解決策を見 出せなければ直接介入するという意思を明らかにした。

警察も公然とデモ隊側に立っている。エジプト政局を主導するカイロとアレク サンドリアでは、警察は制服のままで「警察と国民は一つだ」と叫びデモ隊に 合流した。警察はまた執権勢力へのデモ隊の攻撃を意図的に放置し、これにより ムスリム同胞団と与党の自由公正党の地方事務所だけでなく、カイロ本部まで 大きく壊された。

政権内部も崩壊しつつある。7月1日、環境、情報通信部など5人の長官、その後、 外務部長官などの閣僚の辞任が続いている。エジプトの第2政治勢力である サラフィスト・ヌール党(Al-Nour Party)も7月2日に早期の大統領選挙と 過度政府を要求する方針を明らかにした。ムスリム同胞団の内部でも、ムルシを 放棄すべきではないかという意見が提起されている。

ムルシ政権の面倒を見ていた米国政府も背を向けたことは確実視されている。

オバマ大統領は7月2日、アフリカ歴訪中のムルシ大統領に対し、すべての エジプト人の声を聞けと警告した。

オバマは「民主主義は選挙で立つ」とし「民主主義はすべてのエジプト人の声 を傾聴し、国の全域でデモをした多くのエジプト人をはじめ、自分が代表する 人々を保障することだ」と明らかにした。

政治的な変化は不可避、誰が主導するのかがカギ

ムルシ大統領は、軍部の最後通告を直ちに拒否したが、軍部もクーデターの疑 いを否定して一歩後退したものの、政治的な変化は避けられないようだ。

何よりもムルシ辞任を要求して威力的に立ち上がった基層運動は、これからが 始まりだという立場だからだ。

ムルシの辞任と早期大統領選挙を求め、2200万の署名を集めた草の根市民運動 連帯タマルド(反乱)は、ムルシ大統領の辞任と早期の大統領選挙を要求して、 市民不服従を始める方針だ。

タマルドは「われわれは、安全が保障されず、この社会では弱者にどんな場所 も認めないため、経済は破綻しし、エジプトはますます米国に従属しているので、 ムルシ政権を拒否する」と明らかにした。

エジプト野党圏も政治的な隊形を整えた。革命運動を追求する青年運動、 アナーキスト、社会主義革命勢力、自由主義からムバラク勢力まで、 一様にムルシなき大統領選挙と過度政府を要求している。

野党圏はまた、秘蔵のカードを持っている。国家的な抑圧にもかかわらず、 革命の後に多くの独立労働組合が建設された。彼らはゼネストでエジプトを マヒさせることができる。

何よりも、エジプト軍部と米国政府が同じ立場だという点で、ムルシの運命は 元に戻せそうもない。しかし誰がこの政局を主導するのかが問題だ。

エジプト軍部は最近、大衆デモが起きた主要な都市に駐屯したが、2年半前の 革命期間のようには介入せず、全国のデモの流れに注目してきた。

そのためにまた高まっているムスリム同胞団への反対デモに対する軍部主導の 反動も憂慮されている。軍部は2年半前のムバラク政権退陣以後、過度委員会を 構成して革命後の流れを管理する一方、さらに急進的なデモ運動を弾圧して ムスリム同胞団の執権に重要な役割を果たした。野党圏の一部は軍部の介入を 正当化し、クーデターを要求してこの憂慮をさらに高めている。彼らは最後通告を 守れと圧力をかけている。

そのために、また始まったエジプト民衆の蜂起がどう展開していくのかは 予測が難しい。

しかし明らかなことは、「パン、自由と社会的正義を」、「民衆は政権の転覆 を望む」というシュプレヒコールをあげて、また街頭に出てきた民衆の威力 ほどに、エジプトの未来が前進できるということだ。すでに6月30日のデモが 青年団体、労働組合、野党など、エジプトの無数に多い包括的な社会運動により 計画されたという点で、展望は明るく、その未来はさらに期待される。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-07-03 02:50:40 / Last modified on 2013-07-03 02:52:23 Copyright: Default

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