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団交ドタキャン許さず JAL本社へ抗議!〜細井さおりさんの遺影を胸に

動画(7分)

 1月12日午前に東京・市ヶ谷の貸会議室で予定されていたJAL被解雇者労働組合(JHU)との第4回団体交渉を、会社(JAL)は突然キャンセルしてきた。理由は「オミクロン感染拡大」だった。当日の団交予定時間には、当該・支援者約30人が集まっていた。愛媛からの参加者もあり、キャンセルの知らせに驚いた。というのは、昨年の緊急事態宣言下でも人数制限などの感染対策を講じて実施してきたからだ。組合は「これまでの団交の中で職場復帰の話も出てきており、今回はその議題の予定だった。コロナを理由にした延期は会社の時間稼ぎではないか」とみている。

 昨年春に3人の元機長でスタートした「JAL被解雇者労働組合」も客室乗務員メンバーが続々と加わり、22名になった。しかし加わったばかりの細井さおりさんが12月15日に65歳で急逝してしまった。彼女は客室乗務員の大ベテランだったが、整理解雇でクビを切られ、その後、東京東部地域のオルグとして活躍していた。

 団交ドタキャンに怒りの収まらない一行は、その足で、品川区天王洲にある本社に向かった。抗議と赤坂社長に面会をもとめるためだった。そして11時からロビーでアピール行動を行った。

 客室乗務員の林さん(写真上)は、細井さおりさんの遺影を手にマイクで訴えた。「2010年1月にJAL破綻が発表されたが10月に株式再上場の準備室をつくっていた。濡れ手で粟で儲ける、そういう筋書きのなかで破綻が強行され、まったく責任のないベテラン乗務員165人が解雇された。これは謀略といえるひどい解雇だった。11年経ったがJALの不当性を訴え続けていきたい。ジャルはワルだ」と。そのあと全員でJAL本社の建物に入って赤坂社長への面会を求めた。

 応対に出てきたのは幹部職員だった。山口宏弥委員長は「私は2月で70歳になる。一言もおつかれさまもご苦労さまもなくクビを切られた。11年も闘っているのは根拠があるからだ、伊達や酔狂でやっているのではない。オミクロンで私たちの健康を心配するなら、クビを戻したらいいじゃないですか!」と強く迫った。そして、「赤坂社長は就任直後に、“出来るだけ早期に解決したい。心からそう思っている”と発言している。そうであればぜひ直接、話し合いに応じてほしい」と重ねて要請した。
 2月17日には都労委が開催され、国交省への調査も予定されている。JAL被解雇者労働組合は組合員が増え、たたかいは着実に前進している。(M)


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