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「一発やられたら三発返す」〜関西生コン事件「国家賠償請求訴訟」はじまる

 関西生コン事件に関する国家賠償訴訟は、8月21日10時30分から、東京地方裁判所で第一回公判が開催された。裁判所前には、組合員、支援者100人余りが集まった。国賠訴訟に勝利する宣伝行動を始めると進行役の竹内広人が挨拶した。「ストライキをやる、争議やることで不当な逮捕を繰り返してきた。許すことはできない」(平和フォーラム・代表藤本泰成さん)「私たち国労も弾圧受けてきた。その思いは共通している。許されない攻撃に団結して頑張りましょう」(佐藤国労書記長)。続いて、全国一般労働組合、アイ女性会議、東海地区支援する会などが連帯挨拶をした。

 全日建連帯労働組合菊地進委員長(写真)からは「本当に酷い不当弾圧で、言われなき逮捕の連続でした。今日、ここに裁判の日を迎え、多くの支援者が集まり感謝します。裁判勝利を勝ち取るため頑張ります」。最後は当該の関西生コン支部から「団結がんばろー」の音頭で裁判勝利を誓った。

 100人が入廷できる大法廷だがコロナ制限され、抽選で30人余りが傍聴した。意見陳述は、被告側から5人と代理人2人が陳述した。

 「私は組合専従。保釈条件は組合員との接触禁止、組合事務所立ち入り禁止。これでは仕事ができない。公正な審議をお願いする」(関生支部書記次長)。「我が組合は社会的使命を持つ全交運、世界運輸労連等の運動を担い、憲法28条で保障される公然の組合法人。団体交渉などで『組合員の権利と利益』を守っている」(全日建菊地進委員長)。「ゼネコンの買い叩きを阻止するため、中小企業と組合が連携して、適正価格をつくってきた。未組織の労働者も保証する産別組合になった。2府4県の警察が、私たちの労働協約が法的違反として、89人の逮捕者、67人を起訴した」(武建一関生委員長)。「私は不当にも18年8月28日に逮捕された。それから勾留と逮捕が繰り返され、644日も勾留された。警察、検察、裁判所は労働組合を理解していない。労働組合法も無視をする。国賠訴訟で裁判所の力量を見せていただきたい」(湯川裕司関生副委員長)「私は300日も勾留された。裁判所は警察の組合弾圧を容認する。逮捕を繰り返してきた。裁判所の役割りを全うしてほしい」(西山直洋執行委員)。

 「憲法28条で保障される組合活動を違法として逮捕を繰り返してきた。中小企業と組合で生産改善をしてきたにもかかわらず。公正な審理をお願いしたい」(海渡雄一弁護士)と締めくくった。被告席には、国と滋賀県が着いた。審議については「これまでの裁判所判断に従う」と答えた。今後の裁判進行は、年2回とweb等を使う。同日の18:30からは、連合会館で報告会を開いた。

 報告会で原告の武建一さん(関西生コン支部委員長)は「権力者は、私をもっと勾留しようとしていた。関西生コンを潰したいと。産別組合を潰したいと。労使で確認したものを警察は業者に被害届を強要する。マスコミをつかい、関西生コン支部を反社会勢力とでっち上げる。この繰り返しだった。私たち労働者は任務がある。階級的労働運動と政治的運動のためにストも辞さず闘う。思想闘争でもある。ビラを作るビラをまくことが威力業務妨害で不当逮捕するなど許されない。不況は相対的に資本を弱める。チャンスだ。関西生コンは一発やられたら三発返す。頑張ります」とアピールした。(宮川敏一)


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