7.15国会前学生行動 : 堰を切ったようにあふれ出ることば | |||||||
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堰を切ったようにあふれ出ることば〜学生たちのラップ・コール安保法制が委員会を通過した7月15日夜の国会前は6万人とも10万にともいわれる人々で埋まった。午後7時半からSEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)の集会が始まると、参加者はさらに増え続け、演壇近くは全く身動きのできない状態に。電車のラッシュなみの混雑に、屋外であるにもかかわらず酸欠状態のような錯覚を覚える。まわりには「PEACE NOT WAR」をはじめ、さまざまなボードが配置され、華やかで動きのある舞台装置ができあがっていた。 上野千鶴子を初め何人かのゲストスピーカーがいたが、あとはラップ・コールの連続だ。「戦争反対」「憲法守れ」「かってに決めるな」の定番コールのほかに、「アベシンゾウから日本を守れ」「アベシンゾウから沖縄守れ」には笑った。まさしく、いまの日本や沖縄に危害を加えているのはアベシンゾウという人物。さらに「独裁やめろ」「ノーパサラン(やつらを通すな)」「ファシスト通すな」のコール。「なんか自民党、感じわるいよね」(石破茂のことば)「戦争したくなくてふるえる」(札幌でデモを組織した若い女性のコピー)もある。そしてさまざまな思いを起こさせる「民主主義って何だ」のコール。学生たちはのびやかで自然体、自信に満ちていた。 管理教育のなかで、個性を許されなかった世代。イジメの対象になるから他人と違ったことを言えなかった世代。彼らが自分たちの思いを、怒りを表現し始めた。沈黙の世代から、堰を切ったようにあふれ出ることば。その力強さに酔った。(佐々木有美) Created by staff01. Last modified on 2015-07-16 23:34:45 Copyright: Default |