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LNJ Logo 12.24「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件裁判(名古屋地裁)」第22回裁判 (国側医師証人尋問)報告
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「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合・東海」&「エルクラノの会」の小野で
す。

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 ◆「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件裁判(名古屋地裁)」第22回裁判(国側医師
証人尋問)報告(2025.12.24 小野政美)

 いつも、「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件」国家賠償裁判支援・傍聴やウィシュマ
・サンダマリさんのご遺族である原告の妹さん(ワヨミさん、ポールニマさん)とお母さ
んへの激励やご支援、裁判傍聴、裁判支援、弁護団支援やカンパなど、ほんとうに有難う
ございます。

(1)2021年3月に名古屋出入国在留管理局施設で収容中に死亡したスリランカ人女性ウ
ィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)の遺族が国に損害賠償を求めた訴訟(名古屋地方
裁判所民事第10部「事件名 国家賠償請求事件 令和4年(ワ)第891号」)の第2
1回口頭弁論が、本日、12月24日10時から午後3時半過ぎまで、名古屋地裁(大竹敬
人裁判長)で行われました。今回は、被告・国側の野村政壽医師(九州大学医学部卒、久
留米大学病院・病院長)が「陳述書」に基づきスライドを使った証人尋問を行い、原告・
遺族側の代理人による野村医師への主尋問が行われました。

(2)本日の証人尋問では、「専門家」として被告・国側が証人に立てた野村医師が、「
陳述書」に基づきスライドを使った証人尋問をおこないました。野村医師は、施設の内科
医が吐き気の訴えや過食と拒食を繰り返す既往症からウィシュマさんに消化器内科、精神
科などを受診させたことは「適切な判断だった」と評価しました。また、原告側が、低栄
養や脱水状態に陥り、外部で点滴などの必要な措置を講じていれば救命できたと主張して
いるが、「生命維持を目的に点滴を行うべきだったとは言えない」と証言しました。ウィ
シュマさんが低栄養や脱水状態だったことは「否定しない」としつつ、死因の特定は困難
だと証言しました。また、野村医師は、可能性として断りながら、「施設に入ってから体
重が急激に減少したことが一番の根幹だが、いろいろな原因が重なり合い、予期せぬ死亡
だったと思う」と証言しました

(3)午後行われた被告・国側の野村医師の証人尋問では、午前中の国側の意見に基づく
意見が多かったのですが、時折、国側の主張や野村医師自身の書いた「意見書」とも食い
違う意見も出されました。法廷では、陪席裁判官二人からの野村医師の証人尋問で、仮定
と言いながら、もし自分の病院であったならば、血液検査や点滴をおこなっていたと思う
と意見を述べる場面もありました。

(4)本日の証人尋問での野村医師の結論(「まとめ」原文)は以下です。

�…F眛皺憤綸�は、ウィシュマ氏に対する医療対応として、全体を通してみて、適切に対
応していて、それは、診療レベルで通常行われる対応であったと考えられる。

�▲Ε�シュマ氏が症状として訴える吐き気や嘔吐を治療の対象として選択し、まず消
化器内科の受信につなげたことは適切な判断であったと言える。

��消化器内科を受診させて、上部消化管に異常がないことを確認し、しびれについて
は、整形外科医を受診させて、器質的異常がないことを確認した上で、精神科医につなげ
たことも、適切な判断・対応であったと考えられる。

��2月15日の尿検査の後に、血液検査を行わなかったとしても、不適切であったとはい
えない。

◆被告・国側の野村医師のこれらの「意見」は、被告国側の意見に全く沿うものです。

(5)スリランカから日本で英語の教師になるのを夢みて日本に語学留学したウィシュマ
・サンダマリさん(当時33歳)は、名古屋出入国在留管理局施設で収容当時、体調不良の
訴えや極度の体重減少があり、飢餓状態で点滴治療や、原因となる緊急入院治療が必要で
あり点滴治療や緊急入院治療を求めていました。収容された名古屋入管施設で、飢餓状態
になるほどの体調悪化し亡くなりました。2020年8月20日から収容されたウィシュマさん
は、遅くとも2021年1月18日ごろには摂食困難となり、2月15日の尿検査で「ウロビリノー
ゲン3+」「ケトン体3+」「蛋白質3+」を示しました。これは「飢餓状態」で電解質異
常や腎機能障害を起こしている可能性を意味するのにもかかわらず、本人や支援者が再三
求めた点滴や入院、一時的に収容を解く「仮放免」も許されないまま死亡しました。2021
年2月23日の名古屋入管施設で撮影された映像では、「担当さん、病院の点滴お願い」、
「もうがまんできない、息もできない」と訴えている声が記録されています。3月3日付の
「申出書」には「
 3日後、2021年3月6日、ウィシュマ・サンダ
マリさんの「ワタシ シヌ、コンバン シヌ」という最後の訴えや、点滴と外部病院への
緊急搬送を求める支援者の訴えにもかかわらず、救急搬送もされず、飢餓状態であること
がわかっていながら、病院に救急搬送されることもなく、点滴などの治療も受けられない
まま亡くなりました。ウィシュマさんが収容された部屋を真上から撮影した監視カメラ映
像にも「点滴をお願い」と職員に懇願するウィシュマさんの声が記録されていました。

