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日本の庶民はまったくの被害者ではない、アジア侵略の責任がある | ||||||
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投稿 : 福岡県TS 今も根強く残る神話があります。 「日本の庶民は一貫して戦争の被害者だった。本心では戦争に反対していた。だが政府や独占資本、軍部によって無理矢理戦争に駆り出された。やりたくない戦争をやらされた。戦争に反対したくても、厳しい監視のためできなかった。また教育や政府に統制されたマスコミによって嘘を教え込まれた。悪いのは庶民を騙し、戦争に駆り立てた政府や軍部、独占資本だ。一方的に被害者にされた庶民には戦争責任はない」 確かに日本の庶民は、台湾出兵から太平洋戦争まで大日本帝国が行った侵略戦争の犠牲者でした。「畏れ多くも天皇陛下のため、お国のため」と言われて戦場に送られました。その多くが悲惨な死を迎えました。太平洋戦争末期の空襲や原爆によって日本国内でも多くの人々が死亡しました。沖縄や「満州」では悲惨とは言い表せない惨事が起こりました。 しかし大日本帝国の庶民は、全くの被害者だったのでしょうか。罪なき民衆だったのでしょうか。 大日本帝国が日清戦争によって台湾を、日露戦争によって朝鮮を植民地にすると、多くの庶民が殺到しました。 台湾や朝鮮に移住した日本の庶民は、大日本帝国の武力を背景に、土地や資源、人々の財産を奪いました。それで豊かになった人がいました。 台湾、朝鮮の日本人は支配者として台湾人や朝鮮人の上に君臨しました。中級以上の役人は日本人でした。日本よりも高い報酬を得ました。 「日本では小作人として地主に土下座していた者が、朝鮮に渡って地主となり、朝鮮人の小作人を土下座させている」ということが起こりました。 日本では虫も殺せない温厚な人が、朝鮮に渡ると無慈悲な支配者となって朝鮮人に暴力を振るう、ということもありました。 日本の庶民は、帝国主義、植民地支配のシステムから恩恵を受けました。朝鮮人や台湾人の生き血をすするシステムです。ですから、大日本帝国のアジア侵略政策を批判する日本の庶民はほとんどいませんでした。侵略のおこぼれが庶民にもまわったからです。 ですから「満州国」建国を、日本の庶民は諸手を上げて歓迎しました。 それが太平洋戦争敗戦によって無になりました。「満州国」、朝鮮、台湾、南洋諸島の植民地から全ての日本人が引き揚げました。その中で多くの悲劇が起こりました。特に「満州国」や朝鮮北部の惨事は凄まじいものがありました。 しかし、引き揚げの悲惨な状況を差し引いても、大日本帝国の支配によって受けた朝鮮、台湾、中国の被害は同等ではありません。 大日本帝国のアジア侵略、植民地支配に対して反対の声を上げた日本人の庶民はほとんどいませんでした。圧倒的多数が支持しました。利益を得たからです。反対の声を上げた者は、権力に通報して潰しました。 それらの実態は 日本の庶民は大日本帝国のアジア侵略に進んで協力しました。その責任はあります。全くの被害者ではありませんでした。 Created by staff01. Last modified on 2018-08-16 22:54:45 Copyright: Default |