(6)前回と本日の被告・国側の医師二人への証人尋問の結果、ウィシュマさんを診察し
た外部病院の医師の他、当時の名古屋入管局長、処遇担当統括、ウィシュマさんの担当の
看守、庁内内科等医、庁内整形外科医、看護師の証人尋問が必要なことが浮き彫りになり
ました。

また、被告・国は、既に当時の名古屋入管における医療体制などの事実関係は明らかにな
っており、当時の名古屋入管局長を証人尋問する必要はなく、医師以外の証人尋問は不要
であるという見解の意見書を出していますが、亡くなるまでのウィシュマさんが収容され
た部屋を真上から撮影した監視カメラ映像の260時間分の公開がなされることにより、被
告・国側、名古屋入管内勤務医の新美医師、被告・国側の「意見書」を書いた野村医師の
主張と事実の違いが明確にわかると思います。

名古屋地方裁判所が、被告・国側に対して、監視カメラ映像の260時間分の公開求めるこ
とが急務です。

次回と次々回の証人尋問で、原告・遺族の求める今井医師、下(しも)医師により、被告
・国側の名古屋入管内勤務医の新美医師、被告・国側の「意見書」を書いた野村医師の証
人尋問の誤りや矛盾が明らかになることが予想されます。

(7)裁判後、ウィシュマさんのご遺族である妹のポールニマさんは、野村医師が証人尋
問で、「もし自分の病院であったならば、血液検査や点滴をおこなっていた」と意見を述
べたことに対して、それでは、なぜ、名古屋入管は、血液検査や点滴をおこなわなかった
のか、「アネー、アネー」(お願い、お願い)、「点滴をお願い」と職員に懇願するウィ
シュマさんの声を聴こうとしなかった名古屋入管の新美医師や名古屋入管局長や職員たち
に対する怒りを語りました。前回の証人尋問では、ウィシュマさんが自身で歩行出来ない
ため「車椅子」で受信したことを聞かれ、「記憶にありません」と何度も答えた新美医師
に対して、「ショックを受けました。新美医師に怒りを感じます。自分には責任がないと
言われて悔しい」とポールニマさんの怒りと悲しみの言葉がありました。

(8)なお、2022年、名古屋地検は、殺人容疑などで告訴された当時の局長らを死因が特
定できないため刑事責任を問えないとして不起訴決定し、名古屋第一検察審査会の不起訴
不当決定後に、再度不起訴としましたが、名古屋地検の依頼で作成された2022年2月28日
付の鑑定書2通のうち1通に死因が記載され、「食思不振(食欲の低下)による脱水と低栄
養」に、血液中のリンパ球が異常となる「血球貪食症候群」が合併した多臓器不全と記さ
れていました。

 (9)次回12月24日、被告・国側の求める野村医師の証人尋問、原告・遺族の求める今
井医師の証人尋問、2026年1月14日、原告・遺族の求める今井医師の証人尋問、1月28日(
水) 原告・遺族の求める下(しも)医師の証人尋問が名古屋地裁で実施されます。

全国各地の皆さんの裁判傍聴をよろしくお願いいたします。

<ウィシュマさん名古屋入管死亡事件国賠訴訟 証人尋問の今後の予定について>

◆第23回口頭弁論

2026年1月14日(水) 10:30〜16:30(予定)◆傍聴整理券配布は名古屋地裁裏で9時半から
の予定。

名古屋地方裁判所・第2号法廷

原告・遺族の求める今井医師の証人尋問

◇裁判終了後、近くの桜華会館で裁判支援集会を開く予定です。

◆第24回口頭弁論

2026年1月28日(水) 10:30〜16:30(予定)◆傍聴整理券配布は名古屋地裁裏で9時半から
の予定。

名古屋地方裁判所・第2法廷

原告・遺族の求める下(しも)医師の証人尋問

◇裁判終了後、近くの桜華会館で裁判支援集会を開く予定です。

(10)「名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国家賠償請求訴訟」についてのカンパなど
の支援については、以下をご覧頂き、ご協力をお願いします。

◆ウィシュマさんの妹さんお二人の滞在費や裁判費用等のために、カンパにもぜひご協力
をお願いします。名古屋入管死亡事件弁護団→事件の真相究明のために結成された弁護団
です。カンパは、国家賠償請求訴訟、ご遺族の日本滞在等に使われます。

 https://wishmalawyers.wordpress.com/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%81%AE%E3%81%8A%E9%A1%98%E3%81%84/

 ◆◆ウィシュマさん事件国家賠償請求弁護団→カンパは、国家賠償請求訴訟に使われま
す。

 https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000094

全国各地の皆さん、これまでの「名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国家賠償裁判」への
さまざまな温かいご支援に心から感謝を申し上げます。

「名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国家賠償裁判」が4人の医師の証人尋問が行われ、
次回、2026年1月14日(水) 10:30〜16:30(予定)の法廷・証人尋問の裁判傍聴を含め、来
年2026年も続く裁判に、さまざまな形でのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

お元気で。再見。

Created by staff01. Last modified on 2025-12-25 08:08:03 Copyright: Default

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